政治や経済の問題は、政治学や経済学よりも生物学、生態学の方が簡潔明瞭に現実を説明している場合が(圧倒的に)多い。
政治学や経済学なんぞ不要ではないのか?…とさえ思うことがある…
”移民問題”も生態学的問題のひとつである。
環境省のHPなどで、”外来種”問題が解説されている。
気候変動や人類の経済活動によって、土着でない生物種が流入し、”在来種”の生存を脅かすなどの”環境破壊”、”環境の変化”を生じさせているのである。
外来生物法の解説には、たとえば…
>外来種とは、たとえばカミツキガメのように、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のことを指します。
>外来種は意外と身近にたくさんいます。たとえば、四葉のクローバーでおなじみのシロツメクサは、牧草として外国からやってきました。また、金魚の水草でおなじみのホテイアオイや、アメリカザリガニなども外国起源の生物です。
>日本の野外に生息する外国起源の生物の数はわかっているだけでも約2000種にもなります。明治以降、人間の移動や物流が活発になり、多くの動物や植物がペットや展示用、食用、研究などの目的で輸入されています。一方、荷物や乗り物などに紛れ込んだり、付着して持ち込まれたものも多くあります。これらは、意図的、非意図的の違いはありますが、人間の活動に伴って日本に入ってきているという点で共通しています。
…などの記述があり、明治以降、経済の近代化に伴って目立ってきたことがわかる。
また、なかでも…
>外来種の中で、地域の自然環境に大きな影響を与え、生物多様性を脅かすおそれのあるものを、特に侵略的外来種といいます。具体的な例としては、沖縄本島や奄美大島に持ち込まれたマングース、小笠原諸島に入ってきたグリーンアノールなどがあげられます。
>「侵略的」というと、何か恐ろしい・悪い生き物なのかしら?と思われがちですが、本来の生息地ではごく普通の生き物として生活していたものですので、その生き物自体が恐ろしいとか悪いというわけではありません。たまたま、導入された場所の条件が、大きな影響を引き起こす要因を持っていたに過ぎません。
たとえば、日本ではごく普通にどこにでもいるコイという魚や土手などに生えているクズという植物でも、本来生息・生育していなかったアメリカでは、「侵略的」な外来種だといわれているそうです。
…とあるように、Alien(=外来種)がNative(=在来種)を駆逐してしまう場合があって、人間の生活にも影響を及ぼすことが述べられている。
そして、政策として環境省は、みっつを挙げている…
① 入れない
② 捨てない
③ 拡げない
そもそも「経済活動の活発化」によって人間でも動植物でも「Alien」は、流入しやすくなる。
しかも、資本主義、自由貿易というのは、かつて、イギリスの紡績業がインドの衣料産業を潰してしまって、かつ綿花栽培をさせることで農地をも奪い、失業者を大量に排出して治安問題を生みだしたように、外来種流入の根本的原因なのである。
(このとき、インドはイギリスの植民地になったということも付け加えておこう)
移民の原因は、
グローバリゼーションであり、経済成長であり、自由貿易、自由競争なのである。
ところが、日本ではアメリカと違い、移民排撃のヘイトスピーチをしているのが、TPP賛成、憲法改正賛成(=人権撤廃大賛成)の連中だというから、おかしなものである。
移民の原因に賛成しておいて、「移民反対」はないだろう?
70年ほど前の日本でもそうだったが、日の丸振って叫んでるような連中に、バカでなかったやつなどひとりもいないのだ。
それはさておき、
「移民反対」の動きがでてくるのは、こうしてみれば実に「自然なこと」ではないだろうか?
自分たちの仕事や生活を破壊されてまで、経済成長や自由貿易、移民に賛成しなければならない理由がどこにあるのか?
人権だの寛容だの多様性だのという、アホサヨクの言う問題では、これはないのだ!
企業が野放図に移民を受け入れ…(① 入れない に違反)
そして、無責任に解雇、放逐してスラムを生む…(② 捨てない に違反)
さらに、「特区」だのなんだのを作り、移民を奨励している…(③ 拡げない に違反)
動植物には適用されているようなことが、人間種では法の外に置かれているのだ。
企業に都合のいい移民だけを受け入れていれば、人間の場合でも在来種の多様性をも破壊する。
「多様性」を口実に移民に賛成するのは詭弁でしかない。
移民差別はいけないことだろうが、移民政策には仮に受け入れるにしても、応分の秩序が求められてしかるべきだ。
しかしながら、そうした議論にならず、「移民是か非か」みたいな単純な議論に誘導されているのは、企業等が言論を機能不全にして、自分たちに都合の良い法案を通してしまおうと画策しているからにほかなるまい。
そして、利益だけは自分たちでトリ、買収した議員を使って企業減税までやらせる…
そして、こういう連中の情報工作に乗って協力したり、踊っているのが、「ネット保守」やら公安や自衛隊および企業の工作員どもである。
こいつらは国を滅ぼすために日夜活動している国賊国民である。
「温暖化を防げ」などと言っているグローバリストたちが、まあ~どのツラ下げて移民政策に賛成しているのか?…これも大いなる矛盾である。
環境破壊の張本人たちが、いつのまにか旗を振っている…
こころから、「改心」してのことならいいが、そうではないのは、彼らの「移民推進」姿勢から明らかであろう。
しかし、ここで私自身の立場を言わせていただくと…
温暖化にしろ移民などの外来種の流入にしろ、人類の経済活動が続いていくかぎり、完全に「保護」することも「維持」することも不可能。
ゆえに、別途、温暖化や外来種流入の”新しい環境”にどうやって適応していくかを、もっとしっかり研究していくべきではないか…
…というものである。
大企業が厳しい環境規制に賛成するのは、環境保護のためなどではない。
法規制の厳しい方が、スケールメリットが効くのだ!
つまり、中小の弱小企業や個人営業を淘汰するため、失業者を増やすためだ。
まあ彼らにしてみれば、自分たちの利益を優先しただけのことであって、儲けられないのは、そいつらの努力が足りないからだ…ということのようだが…
しかし、そういうのはとても”知的”な考え方とは言い難い…
人民よ、自分たちを「支配」しようとしているのは”この連中”なんだぞ…
それに「支配」され、踊らされている”人民”とは何なのだ?
グローバリストは、「グローバル世界に通用する人材を育成するのは国家の義務」などと言っている。
いつから、国家はグローバル企業の下請けになったのだ?
ともあれ、移民後時と競合してしまうような無能な連中は、グローバリストたちは「教育・更生」の対象とみなしているわけだが…
TPP賛成の連中は。わかっているのかね?
自分たちを「クズ」とみなしている連中の政策を支持するとはね…
トンカツになりたがっているブタたちの気持ちというのは、私には理解不能だ。
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