「マスコミに載らない海外記事」より転載
前に紹介したプロパガンダ映画「グリーンゾーン」への批判の記事だが、この記事に付け足されたサイト管理人の言葉が、沖縄基地問題の重要な側面を語っているので、ここに転載する。なお、「マスコミに載らない海外記事」は、世界政治の真相に関する重要な記事が掲載されていることが多い。お勧めのサイトである。
(以下引用)
2010年5月 9日 (日)
『グリーン・ゾーン』: こわごわと提示された余りに遅すぎる疑問
Jane Stimmen
2010年3月19日
監督:ポール・グリーングラス、脚本:ブライアン・ヘルゲランド、ラジブ・チャンドラセカランの著書に基づくもの
イギリス生まれのポール・グリーングラスが監督した映画『グリーン・ゾーン』は、ラジブ・チャンドラセカランによる2006年の本『インペリアル・ライフ・イン・ザ・エメラルド・シティ』=エメラルド・シティーでの帝国の生活、邦題は『グリーン・ゾーン』)に“ヒントを得た”と言われている
全米図書賞候補となった『インペリアル・ライフ』は、2003年のイラク侵略準備と、侵略直後の余波を描いている。舞台裏の有力者たちや、テレビ・カメラの前に立っていた連中の役割と狙いを暴き出している。
『インペリアル・ライフ』は、アメリカ国務省とペンタゴンとの間の権力闘争、えこひいきに基づく人事、秘密主義、賄賂、儲かる契約、アメリカ当局者が語った嘘、バグダッドとイラクの住民全体に対する戦争の影響を詳しく述べている。チャンドラセカランの著書の中で主役になっていないのは、悪名高い“大量破壊兵器”(WMD)捜索だ。ところが、これが映画の焦点なのだ。
(中略)
記事原文のurl:www.wsws.org/articles/2010/mar2010/gree-m19.shtml
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とんでもないエセ広報ドキュメンタリー『ユナイテッド93』を作った監督の作品、見る気力が起きない。ハート・ロッカーと同じく、これもハリウッド「グローバル・テロ戦争」プロパガンダ映画の一つだろう。
『反空爆の思想』吉田敏浩著 NHKブックス1065の30ページを引用しよう。
アフガニスタンとイラクの戦争被害者への間接的加害者である日本人
『イラク戦争の出撃拠点』(山根隆志・石川巌著 新日本出版社二〇〇三年)によれば、横須賀を母港とする空母キティホークの艦載機はイラク戦争中、五三七五回出撃し、八六万四〇〇〇ポンド(約三九〇トン)以上の爆弾を投下した。巡洋艦カウペンスとイージス駆逐艦ジョン・S・マケインはトマホーク・ミサイルを約七〇発も発射した。三沢基地と嘉手納基地に所属するF-16戦闘機とF-15戦闘機も、クウェートにある基地を拠点にして空爆に参加した。在日米軍からイラク戦争に投入された兵員の総数は約一万人である。さらに沖縄駐留の海兵隊が二回に分けて計五〇〇〇人ほどイラクに増派され、二〇〇四年四月と二月のファルージャ包囲無差別攻撃にも加わった。
(徽宗注:以上がNHKブックスの引用。以下はサイト管理人の言葉)
在日米軍基地の維持経費には、日本の国費すなわち税金が使われている。提供施設地代、基地周 辺対策費、施設整備費、光熱費、水道料、労務費など、日本が負担する米軍駐留経費は年間総額六〇〇〇億円以上にもなる。つまり、日米安保条約の枠を超えたイラク戦争への出撃を認め、在日米軍基地を財政的に支えることで、日本はアメリカの戦争に加担していることになる。
「在日米軍基地や海兵隊」抑止力などではなく、帝国の世界制覇用先制攻撃の足場だ。日本語を正確に使う義務がマスコミにはあるだろう。「語彙・読解力検定」など主催する前に、自分たちの歪んだプロパガンダ言語表現をこそ改めるべきだ。
前に紹介したプロパガンダ映画「グリーンゾーン」への批判の記事だが、この記事に付け足されたサイト管理人の言葉が、沖縄基地問題の重要な側面を語っているので、ここに転載する。なお、「マスコミに載らない海外記事」は、世界政治の真相に関する重要な記事が掲載されていることが多い。お勧めのサイトである。
(以下引用)
2010年5月 9日 (日)
『グリーン・ゾーン』: こわごわと提示された余りに遅すぎる疑問
Jane Stimmen
2010年3月19日
監督:ポール・グリーングラス、脚本:ブライアン・ヘルゲランド、ラジブ・チャンドラセカランの著書に基づくもの
イギリス生まれのポール・グリーングラスが監督した映画『グリーン・ゾーン』は、ラジブ・チャンドラセカランによる2006年の本『インペリアル・ライフ・イン・ザ・エメラルド・シティ』=エメラルド・シティーでの帝国の生活、邦題は『グリーン・ゾーン』)に“ヒントを得た”と言われている
全米図書賞候補となった『インペリアル・ライフ』は、2003年のイラク侵略準備と、侵略直後の余波を描いている。舞台裏の有力者たちや、テレビ・カメラの前に立っていた連中の役割と狙いを暴き出している。
『インペリアル・ライフ』は、アメリカ国務省とペンタゴンとの間の権力闘争、えこひいきに基づく人事、秘密主義、賄賂、儲かる契約、アメリカ当局者が語った嘘、バグダッドとイラクの住民全体に対する戦争の影響を詳しく述べている。チャンドラセカランの著書の中で主役になっていないのは、悪名高い“大量破壊兵器”(WMD)捜索だ。ところが、これが映画の焦点なのだ。
(中略)
記事原文のurl:www.wsws.org/articles/2010/mar2010/gree-m19.shtml
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とんでもないエセ広報ドキュメンタリー『ユナイテッド93』を作った監督の作品、見る気力が起きない。ハート・ロッカーと同じく、これもハリウッド「グローバル・テロ戦争」プロパガンダ映画の一つだろう。
『反空爆の思想』吉田敏浩著 NHKブックス1065の30ページを引用しよう。
アフガニスタンとイラクの戦争被害者への間接的加害者である日本人
『イラク戦争の出撃拠点』(山根隆志・石川巌著 新日本出版社二〇〇三年)によれば、横須賀を母港とする空母キティホークの艦載機はイラク戦争中、五三七五回出撃し、八六万四〇〇〇ポンド(約三九〇トン)以上の爆弾を投下した。巡洋艦カウペンスとイージス駆逐艦ジョン・S・マケインはトマホーク・ミサイルを約七〇発も発射した。三沢基地と嘉手納基地に所属するF-16戦闘機とF-15戦闘機も、クウェートにある基地を拠点にして空爆に参加した。在日米軍からイラク戦争に投入された兵員の総数は約一万人である。さらに沖縄駐留の海兵隊が二回に分けて計五〇〇〇人ほどイラクに増派され、二〇〇四年四月と二月のファルージャ包囲無差別攻撃にも加わった。
(徽宗注:以上がNHKブックスの引用。以下はサイト管理人の言葉)
在日米軍基地の維持経費には、日本の国費すなわち税金が使われている。提供施設地代、基地周 辺対策費、施設整備費、光熱費、水道料、労務費など、日本が負担する米軍駐留経費は年間総額六〇〇〇億円以上にもなる。つまり、日米安保条約の枠を超えたイラク戦争への出撃を認め、在日米軍基地を財政的に支えることで、日本はアメリカの戦争に加担していることになる。
「在日米軍基地や海兵隊」抑止力などではなく、帝国の世界制覇用先制攻撃の足場だ。日本語を正確に使う義務がマスコミにはあるだろう。「語彙・読解力検定」など主催する前に、自分たちの歪んだプロパガンダ言語表現をこそ改めるべきだ。
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