「阿修羅」から転載。
「イランラジオ」以外に非欧米マスコミ発情報を手に入れるソースは少ないので、「Voice of Russia」というソースを知ったのは嬉しい。さっそく「お気に入り」に登録した。下記記事に書かれた内容は「Rockway express」などから予想していた通りだが、案の定ひどいものである。反政府軍(欧米の傭兵が中心だろう)が残虐非道な行為をして、それをすべてシリア政府のせいだとアナウンスする。そしてそれが欧米マスコミによって世界中に配信される。
本物の革命と、偽物の革命とを区別するのは容易であり、革命軍が最初から重火器で武装していれば、それは外国に支援された偽革命である。しかし、騒乱の内部にいる人間にはかえって状況が見えないこともあり、偽革命を本物の革命だと思いこんで革命軍に参加している若者もいるかもしれない。
内部にいる人間には状況が見えない、というのは日本の政治でも同じであり、政治家だから素人より事情に詳しいだろうというのは錯覚ではないか。彼らは忙しすぎて情報に接していないこともあるし、官僚から欺瞞情報を注ぎ込まれてそれを信じている場合もある。
政治評論家ではなく、政治アドバイザーというもの、あるいは政治家や政党に属するシンクタンクというものがこれからの政治では有効かもしれない。横井小楠のような「目の見える人間」が政治アドバイザーとして日本を正しい道に導くのがいいのだが、今の日本なら岩上安身、森田実あたりか。
この前のIWJの「鳩山由紀夫インタビュー」を見ると、鳩山由紀夫は他人の意見を謙虚に聞ける人間であることは確かだが、「政界情報」を知らないためにこれまで迷走してきたようである。鳩山由紀夫のような誠実な政治家に知識豊富で目の見えるアドバイザーが付けば、鬼に金棒だろう。
アドバイザーが必要なのは政治家個人だけではない。民社党、共産党などの衰退政党や、「みどりの風」のように船出したばかりの会派などもそうである。よくある錯覚だが、選挙に当選して政治家になったことと、政治家としての知識や能力とはまったく別であるのに、政治家になると自分たちこそが政治のプロだと思いこんで、「素人の意見」を馬鹿にすることがある。政治家は多忙であり、情報に関してはその分素人以下だと思って、対策を講じる必要があるのである。
例によって途中から下記記事とはかけ離れた内容になったが、私の文章は連想で書いているので、記事は考察のきっかけでしかないのである。そこが「行雲流水」的文章だという所以だ。
(以下引用)
「シリア 目撃者が見た現実」(Voice of Russia)
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/659.html
投稿者 アフターバーナー 日時 2012 年 7 月 27 日 22:13:41: jrkxmEf6yaSpQ
「シリア 目撃者が見た現実」(Voice of Russia)
http://japanese.ruvr.ru/2012_07_24/shiria-mokugekisha-ga-mita-genjitsu/
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ナオワフ・イブラギム、ムンセフ・マトニ 世界の各メディアはシリアの町アレッポでの戦闘が激化していると報じている。実際に何が起こっているのかについて、VOR「ロシアの声」の特派員は現地で生活するアレッポ大学職員、ファーティマ・バナウィさんに話を聞いた。彼女によれば、戦闘についての噂はかなり誇張されたものであるものの、アレッポでの治安は安全ではないという。
-私たちは町に出る回数をできるだけ少なくしています。そこはあまり安全ではありません。常に何かの集会が行われていますし、それはシリア自由軍が組織しているものです。地元の人々はそれらの集会には参加していません。
-集会に出かける人を見たことがありますか?
-およそ15歳とか16歳の若者たちです。イドリブやハマなどから来た人々です。見た目はとても奇妙な感じです。武器を手に持って、空砲を撃ったり、悪態をついたりしています。感じとしては彼らが何かに取り付かれているような感じで、酔っているのか、何らかの薬物に影響されているのかといった印象を受けます。
-町の普通の人々はいまどのように生活しているのでしょう?
-物価は高くなりました。蜂起軍側は定期的に食料を乗せた車両や商品を載せた車両を攻撃しています。それは自分たちが使うためではない様で、捨てたり燃やしたりしています。なぜかは分かりません。多分、住民たちが政府に対して抗議を行うようしむけているのでしょうか。分かりません。それとか今日の朝などは、蜂起軍側はパン屋を脅したりしていました。ガスのタンクをたくさん積んだ車両で乗り付けて、「もしも今日店をオープンしたら、お前らを爆発するぞ!」などと脅していたのです。それからパンがないことを理由に、政府を非難するのです。しかし全体として、私たちは状況に対処できています。お互いの家に遊びに行ったり、お互いを支えあおうとしています。全てが落ち着いて、政府軍が彼ら山賊たちを追い払ってくれると信じています。私たちは動揺などしません!
-テレビでは町の様子についてどのように放送されていますか?
-もうそれはどのチャンネルを信じていいのか分かりません。例えば反対派を支持する「ハレブ・トゥデイ」などは、現場から爆発や交戦について現場のど真ん中から放送しています。時には事件が起こる前にすでにニュースを報道しています。これは冗談でありません。本当のことです。
-シリア政府の治安機関は町ではどのように行動していますか?
-政府軍はおそらく地元住民が攻撃されないように努力していると思います。一方の蜂起軍は何らかの争いが起これば、めくら滅法に乱射します。彼らにとって誰が死のうと関係ないのです。子供でさえです!その後、殺された子供たちの残虐な写真を、政府軍の仕業としてインターネットに掲載するのです。
-ダマスカスなどのほかの町では、蜂起軍が住民を追い出し、自分たちが住んでいるようですが・・・
-私たちが自分の家を明け渡すことなどありません!略奪兵や武装勢力であろうと、彼らには教育もなければ、信仰もありません。文盲な野蛮人なのです!
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