徽宗皇帝のブログ

日本全体として医師不足なのか医師余りなのかさっぱり分からない状況だ。
要は中央と地方、地方のそのまた中央と辺境の需給のミスマッチなのだろうが、この程度のミスマッチも調整できない行政とは何なのだろう。医師という商売が、国家資格が必要である、という基本的事実も、あるいは見直してもいいのではないか、と私などは思うのだが。
ど田舎で何十年もやって慕われていた医師が、実は無免許医であったという話が昔はよくあったものだが、それでも「勤まっていた」以上、医師の国家試験にそれほど高度な内容は要らないのではないか、と私などは思うのである。
つまり、私の信条のひとつだが、「個々の職業分野において真に重要で使用頻度の高い知識や技術は、全体の知識や技術の２割程度である」と私は考えており、その２割をほぼ習得したと見做せるなら、医師免許を与えてもいいだろう、と思うのである。現在の医師国家試験は些末事項の完全な暗記を要求していないだろうか。
そして、さらに高度な知識や技術を習得していると判定される医師は、「上級医免許」でも与えたらいい。運転免許証のゴールドカードのようなものだ。
だいたいが、現代の医者の仕事の８割くらいは「インフルエンザと高血圧」の診断と治療ではないか、と私は疑っている。そんなものは看護師でもできるだろう。いや、偽医者でもいいくらいだ。まあ、８割はおおげさだが、そのような、素人目には「お遊び」にしか見えない仕事が、医者の貴重な時間の多くを奪っている、という現状はかなり問題だと思う。

そこで、医者を等級分けし、「下級医師」「中級医師」「上級医師」の三区分としたらどうか、と愚考する次第である。
下級医師は、先ほど書いた、「医学の最低限の知識とマニュアル」を知っているだけの医師である。無医村に、こうした医師を派遣するだけでも、その村はかなり助かるだろう。人格さえ良ければ、それでも立派な先生になるはずだ。
なお、私は、自分が病気になっても、「下級医師」に診てもらえば十分だと思っている。真面目な医師ならば、難しい診断はいろいろ本やネット（研究機関の文献もあるはずだ。）で調べ、それでも自分の力で及ばなければ、ちゃんと別の医師にバトンタッチしてくれるだろう。それさえしてくれるなら、その医師は「名医」と同じである。


（以下引用）



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