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徽宗皇帝のブログ

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日本の明日はどっちだ!
「阿修羅」の記事から転載。私自身は、政界再編もいいと思っているが、それでアンシャンレジュームに戻るという「逆コース」は御免である。「日刊ゲンダイ」の下記の記事は、これまでの状況と、今後の指針を要領よく示していると思う。


(以下引用)



メディアの中でも正論を記事にしていると言われる「日刊ゲンダイ」記事が、ウェブサイトに載せられていたので下記にご紹介します。

ゲンダイ的考察日記 ( http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1438.html ) より

(以下 日刊ゲンダイ10.05.21より引用)

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■民主党を見捨てるわけにもいかないが、その不甲斐なさ頼りなさにあきれ苛立ち、
選択に悩んでいる

「毎日毎日、何をモタモタやっているんだ」「もう少ししっかりしてくれよ」
鳩山政権を見る選挙民の心情は、こんなところだろう。連日のTVニュースや新聞で報じられるのは、鳩山首相の優柔不断ぶりと政権の混乱ばかり。だから、どうヒイキ目に見たってオソマツな政権としか映らない。普天間問題では軽い言葉を吐き続ける首相はまともなのか。小沢幹事長はまだ検察にやられているのか。高速料金見直しも結局やれずじまいか――と、そんな印象ばかりを持ってしまう。
そこで「支持率20%に急落」なんてニュースを見せられると、「ああ、やっぱりダメか」と多くの選挙民が思ってしまうのだ。

宮崎県の口蹄疫のスピード拡大でもそうだ。手際いい対応とはとても言えないから、責任を押し付けられた赤松農相はオロオロしているとしか見えない。「鳩山政権で本当に大丈夫なのか」と言いたくなるし、不甲斐なさ、頼りなさに呆れ、苛立つのも無理はないのだ。

だが、その一方で「じゃあ、自民党政権時代に戻った方がいいのか」と自問自答すれば、明らかにノーだろう。民主党政権の迷走が、自民党時代の負の遺産や官僚の妨害に足を引っ張られていることはウスウス分かるから、鳩山政権を見捨てるわけにもいかない。そこが悩ましく、選挙民の心情は揺れているのだ。

■期待したい政党がなくなった国民

「政権交代から8カ月経ちますが、だんだんと国民の表情が暗くなってきた感じがします。昨年11月の事業仕分けの頃までは、政権交代をしてよかった、民主党は何か違った政治をしてくれる、世の中のムードが変わりそうだと、そんな期待と明るさがあったのですが、報道が“政治とカネ”の問題だけに集中したり、テレビが鳩山首相に怒る沖縄県民の声をことさら強調したことで、民主党政権を支持していいのか自信がなくなってきた。マスコミ報道に流され、半年前までの期待がどんどんしぼんでしまっている。それが表情にも出ているのだと思います」(筑波大名誉教授・小林弥六氏)

ヘマが多い民主党政権に代わるベストの政治勢力がどこかに存在するのなら、話は簡単だ。選挙民もサッと乗り換えたいだろう。だが、現実問題として、そんな勢力はない。
第2政党の自民党は崩壊消滅に向かい、とても政権を担うバワーと組織力はない。大体、国民へ謝罪もせずに、自分たちの悪政を棚に上げて一方的に民主党を攻撃する厚かましさにヘドが出ると思っている国民が圧倒的多数だから、復権の資格はゼロだ。
といって、雨後のタケノコのような新党は、話題にするのも憚(はばか)られる極小政党ばかりで、話にならない。それでは、選挙民はどうしたらいいのか。こっちダメ、あっちもイヤで、政党支持なし層だけがどんどん増えている。

期待したい政党がない、安心して政治を任せられる勢力がない。この政権は、相当にヤバイ。不況が長引く中で、欧州から再び金融危機が迫っているし、日本は本当の危機寸前と言うしかない。

■国民が民主党を見放したら旧勢力の思うツボ

だが、ここで民主党政権を見限って、果たしてプラスなのか、ここは考えどころである。
民主党政権はいま、既得権益を失いたくない連中から猛反撃を受けている。大マスコミやオール霞ヶ関、日米安保マフィアなど、自民党政権下で甘い汁を吸ってきた面々が民主党政権を潰そうと必死になっている。

検察とマスコミが結託し、一大疑獄事件に仕立てた小沢事件はその象徴だし、米軍の言いなりでやってきた自民党のデタラメは黙殺し、鳩山首相だけを悪者した普天間問題もそうだ。

党内に吹き荒れる執行部への批判、小沢辞任をほのめかす前原らチンピラ大臣の言動も、外部や官僚からそそのかされたものといわれている。
それだけに、選挙民がここで見限ったら、連中の思うツボなのだ。

「すでにダマされている国民は多い。例えば、小沢を『起訴相当』とした検察審査会の議決。抽選で選ばれた一般の人がそろって“有罪”としたのだから、小沢はやっぱり悪いことをしていたんだと思ってしまう。しかし、検審は事前に小沢捜査の担当検事から“説明”を聞いている。この検事が何を話したのか、密室だと分からない。また、ほとんど報じられていないが、検審の審査補助員は米澤敏雄弁護士はヤメ検で、所属法律事務所のパーティーには、自民党の谷垣総裁や民主党嫌いのタレント、みのもんたが参加していた。本当に中立性が保たれていたのか、国民は疑ってかかるべきなのです」(司法関係者)

旧勢力は笑いが止まらないだろう。自らの手を汚さなくても国民が勝手に小沢を強制起訴してくれる。民主党は小沢さえ封じればバラバラだ。すべて連中の狙い通りだ。

ついには、ガラガラポンでもう一度、政界を再編すべしなんて論調まで出てくる始末。
冗談じゃない。やっと政権交代で誕生した民主党政権が潰れたら、次に来るのは大混乱と政治の空白だけ。官僚支配が再び復活し、いいことなんて何もないのだ。

■民主党は原点に立ち返り熱くなれ

となれば、答えはひとつしかない。民主党に力強く立ち直ってもらうことだ。官僚支配の打破、税金のムダ遣いの洗い直し、国民の暮らし優先など、掲げた理念や政策に間違いはない。事業仕分けによって天下り法人のデタラメや、覆い隠されてきた暗部が白日の下にさらされただけでも大きな成果だ。自民党時代よりは何倍もいい政治をしてやろうとしているんだから、民主党は原点に立ち返り、死に物狂いで頑張ってもらうしかない。そうすれば、国民の期待は戻ってくる。

政権をとって現実政治に対処したり、官僚のレクチャーを受けていれば、野党時代のように批判だけでは政治が回らない場合はある。迷走があるのは仕方がないことだ。
それでも基本線からブレず、できないこと、時間がかかりそうなことはしっかり国民に説明すればいい。妨害があってうまくいかないなら、国民に訴えればいいのだ。

法大教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。
「民主党政権はすでに多くの成果を挙げています。水俣病患者や被爆者の救済問題、シベリア抑留者への給付金、そして19日にはアスベスト訴訟で国の責任認定と、当事者だった自民党政権では絶対に解決できなかった難問が次々に動きだした。子ども手当も高校授業料無償化など、国民生活への直接の支援策も実現している。いずれも政権交代の大きなメリットです。政治とカネの問題ばかりが旧勢力に利用され、民主党政権のいい面が見えにくくされているが、国民は冷静に、客観的に評価する必要があります。期待が大きかっただけに、物足りなさがあるかも知れないが、政権交代に抵抗や障害はつきものです。前に進むのが遅いからといって、後ろに下がるなんて本末転倒です」

国民だって、何もマニフェストを全部半年で実行しろと迫っているわけではない。民主党政権を潰したい大マスコミの「公約違反だ」戦法にダマされているだけだ。

鳩山首相のように、自縄自縛(じじょうじばく)になってグズグズしているのが最悪で、きっちり説明すれば国民も理解する。政権交代は支持されているのである。

民主党が一丸となって古い政治を壊し、国民の生活が第一の姿勢をとことん貫けば、選挙民の心は動かせる。政権奪取前のあの熱気を、もう一度取り戻すことは十分可能なのだ。

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(日刊ゲンダイ 2010/05/20 掲載、引用おわり)

 

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