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徽宗皇帝のブログ

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強制的慈善活動
お役所や天下り団体のやることは、その仕事の9割までが自分たちのためであるというのが社会の裏常識だが、年末の年中行事の共同募金、いわゆる赤い羽根運動も彼らの利権となっていると推測できる。もちろん、募金された金の大半は貧しい人々や恵まれない人々に送られてはいるのだろうが、その途中の「中抜き」がひどいのではないかという疑惑があるのである。というより、公務員や天下り連中の給与確保が第一命題であって、貧民救済は二義的目的だろう、と思われる。特に、任意の募金であるはずの赤い羽根募金が学校や自治会を通じてほとんど強制的に徴収されているのは、おかしな話である。


(以下、転載。元記事の一部は2チャンネルらしい)




 そこで今度は、共同募金そのものを見ることに。2ちゃんねるにいいスレがあり、こんな基礎知識が書いてあった。


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共同募金について基礎知識
・毎年10月~12月に全国一斉に展開される募金運動です。
・赤い羽根がシンボルマークですが、羽根を配ること自体には関係者でも賛否分かれてます。また、募金バッジも批判の対象になっており、無駄という意見をいただくことのあるグッズです。
・市町村募金会は多くが市町村社会福祉協議会内に置かれてます。職員は他業務との兼務がほとんどです。
・寄せられた募金は社会福祉施設やNPO、社会福祉協議会などへ配分されサービスの充実や設備備品の更新などに使われます。
・12月は歳末たすけあい募金と呼ばれています。NHKなども同じ名称を使いますが、別組織が運営している募金です。
・目標額というものが定められており、目標額を下回ると社協への配分が減額されるので、そういう社協は必死です。
・目標額という言い方や目標額制度そのものに異論を唱える関係者もいます。
・戸別募金は町内会より一括徴収が多く、批判されることが往々にしてあるし、関係者としても疑問を持つところですが、金額的には大きなウエイトを占めるので、やめるわけにはいかなくて複雑な心境です。
・日本赤十字社とはまったく別の組織です。
・中央共同募金会では「はねっと」というサイトを開設して、情報公開に努めています。
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 ひねくれた見方をすれば、戸別募金が(事実上の)強制徴収になっており、福祉施設の拡充を名目に、社会福祉協議会(以後、社協)の組織維持を図っているように読み取れる。
 これは戸別募金の比率を見れば納得がいく。

  平成16年度 募金方法別 共同募金実績額(総額)(PDF形式)【はねっと】

 実に共同募金の 73.9%が戸別募金だ。戸別募金は市町村会や学校で行われ、2ちゃんねるによれば、半ば強制的に募金「させられている」ケースが多いらしい。よくあるのが、町内会で担当役員が世帯毎に訪問し、300~500円(固定)を徴収するケース。勿論、断ることもできるのだが、地方では村八分の危険もあるので難しいだろう。そのせいか、県の戸別募金率が多い。
 2ちゃんねるには(真偽はおいといて)こんな記事もあった。

341 名前:バリアフリーな名無しさん 投稿日:2005/10/19(水) 04:06:18
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すみません、ざっと読んでみたんですがガイシュツじゃないっぽいので書き込みます。
前スレで出てた話題だったらゴメンなさい

・とある田舎。幾つかの区域に分けられ自治会が存在する
・私の父は一つの自治会の会長
・「赤い羽根共同募金」の協力要請が来た
・ノルマが設定されていた
・ノルマをクリアするとバックマージンが支払われる
・ただしこのバックマージンは連座制で、幾つかの自治会で一括りになり、
 一つの自治会でノルマを達成できないと同じ括りの自治会もバックマージンを受け取れない
・父、ノルマもバックマージンも「存在そのものがおかしい」と抗議
・「昔からこうだった」「こんなこというのはこの自治会だけ」「つき合い悪い」と非難受ける
(以下略)

 事実なら、うまい具合に縛り付けてるなと感心してしまった。この方法だと1つの自治会だけでは個別集金を拒否できないし、縛り付ける自治会が多いほど、この悪習から逃れることはできないだろう。
 また、戸別募金でも徴収員が来たときに断ったのに、自治会では支払った事になり、結局払わされて怒っていた人もいた。
 少なくとも目標額が設定されているのは事実で、岐阜募金会に限らず、収支報告があるサイトにはたいてい「目標額」が掲げられていた。

 では、社協のためにどの程度使われているのか?。これがわからない。そもそも社協自体がよくわからない。とりあえず、岐阜県を軸に調べているので、岐阜県社会福祉協議会を見てみる。

  岐阜県社会福祉協議会

 社会福祉法に規定される民間の福祉団体で、全国社会福祉協議会をはじめ、各都道府県、市区町村にそれぞれ1箇所ずつ設置されているらしい。地域住民やボランティア、民生委員児童委員、関係機関・団体、行政機関の参加・協力を得て地域福祉推進のための諸活動を行っているようだが何やら抽象的でわかりにくい。

 決算書もあったが分類が複雑で、パッとみてこれとわかる数字がなかった。そこで市町村の社協も調べてみたら、岐阜市にはっきりした数字があった。

  沿革・概要【岐阜市社協】

 平成17年度一般会計資金収支予算の共同募金配分金収入は約4,000万円。予算がそのまま通ることを見越すと、岐阜県の共同募金配分金(約4億140万円)、約1割が岐阜市社協へ。結構な割合だ。
 無論、これが満額、各施設や活動のために使われるなら理解できるが、支出欄を見ると、共同募金配分金事業費は約2,300万円と、なんと 4割以上もカットされている。

 岐阜共同募金会の配分先を見直すと、「4.地域の福祉へ 166,295,309円」がすべて社協への分配になっていた。一方、社会福祉施設、社会福祉団体、住民参加福祉サービス団体、NPO法人の合計は、82,922,000円と半分以下。
 社協が優遇されているのは明白だ。さらに、歳末たすけあい募金に至っては分配先を見る限り、すべて社協へ配分されているように読み取れる。
 なんか、社協のための募金と言われても仕方ない気がしてきた(´・ω・`)


 ただ、2ちゃんねるのスレを読み続けているうちに、各地域の社協も運営が一律でなく、ちゃんと真面目に活動しているところもあれば、かなり適当に運営しているところもあるらしい。こんな記事があった。

255 名前:ななしのフクちゃん 投稿日:2006/01/31(火) 18:30:44
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>>183の言うとおり
「社協」は地域福祉の推進を図るための組織ではなく、
役所OBと役人の子弟の就職先として用意された組織なのです。

天下ってきた職員(幹部)は、勤務時間中に自分の趣味や雑談ばかり
していて、金とポストのために社協に来ているといった感じ。
コネ採用された連中は、偉そうにしているのが多いし、
何をするにも特別扱いを受け特権階級ヅラ。
勿論、コネなし採用で真面目に働いている職員も多くいます。
でも、事務職員はコネ採用の割合がかなり高いな。

お金の面では、湯水のごとく予算(自治体からの補助金、つまり税金)
を使うし、業者との取引において、
幹部が談合に関与している可能性が濃厚というケースも数多かった。
金と利権が渦巻くダーティーな世界。

社協は組織として非常に病んでいる。

社協を志望される皆さん、正直、社協はお勧めできない。
福祉マインドは、民間企業でも活かしていけます。
貴重な時間を社協で費やすほど無駄なことはない。

元・某政令指定都市社協職員(現・民間企業社員)でした。

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