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徽宗皇帝のブログ

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効率化神聖視の落とし穴
「バカ国民帝国日本の滅亡」から部分転載。
孔徳秋水氏は愚論や判断ミスも多いが、時々すぐれた意見も言う。引用した部分などはそれである。私も何となく感じていたが、言語化していなかった「新自由主義の根本的欠陥」を見事に言語化している。つまり、グローバリズム経済に顕著に見られる「経済合理性の誤り」「効率化の罠」だ。

(以下引用)



100年前の「スペイン風邪」のあと、


 


今回と同レベルの世界的インフレが生じていたというのは、


 


極めて示唆に富んだ事実である。


 


 


震災の場合とはタイプが異なるものの、


 


経済の供給構造にダメージを与え、「需要>供給」状態を作り上げる。


 


需要は金融政策等でただちに手当てできるが、供給はそうはいかない。


 


回復には、それなりに時間もかかるのである。


 


 


とりわけ、欧米式経済…すなわち「選択と集中」グローバリズムと機動的雇用により、


 


「ゾンビ企業」と認定された企業は容赦なく淘汰され、


 


「過剰」とされた人員も容赦なく解雇される。


 


すると…


 


いちど失った技術や産業基盤は、ほとんど再生しないので、


 


「巻き戻し」が生じても復活はしない。


 


また、簡単に解雇された労働者は、心理的ストレスに晒されるし、生活基盤も消失する。


 


これも、「巻き戻し」が生じても、そうそう元には戻らないのである。


 


 


安定雇用が保障されなくなった労働者は刹那的になり、


 


ラクして稼げるバクチや犯罪に向かうようになる。


 


 


アスリートやクリエーターもそうであろうが、長いブランクはときに致命的である。


 


 


「企業経営第一主義」、「株主第一主義」の「効率主義」は、かくして…


 


経済構造の足腰自体を虫食んでいくのである。

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