3分の1が間に合わない
「参加国のうち約60ヵ国が、自らデザインも建設も担当する『タイプA』方式を選びましたが、現在のところ、パビリオンの設計が固まり見積もりもできて着工の段階にある国は、シンガポールやアイルランドなど20ヵ国程度しかないようです。 次の20ヵ国は現在設計をしながら同時に様々な申請を進めつつ、見積もりを調整している段階です。これらは順調に行けば5月中には着工できるでしょうが、それでも開幕に間に合うのか、気を揉んでいます」 こう語るのは「2025年日本国際博覧会」(以下、万博)で、とある国のパビリオン設計を担当する一級建築士のA氏だ。 このままのペースで、本当に開催に間に合うのか―会場建設費2350億円。当初の予定から1・9倍も予算総額が膨らんだうえ、計画進行の遅れが続々と報じられるなか、国民の懐疑は日に日に強くなっている。 昨年末、日本建設業連合会の宮本洋一会長が、記者会見で海外パビリオンの建設工事について、「もうデッドラインは過ぎていると思ってもいい」と言い放ち、物議を醸したが、宮本会長の「本音」を裏付けるように、A氏は建設現場の混乱ぶりを明かしてくれた。 「『タイプA』方式の残りの20ヵ国は、実はまだ『どんなパビリオンにするか』の設計調整をしている段階なのです。断言しますが、この最も遅い20ヵ国については、万博が始まっても建設中だったり、外側はできていても内装や展示作業が間に合わないでしょう。つまり、『タイプA』方式の3分の1程度は万博までに建設が間に合わないのではないか。これが私たちの実感です」
日本の建築業界が原因ではない
こうした遅れに痺れを切らした関西経済連合会の松本正義会長は、2月9日の記者会見で「建設会社は、けしからん! 万博を成功させようというコメント(発言)がどこにもない」と建設業界に不満をぶつけたが、現場には現場の不満がある。A氏が話を続ける。 「資材費や人件費の高騰が言われていますが、それ以上にこの万博は、計画が始まった当初から現場のマネジメントがなっていないんですよ……。 今回の万博では、パビリオンのデザインを海外企業が決めているケースが多い。その後、日本の設計事務所が基本となるデザインを引き取って、日本の建築基準法などに合わせて『設計し直して』いく。 ところが日本の建築に関する法律を知らない外国人が思うままにデザインしているので、それを日本の建築基準法や施工技術に合わせるのにとても時間がかかる。さらに変更によるデザイナーや出展国政府との合意形成でも簡単に納得してくれない。ここに多くの時間を奪われました。 また万博の建築全般については万博協会の『整備局』といわれる部署がとりまとめていますが、担当者や責任者の顔も見えず、密なコミュニケーションが取れない。設計を進めていいのかもわからず、ダラダラと時間が経っていく。それを建設業界のせいにされても困るというのが本音です」 『【大阪万博】木造リングが邪魔で工事が進まない…パビリオン設計を担当する「一級建築士」が明かす! 絶望の「工事現場」』へ続く。 「週刊現代」2024年3月9日号より
1: 稼げる名無しさん :2024/03/09(土) 00:09:35.07 ID:LKisgu069.net
1001: 以下名無しさんに代わりまして管理人がお伝えします 1848/01/24(?)00:00:00 ID:money_soku
>市の負担総額を推計人口で割った単純計算で、横山英幸市長は報道陣に「市民に支払いを求めるわけではない」
と書かれているけれど、ということは納税者で割った場合はかなりの負担額になるのでは。
うーん、予算も結構膨らんできているしな。
ここからさらに増える可能性もあるんだろうか?
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