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徽宗皇帝のブログ

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尖った閣
「逝きし世の面影」から部分転載。
オバマ談話については、まったく私は興味が無かったが、この宗純氏の文章は面白いと思った。つまり、同じ談話がマスコミ解釈では宗純氏とは正反対に言いふらされているのが面白い、ということである。もちろん、私は明らかに宗純氏が正しいと思っている。
「領海侵犯」と「自由航行権」について書かれた部分は、私にとっては新しい知識で、大いに勉強になった。なぜ「領海侵犯」は大目に見られるのか、というと、おそらく漁船の操業程度の領海侵犯でいちいち政治問題や軍事問題に発展させるべきではない、という「大人の常識」がここにはあったのだろう。それを政治問題、いや軍事問題にしようと大騒ぎしたのが前原誠司であったわけだ。それを言うなら、日本の北海道ではロシア領海での操業は日常的だという話もある。もちろん、日露の領海の設定には歴史的問題も絡まっていて面倒なわけだ。
いっぽう、「領空侵犯」は厳しく咎められるのはなぜかと言うと、これは純粋に軍事的なものだろう。飛行機(軍事飛行機)が領空を侵犯した場合、その数時間後には首都圏への爆撃が可能になるのだから、これは神経質にならざるを得ない、ということではないか。
尖閣という日中の喉に刺さった魚の小骨はとにかく面倒だ。あんなのは日中共有の魚釣り場でいいのである。もともと「釣魚島」という島もあるし。



(以下引用)



(以下引用)*末尾の赤字部分は徽宗による強調。

「アジア外交、転換のとき」オバマ大統領来日

2014年04月25日 | 軍事、外交

『尖閣でアメリカが認めているのは施政権だけ。主権は一切認めていない』

4月25日安倍総理との1時間半の会談を終えたオバマ大統領は恒例の共同記者会見には応じたが『共同声明』の方は出されずじまい。
26日の帰国時までに何らかの『共同声明』文の発表が無い場合にはアメリカによる日本外しが明らかになるが期限ぎりぎり、お座成りな声明文を辛うじて発表する。(日本の右翼嫌いのオバマは過去には訪米した麻生首相との共同記者会見さえボイコットしている)
首脳会談の共同記者会見でのオバマ大統領は集団的自衛権には一切触れなかった(無視した)が、尖閣問題には言及したので日本側が狂喜乱舞している。
余りにも浅ましいし見苦しい奴隷根性である。あるいは拒否された相手に踏まれても蹴られても必死にしがみ付く片思いの哀れなストーカーである。
尖閣で一番最初にオバマが言ったのは『自由航行権』ですよ。日本の『主権』ではないのである。
尖閣の主権問題に対してはアメリカのオバマ大統領は『この問題に対して日本中国どちらにも組しない』と明確に中立的立場を表明している。
アメリカが認めているのは『施政権』であり、日本側が主張する『主権』とはまったく別物なのです。(サンフランシスコ講和条約で北緯27度線以南の主権は日本だったが、1972年の沖縄返還まで施政権は米軍だった)
42年前の1972年の沖縄返還でアメリカが日本に返したのは『オキナワの施政権』であり、『沖縄の主権』についてアメリカは一切無関係との態度なのである。

『アメリカが尖閣諸島で主張する自由航行権』

尖閣問題でオバマ大統領が主張した『自由航行権』とは文字の通りの意味であり、そもそも船舶には自由な航行が保障されているのである。
国際法上の定義では『領土』『領空』は、『進入』をもってただちに『侵犯』と解釈されるのです。
ところが『領海』の概念は大きく異なっていて、自国領海内においても外国船舶の『無害な通航』が保障されている。(軍艦にも適用されるが潜水艦だけは例外で浮上航行と国旗掲揚の義務がある)
『領空侵犯』は国際法に規定される法律用語。対して、『領海侵犯』という言葉は、法律には一切規定が無いが、外国船舶による航行が『無害でない通航』であることを意味する慣用的に使われているだけの一般用語。
意味がまったく違う『領海侵犯』と『領空侵犯』が不用意に使われる昨今の風潮はまことに困ったことです。
日本版ネオコンの前原誠司が引き起こした尖閣の中国漁船拿捕事件以前には、我が日本国が領海侵犯を殊更言い立てるなど『有り得ない』のですが、今のマスコミでは誰も彼もが言っているのですから情け無い。
海洋国家である日本は今まで長年『自由航行権』を守ってきたのに、これでは自殺行為ですよ。
ほんの数年で、全員が今までの長年の日本の姿を忘れ果てて無意味に大騒ぎしているのです。
それならオバマの尖閣問題の冒頭での『自由航行権』のお言葉の相手は中国では無い。
話は180度逆で(尖閣の施政権を握る)日本の安倍政権に向かって『船舶の自由航行権の原則を守れ』と発言しているのである。
丸々中国側に立っての発言であると思われるかも知れないが、実は(南沙諸島などを実効支配する)中国に対しても同じように南シナ海での『自由航行権』を主張しているので一応は辻褄があっている。
(南沙諸島などを中国が領有権を主張しているが、これは敗戦以前には台湾の一部として日本が実効支配していた事実を根拠としている。第二次世界大戦の戦後処理の結果、台湾など日本の全ての植民地は中国に返還されたと主張)

『日米首脳会談後のオバマのお言葉』

アメリカのオバマ大統領は日本が実効支配する東シナ海の尖閣諸島でも、中国が領有権を主張する南シナ海の南沙諸島などに対しても同じ扱いで『船舶の自由航行権』との発言内容なのである。
但し、日米は同盟国で、米中は違うのですから尖閣と南沙が『扱いが同じ』では逆に日本にとっては不公平・不平等なのである。
オバマは日米首脳会談なのに日本国の安倍総理ではなくて、『米国は中国とも緊密な関係を保っている。中国の平和的な台頭を支持する』と、そこにいない中国の習近平主席に向かって喋っていたのである。
今までの『尖閣棚上げ』を実力で否定したい日本側には『平和的に解決することの重要性』に言及し、『安倍首相に、この問題で事態がエスカレートし続けるのは正しくないと申し上げた』と釘を刺す。(これだけはっきりとアメリカのオバマ大統領が中国よりの発言を繰り返しているのに日本側マスコミは『尖閣は安保条約の適用範囲は、満額回答である』と正反対に描いている)



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