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徽宗皇帝のブログ

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新規事業者はなぜ潰されるか
「東洋経済オンライン」記事の一部だが、地方における新規事業の困難性について、周囲の虐めやビジネス簒奪の中身が分かって面白い。私にとって特に面白い頁だけ抜粋した。
ただ、こういう記事というのはどれだけ客観性が担保されているのか、外部からは分からないので記事筆者の受けた災難などが実際以上に描かれているのかもしれない。まあ、話半分くらいで読めばいいのではないか。

書かれた内容を一言で言えば、地方(に限らないが)のビジネス界は利権構造が固まっており、そこに新人が新規事業を立ち上げると妨害が起こり、時にはその事業そのものを既定利権集団に奪われる、ということである。(行政もその既定利権集団の一部である。)

タイトルの「成功者への妬み」というのは少し話がずれている気もする。成功者を妬んでいると言うより、「自分の利益になるものは何でも奪い取りたい」という欲望ではないか。これは資本主義の根本的情動である。なお、資本主義自体はカネの発生した大昔から存在しているのであり、べつにマルクスの発明した概念ではない。ただ、昔は道徳や信仰による歯止めがあったが、西洋的資本主義にはそれも無くなったということだ。



(以下引用)


地方を滅ぼす「成功者への妬み」のひどい構造

「3つのネチネチ」で成功者はつぶされていく


また、全国各地で見られる「飲食店の食べ歩き企画」などもこのパターンに入ります。当初は有志の良いお店だけで企画していたのに、成功した後、成果を手にしたい行政側の思惑や成功を妬んでいる店などが絡み、施策化して補助金などが投入されるようになります。すると「税金を使うのだから一部店舗だけでは駄目だ!」といって、「しょうもない店」もこうした企画に入れるようになります。


しかし、予算を入れてタダで参加する店などが増加して発展するかといえば、逆に参加者の満足度が低下していき、使う側にも敏感にその雰囲気が伝わります。結果として企画そのものが陳腐化し、破綻します。


(2)事業を横取りして奪って潰す


2つ目は事業の横取りです。たとえば、とある地域の生産者が商品開発や営業で血のにじむような努力をして地元産の良質な農産物などを使った新商品を大ヒットさせました。そうすると「あなたのところも組合に属しているのだから」となどといって生産者組合の共同事業にし、さらには「地域を挙げての行政事業にする」といって、地域ブランド認定して事実上横取りしてしまいました。


血のにじむ努力をした「最初の開拓者たち」は、耐える場合もありますが、こうしたことは本質的に許せるわけがありません。意を決したように組合を通さずに出荷する、などとなったりするわけですが、そうすると今度は地元で嫌がらせを受けるなど、あからさまな営業妨害を受けるケースもあります。


さらに、道の駅などの公共施設運営事業などの官民連携事業であれば、集客などで成果をあげた途端に「あの事業者ばかりが運営するのは公平性に欠ける」などとイチャモンをつける人々が出てきます。その結果、運営主体が、地元で政治力のあるまったく別のグループへと鞍替えになり、施設自体を実質的に乗っ取るような事例も地方では出ています。


とはいえ、乗っ取り、鞍替えをさせて人気が維持できるかといえば、当然ながらそんなことはありません。実力がない人々がやると、すぐに人気がなくなり、経営が行き詰まります。

「うわさのある人」というレッテル貼り

(3)風説の流布で人格否定をして潰す


さらに、最悪の場合が(3)の風説の流布でしょう。「気に食わない」ということで怪文書やネット掲示板などにあることないことを書いて、挑戦者、成功者を陥れようとします。


こういう場合、地元議員が事業に絡んでいることが少なくありません。議員が直接、あるいは間接でも信憑性のないことをもとに議会で「黒いうわさがある」などといって質問して、さも実際に発生しているかのような事実へと仕立て上げてしまったりします。また地元のメディアも息がかかっているか、あるいはニュースが少ないため、いざこざがあると批判的論調で取り上げてしまうこともあります。問題なのは、事業の内容だけではなく、安易な人格攻撃に政治、行政、メディア組織が便乗するケースがあることです。







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