パリの同時多発テロをうけ、「日本でもいつ同じようなテロが起こるかわからない」「いつ起こっても不思議ではない」、といった不必要に危機感を煽るような報道が多いように感じます。

確かに、日本でもイスラム国テロが起こる可能性はあります。

でもその可能性は、パリでまた同様のテロが起こる可能性と比べると、とてつもなく低いです。

昨日の記事(パリ同時多発テロでイスラム国犯行声明)でも少し言及しましたが、パリがやたらに彼らの標的にされてきた(そしておそらくこれからもされつづけるであろう)理由としては、以下の三点があげられます。

(1)パリおよびその近郊にイスラム過激派仲間が多くいる点

フランスには、イスラム教徒がたくさんいます。人口の8%〜10%ほどがムスリムだとされているので、10人に1人程度はムスリムだということになります。

これだけいれば、中にはイスラム国のイデオロギーにシンパシーを抱く人もいます。そしてごく一部、このイデオロギーをイスラム国的なやり方で行動に移す人もいます。

母数が大きいので、ごく一部ヤバい人がいるとはいってもその実数がかなりの数であると推定されるわけです。

仲間が多くいるから、パリであれだけ計画的な攻撃ができたのです。

日本には、そもそもこんなにたくさんムスリムはいません。

誤解しないでいただきたいのですが、私はムスリムが全員テロリストだなんてこれっぽっちも思っていません。もう中東アラブとのつきあいは20年になりますし、アラブ圏に5年住んでましたから、ムスリムの友だちや仕事仲間もたくさんいます。

フランスに移住したムスリムの友だちもいます。

でも・・・というか、だからこそ、彼らが何に対し、どんな風に鬱憤を募らせ、何に自身の拠り所をもとめるかが、だいたいわかるのです。

私にすらだいたいわかるのですから、彼らを仲間に取り込もうとするイスラム国分子はそれらをもっと熟知しているでしょうし、どこをつつけばこっちに転ぶか?という急所もよく心得ているはずです。

フランス国内だけでなくヨーロッパ全体で、そうしたイスラム国分子がどのくらい存在するのか?

具体的な数は全くわかりませんが、今回のテロでかなりいるな、ということは漠然とではありますが、わかりました。

それだけに、今後も同様のテロが発生する可能性は高い確率である、と言わざるを得ません。

一方それに比べると、日本で同様のテロが発生する可能性は極めて低い、と言えます。

(2)フランスがムスリムの嫌がることをよくする、という点

ムスリムの嫌がることというのは、たとえば預言者ムハンマドの風刺画を描いてみるとか、公立の学校に女子がスカーフをかぶっていくことを禁じるとか、そういったことです。

フランスは世界一ちゃんと政教分離している国で、それが共和国建国以来のフランス人の誇りです。

だから預言者ムハンマドの風刺画を果敢にも描いてみたり、あえてスカーフを禁じたりしてきたわけです。

でもこれは、ムスリムの思想信条の真逆をいくものです。

BBCが1月のシャルリー・エブド事件の後に在英ムスリム対して行ったアンケート調査があるのですが、「預言者ムハンマドの風刺画は自分自身に対する攻撃だと感じた」という人が全体の78%いました。
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また、「預言者ムハンマドの風刺画を出版するような機関は攻撃されてもしょうがない」という人も、全体の11%いました。
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こういう、「ふつうの善良なムスリム」の心をひどく傷つけることを「誇りを持ってやる」のが、フランスです。

一応誤解のないように書いておきますが、私はフランスのイデオロギーを「けしからん」といっているわけではなく、ただ、イスラムのそれとあまりにも正反対である、と言いたいだけです。

日本にはフランスのような突き抜けて強烈な思想信条はありません。どちらかというと、「風刺画とかってやっぱり、やりすぎじゃない?」といった世論が強かったように記憶しています。

今や日本も、イスラム国から「十字軍連合の一員」としてめでたくリストアップされるまでに至りましたが、なにせこういうお国柄なので、フランスと同じように強烈に日本が憎まれる、というそういう状況があまり想定出来ません。

それどころか一般的には、ムスリムはなぜか「日本の精神はイスラムの精神に通じる」と勝手にシンパシーを寄せることが多かったり、日本のテクノロジーを心底尊敬している人も多くいたりします。

つまり、日本でテロをやっても広く一般のムスリムの支持は得られないと考えられるわけで、そこがフランスの場合とは全然違います。

(3)フランスが大陸にある、という点

フランスはヨーロッパにあります。

・・・いやそんなの知ってるよ!と思われるでしょうが、これは重要な点です。

シェンゲン圏内は今やどこでも、パスポートコントロールなしに往来できます。

つまり人も武器も、一度この圏内に入ってしまえば、かなり自由に移動可能なわけです。

車や電車に乗ってシェンゲン圏内を移動していると、本当に「いつのまにかフランス」とか「いつのまにかスペイン」です。

パリのテロの仲間がベルギーに逃げたらしいことにもみられるよう、この広い行動圏は彼らがテロを実行する上では非常に魅力的です。

それだけ広範囲から仲間を集め、武器を集めることができるのですから。

一方、日本は島国です。

島国根性とかいってバカにされることもありますが、こと、イスラム国テロに限っていえば、日本のような島国はテロがしにくいことこの上ないです。

仲間も武器も集めにくい上に、国外逃亡も困難です。

パリでテロが多く発生する理由を考えると、日本でテロが発生しにくい理由も見えてきます。

もちろん油断大敵で、テロが発生する可能性はあるにはあるのですが、過度に危険を煽っても結局「こわいですね〜」で終わるだけしょう。

だったら冷静に日本の置かれた状況を理解して、まあこういう、外国オンチで英語もよくしゃべれなくて、腰が低くて、はっきり言いたいことも言えないような日本って国も、結構いいところあるのかもな、なんて考えるのも一興・・・

かもしれません。









(追記)上記記事は、「イスラム国」が本当にイスラム過激派だという前提で書かれているようだが、イスラム国は欧米(ユダ金)の傭兵集団だ、というのが事実だろう。イスラム教徒ですらない、と思う。そういう部分を割り引いて、上の記事は読む必要がある。さて、「ギャラリー酔いどれ」に面白い記事があったので、これも追記しておく。こちらは、「日本でもテロの可能性大いにあり」という見方になるか。しかし、本当に「クライシスアクター」が発見された、となれば、テロの正体はバレバレだろう。




◆http://richardkoshimizu.at.webry.info/201511/article_124.html
richardkoshimizu's blog  2015/11/15
ボストンテロとパリ襲撃事件テロ
 両方に居合わせた世界一不運な女性ですw



パリのテロ、早くもクライシス・アクターさんがスターダムに!

同一女性が、ボストンテロとパリのテロの両方でご出演だそうです。

ご苦労様です。



*ランスロット 2015/11/15

早くも偽旗作戦の証拠映像が挙がりました!

クライシスアクターが発見されたようです。

ボストンテロとパリ襲撃事件テロ

両方に居合わせた世界一不運な女性ですw

◆BOOM! Exposed Crisis Actor from Sandy Hook and Boston Bombing
found at Paris False Terrorist Attack


https://www.youtube.com/watch?v=pESYdz8ruBY&feature=youtu.be

2015/11/14 に公開

This is UNDENIABLE PROOF
THIS THING IS A FRAUD!  GAME OVER!
TURN THE LIGHTS OFF THIS THING IS EXPOSED!



コメント

*ランスロット 2015/11/15

  今回の自作自演テロはG20に合わせたものです。

  G20会合にて緊急共同声明発表!(予想です。)

  「卑劣で残忍なテロ行為は人類に対する脅威である。
  国際社会はテロリストを決して許さない。
  必ず追い詰めてテロ組織を壊滅させる。」

  ISIS掃討の名の下、今後NATO軍も本格的に中東に軍事介入し、
  シリアやイラクに侵攻し、状況は益々混沌とし複雑化するでしょう。
  西側シオニスト vs プーチンロシア・シリアとの戦いです。

  これからプーチン閣下の舵取りが増々難しくなってくるものと思われます。
  シリアを第2のイラク、リビアにするわけにいきません。


*芭蕉 2015/11/15

  猿芝居
     クライシス猿で
          足がつき


  アクターを
    使いまわして
       ウソとバレ


*地球防衛軍 2015/11/15

  どうせそんなところだろうと思ってました。
  結局はフランスとドイツにたいする報復でしょ。
  もちろんアメリカの。
  早く戦争しないと困るんですよね。


*ピーチパイ 2015/11/16

  今回のものも、お芝居の謀略戦です。お笑い草です。
  けれど…相手が有色人種の場合には、
  本当に殺しに かかる可能性があります。

  TGVの試運転列車が訳の判らぬ理由で脱線していましたが、
  あれを布石だと考えると、日本は要警戒で す。

  考えてみて下さい。
  彼らは米ドルを守るために、あらゆる手段をとります

  天津の爆発事故で人民元を叩き…
  シナイ半島での墜落でロシアルーブルを叩 き…
  パリの同時テロでユーロを叩き…
  残る強力な通貨は、日本円なのです


  日本の新幹線を標的にする偽旗テロを仕組んでくる可能性もあります
  本当の意味での愛国的な、特に警察関係の方々…ご注意ください。

  そしてもう一つ、週明けの相場にも警戒です。