まあ、漠然と「金利」と言っているのは国債の金利のようだ。特に長期金利が重要なのだろう。
しかし、「国債が売られると金利(国債金利のことか?)が上がり」「国債が買われると金利が下がる」のはなぜなのか。それがまるで数学の定理であるみたいに言われてもなあ、という感じだ。国債が売られると市場に国債がだぶつくわけだからもっと国債を買わせるために(購買者に有利な条件となるように)金利が上げられるということだろうか。それなら「上がる」ではなく「上げられる」だろう。
(以下引用)
指値オペって、なに? なぜ円安に?
日銀は長期金利の上昇を抑えようと、3月29日から3日間「連続指値オペ」と呼ばれる措置に踏み切りました。これに反応して円相場が急落し、およそ6年7か月ぶりに1ドル=125円台まで値下がりしました。
そもそも「指値オペ」って、なに? どうして円安が加速したの?(経済部記者 加藤ニール)
日銀が「指値オペ」に踏み切ったと、ニュースで見ました。
そもそも「指値オペ」って、なんですか?
加藤記者
日銀は、国債や社債などの売買を通して、日々、金融市場のお金の流れを調整する公開市場操作=オペレーションを行っています。
日銀や市場関係者は略して「オペ」と言っています。
「指値オペ」は、日銀が利回りを指定して(=指値)、国債を無制限に買い入れる措置です。
通常の国債買い入れオペでは、買い入れ金額を例えば4250億円などと明示して実施しますが、指値オペは金額に制限をつけず買い入れるもので、特別かつ強力な措置と言えます。
普段から通常のオペで国債を買っているのに、どうして特別なオペが必要なんですか?
加藤記者
指値オペには、長期金利の上昇をブロックする効果が期待できるからです。
国債と金利は「国債が売られると金利が上がり」、「国債が買われると金利が下がる」という関係にあります。
国債を売買する債券市場では、アメリカが金融引き締めに転じて利上げに積極的な姿勢を打ち出した影響で、このところ日本の国債が売られる動きが強まり、長期金利が上昇傾向にあります。

一方で、日銀は長期金利の上昇を抑えたい立場です。
今の金融緩和策の一環で、長期金利(=10年もの国債の利回り)を0%程度にするとしていて、具体的にはその変動幅を「±0.25%程度」にするとしています。
ところが長期金利が上昇を続け、この変動幅の上限に近づいたため、指値オペを実施することを決めたのです。
今回指定した利回りは「0.25%」。
指値オペを実施すれば、仮にどんなに国債を売る動きが強まったとしても、日銀がすべて利回り0.25%で買い取ることになるため、事実上長期金利を0.25%に固定し、それ以上に上昇するのをブロックできるというわけです。
日銀の指値オペがきっかけとなって円安が進んだと聞きました。どうしてですか?
加藤記者
一連の指値オペで、日銀が長期金利の上昇を抑え込み、金融緩和を継続することが鮮明になったからです。
利上げに積極姿勢を示すアメリカとは対照的で、日米の金利差が拡大することが強く意識されたことで、円を売って、より利回りが見込めるドルを買う動きが強まりました。
特に3月28日は、指値オペの実施が公表されるたびに大きく円安方向に動いた結果、1ドル=125円台まで値上がりし、6年7か月ぶりの円安水準となりました。
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