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徽宗皇帝のブログ

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鳩山総理を取り巻く安保マフィア
かつての反権力の雑誌「噂の真相」編集長で現在は沖縄に在住している岡留安則氏のブログより転載。特に、辺野古移転は防衛省の意向であるという部分は重要かと思われる。
「きっこの日記」などにも、米政府の公文書を元にして書かれていたように、アメリカ側はグアム移転を大前提としており、地元民の意向を無視して特に辺野古に執着する理由はない。つまり、すべては日本政府の決断に任されているのである。そして、日本政府の意向とは、すなわち防衛省の意向であったわけだ。というより、防衛省を含む「日米同盟を飯の種にしている既得権益層(岡留氏の言う「安保マフィア」)」の意向によるものであろう。


(以下引用)

2010.05.24
■5月某日 鳩山総理が総理就任後二度目の沖縄訪問。今回の沖縄訪問で、鳩山総理が普天間の基地の移転先として辺野古という地名を初めて口にした。沖縄県民は「裏切られた」との思いで怒り心頭である。筆者的にも、ある程度想定内とはいえ、鳩山総理に抱いてきた一縷の望みが切り捨てられた瞬間だった。仲井真知事や北部の市町村長に対する説得行脚で、生卵や火炎瓶を投げつけられなかったのは幸いである。しかし、県民の中にはそういう気持を抱いた人々も多かったはずだ。物々しいSPによる厳重警備もそうした事態を想定していたのではないか。
 鳩山総理がイの一番に訪問した仲井真知事も「大変遺憾だという点と極めて厳しいということをお伝えするしかない」と回答し、辺野古を抱える名護市長の稲嶺進氏も「断固反対」、「基地移設の可能性はゼロ」とまで断言した。地元紙は号外まで出す熱の入れようだった。まさに「沖縄切捨て」の屈辱の日となったのだから、県内紙としては当然だろう。しかし、地元がこれだけ反対している中で米軍の新基地が建設できるものなのか。地元が説得できなければ、機動隊でも自衛隊でも動員し、暴力装置を発動してまでゴリ押しするつもりなのか。その覚悟もしているのか。そういえば、鳩山総理が説明に訪れた政府案には、辺野古代替基地は自衛隊との共用も明記されている。筆者は以前から辺野古新基地建設に執着しているのは、実は米軍というよりも防衛省であると睨んでいた。まさに防衛省も本音丸出しで開き直ったということだろう。
 この鳩山総理日帰り日程の中で、最後に那覇空港で民主党沖縄県連との会談が設定されているとのことだったので、喜納昌吉代表にオブザーバーとして参加できないかと聞いたら「ぜひ」との返事があった。この際だから、県民の気持を代弁するつもりでいたが、最終的に「オブザーバーの参加は困る」との総理サイドの返答があった。筆者は08年の民主党沖縄ビジョンのオブザーバーでもあったし、鳩山氏とは一応面識もある。別に怪しくもないし敵でもないはずだが、一体誰が決めたのか知りたいところだ(苦笑)。2日前の飲み会であった高嶺善伸県議会議長から直接聞いた話だが、県議会と鳩山総理の10分程度の会談の日程を調整してきたのは防衛省だったという。さすがの高嶺議長もこれには呆れて、会談拒否に転じたのだという。鳩山総理の沖縄訪問の仕切りが防衛省というのも驚きではないか。意図もミエミエではないか。
 今回の鳩山総理の辺野古案への原点帰りの背景にあるのは、高嶺議長の話でも分かるように、鳩山側近が防衛・外務官僚や官邸組みに完全に包囲されていることだ。鳩山総理には都合のいい情報しか上がっていかない取り巻きのシステムがつくられていることが推察できる。外交や軍事の評論家にしても、重宝されているのは「沖縄の海兵隊は抑止力である」という主張の持ち主ばかりで、抑止力に疑問を持つ識者は排除されているのではないか。そう考えないと、鳩山総理の「沖縄切捨て」裏切り政策の裏事情は理解できない。
 鳩山総理は抑止力必要発言あたりから、辺野古移設しかないという結論に傾いたようだ。<抑止力を学べば学ぶほど在日米軍と沖縄の海兵隊が必要だと気が付いた>というのが本音であれば、いったい誰から学んだのかと突っ込みたくなる。どうせ、防衛・外務官僚や岡本行夫あたりの「安保マフィア」の連中に「洗脳」されたに決まっている。辺野古基地建設に執着する岡本行夫元首相補佐官は、つい最近も名護市まで足を運んで島袋前名護市長を担いだ利権誘導勢力の再結集のために奔走したという情報が流れている。いったいどこの意を受けた回し者なのか。悪名高い「島懇」でも暗躍し、沖縄防衛局の建物を嘉手納町に移設させて、特例の補助金を供出させたのも、この岡本行夫である。沖縄は再びアメとムチ、お決まりの地元分断工作にさらされるのか。これじゃ、自民・公明政権と同じ、いやもっとタチが悪いじゃないか。まったくもって、怒、怒、怒!

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