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徽宗皇帝のブログ

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農業再生と労働問題・教育問題(後半)
3)日本の未来の農業

ここに書かれるのは、以前から私が自分のブログで書いてきたことである。
それは「農業工場」と「サラリーマン、あるいは公務員としての農民」というものだ。

まず、農業工場について書く。
これは、高層ビル(と言っても、土地に余裕があれば二、三階建てでもいい。)の内部の各階を田畑にし、その「密閉された空間」の中で農作物を育てることである。現在でも水耕栽培の「野菜工場」はあるが、その難点は「日光ではなく電気(照明)を使っているため、電気代がかかりすぎる」ということだ。
私の考える「農業工場」は、日光を鏡面反射などで外部から取り入れるもので、電気代は不要である。あるいは、壁面や天井をアクリル樹脂などで透明にすれば、鏡面反射も不要だ。(ただし、この場合は過剰に日光が入ることもありうるから、カーテン様(よう)のものを開閉するようにする必要性も出て来るだろう。)
なぜ閉鎖空間にするかと言えば、外から病原菌や虫が入らないようにするためである。(フィルターなどで透過した空気を入れ替えるのは可。)そして、風雨の被害を無くすためである。気候の影響が無いから、作物は均一な形態になり、商品価値も上がる。
病虫害の心配が無いから農薬は使用する必要がない。肥料は、原則として枯れ葉や枯れ草から作った「堆肥」を中心として、最小限の化学肥料を使う。もともと窒素もリンも自然物質であり、体に害は無いから、化学肥料の使用には神経質になる必要は無い。ただ、金がかかるかどうかだけが問題だが、これは「農業の基幹産業化」に伴い、化学肥料価格は下がるはずである。
以下に書くのは「農業工場」の絶対的な条件ではないが、あればより良いものになる、というものだ。
それは「太陽熱発電機」あるいは「太陽光発電機」を農業工場に併設することだ。工場に必要な電力(工場内の機械の一部は電気で稼動させることになるだろう。)はこれで賄う。
また、海岸に近いところならば、「海水淡水化施設」も併設するのもいい。そうすれば、極端な話、海の上でも「農業工場」ができるのである。つまり、地上の土地すら不要になるわけだ。必要なのは工場内の「土」だけである。農地の無い都会の中心部でもできる。
その「土」は上面や底面が正方形で浅い四角柱である「交換単位容器」に入っていて、収穫後にそれを入れ替えすることで連作障害を起こさないようにすればいい、と考えている。もちろん「休養」させた土地は肥料などを入れてまた使うのである。(肥料の代わりにミミズを使って土地を肥やす手もある。)
まあ、具体的な「農業工場」の形態や付加的なアイデアや見落とされた難点の問題は専門家に任せることにして、次は「雇用問題」との関係、そして「教育問題」との関係を考えたい。

4)未来の農業と雇用問題および教育問題

言うまでもなく、この「新しい農業」あるいは「農業を日本の基幹産業とする」ことは、これからの若者に「生きる道」を与えるためである。
才能のある少数の若者は、自分の好きな道に進めばいい。それが「虚業」であろうと、成功すれば大金が入り、虚名も手に入るだろう。だが、大多数の若者は「平凡人」である。才能も無いし、頭も学問や研究には向いていない。高校レベルの教育すら習得困難という若者は膨大にいる。頭は良くても勉強は嫌い、という若者もまた膨大にいる。勉強が好き、という若者の方が稀だろう。しかし、人間、善良で誠実ならばそれで十分に生きる価値はあるはずだ。そういう「ありふれた若者たち」が、仕事が無くて困窮する、という今の社会がおかしいのである。
もちろん、才能も頭脳も無いくせに「大会社しか行きたくない」「公務員以外にはなりたくない」という「身の程知らず」の馬鹿は、勝手に苦しめばいい。
問題は、今の社会では「仕事そのものが無い」、あるいはそれが言いすぎなら「仕事の絶対数が不足している」ということなのである。
そこで、私の言う「農業工場」の出番だ。
ここでの仕事は「大型特殊車輌」の操作が中心となるかと思う。あるいは、いずれはもっと進化して、工場そのものが全機械化されたら、機械のボタンを押したり止めたりするだけになるかもしれないが、いずれにしてもあまり頭脳を使わない単純労働になるだろう。
誰でもできる仕事だから、当然、高い給与は与えられることはない。
一つ言えるのは、ストレスはゼロの仕事だ、ということだ。
誰かの足を引っ張っても出世できるわけではないから、足の引っ張り合いも無い。他人の仕事がうまく行くほうが自分も助かるから、自然と助け合いも生まれる。
私の構想では、時給1000円くらいでいいのではないか、と思う。当人が望めば1日6時間勤務でも8時間勤務でも、また週5日勤務でも6日勤務でも好きなように選べばいい。誰でも交換可能な仕事だから、それぞれの希望に応じてシフトを組むのは管理者や事務員の仕事になる。中学生レベルのパズルだろう。
さて、最低限の労働のモデルを考えてみる。
週4日勤務、1日4時間(これは若者より老人モデルである。)で時給1000円だと月に6万4000円にしかならない。
そこで、国は全国の空き家空き室を買い上げ、これらの「農業工場労働者」に貸与することで「低所得者住宅援助」をしてやればいいのである。
これで、日本国憲法が政府に命じている「国民の最低限の文化的生活」実現が可能になるだろう。まあ、若いうちから1日4時間しか働かない、というのは横着だから、1日8時間、週5日勤務をモデルとしたら、月に16万円の収入で、これに家賃経費がほぼゼロとなれば、かなり満足すべき生活ができるのではないか。

教育問題との関連は多言する気はない。今の教育はほとんどの若者にとって害しか無い、と私は思っている。義務教育は、小学校も中学校も午前中だけの授業でいい。小中学生が塾に通うなど言語道断である。高校以上は、「学問を本当にやりたい人間」が行けばいい。
そして、ここまで書いてきた「農業工場」での仕事は、高等教育などまったく不要なのである。
どんなに学校の成績が悪くても生きる道はある、という安心感があれば、生徒の非行も少なくなる、と私は思う。そして、社会で勤労生活をするうちに、心から、学問がしたい、とか高等教育を要する何かの特別な仕事がしたい、という気持ちになれば、そこで改めて高校や大学に行けばいい。アメリカなどではそれは普通のことだ。
「経済的徴兵制」で自衛隊などに行って人殺しをするよりは、「農業工場」に行くほうがはるかに人間としてまともだろう。

以上で、私の「未来の農業」論を終わる。林業や漁業は論じていないが、それらももこれに準じて「若者が安心して気持ちよく働ける新しい場」に変えていけばいい。
また、文中に出てきた「公務員としての農民」は、日本が未来に「新しい社会主義国家」になった時は、自動的に全労働者は公務員になるから、そう書いただけである。

ここに書かれたことを夢物語だと思う人もいるだろうが、私の星回りは「言ったことが実現する」星回りのようだから、将来、私の言葉が実現する可能性はかなり高いはずである。(笑)

なお、私は「農業工場」は国家事業としてやったほうがいいと思う。民間に任せれば、また「生産物の価格競争」や「従業員の給与引き下げ競争」から全国的なブラック化が生じるだろう。当初はパイロット的に民間にやらせても、将来的には『国営』にするのがいい。そうなれば、先ほど書いた「公務員としての農民」の実現だ。公務員なんだから「家賃補助」も当然。(笑)


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