「具体的な国名には触れなかった」というのが逆に凄みがある。「俺は、すべて知っているぞ。これ以上、妙な行動をしたら、どうなるか、分かっているな」という意味だろう。一種のポーカーゲームである。
今、国名を出しても、欧米諸国は、「それは嘘だ」でマスコミ総動員の水掛論に持ち込めるが、プーチンが国名を出さないことで、逆に欧米の行動に歯止めがかかる。これ以上、ロシアを刺激するのはまずいのかも、という自制が働くわけだ。
ISを動かしているのは欧米だから、実は世界で今、本当に「テロとの戦い」をしている政治家はプーチンだけだ、ということである。(アサドは、自国がテロの舞台だから、戦うしかない。仁と義によって戦っているのはプーチンだけである。まあ、それがロシアにとっても世界全体にとっても「利」でもある、という判断ではあるだろうが。つまり、この場合、義と利は相反しない。むしろ、「義は利の和である」の例になる。)
(以下引用)
今、国名を出しても、欧米諸国は、「それは嘘だ」でマスコミ総動員の水掛論に持ち込めるが、プーチンが国名を出さないことで、逆に欧米の行動に歯止めがかかる。これ以上、ロシアを刺激するのはまずいのかも、という自制が働くわけだ。
ISを動かしているのは欧米だから、実は世界で今、本当に「テロとの戦い」をしている政治家はプーチンだけだ、ということである。(アサドは、自国がテロの舞台だから、戦うしかない。仁と義によって戦っているのはプーチンだけである。まあ、それがロシアにとっても世界全体にとっても「利」でもある、という判断ではあるだろうが。つまり、この場合、義と利は相反しない。むしろ、「義は利の和である」の例になる。)
(以下引用)
ISに資金提供「G20含め40カ国」 プーチン大統領
アンタルヤ=駒木明義
2015年11月17日12時51分
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ロシアのプーチン大統領は16日、テロ問題が中心議題となった主要20カ国・地域(G20)首脳会議後の記者会見で、過激派組織「イスラム国」(IS)に資金提供している国がG20の加盟国を含めて40カ国に上るという見方を示した。
具体的な国名には触れなかった。国家が直接支援しているというよりは、ISの資金源とされる原油販売に関係している組織や、ISの主張に共鳴する支援者がいるとされるシリアの周辺国を念頭に置いているとみられる。
さらにプーチン氏は、ISによる原油の販売について、ロシアの偵察衛星が撮影した画像をG20の会議の場で示した上で、どのような規模で行われているかを説明したという。
ISの資金源を断つために国際的な協力が不可欠だと訴えると同時に、ロシアが行っている空爆についてもその一環として位置づける狙いとみられる。(アンタルヤ=駒木明義)
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