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徽宗皇帝のブログ

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日本的現実主義の正体
閉塞状況に陥りかかっている日本の現実を変えていくために、まず日本的現実主義の正体を把握することが有効だろう。これは今回の参議院選で自民党に投票した「現実主義者」たちに読んでもらいたい。なお、これは保守系の政治学者山口二郎の文章の一部だが、大事なのは、その内容が日本の戦後民主主義の旗手であり、右翼の敵として攻撃され続けた丸山真男による分析であるという点だ。私は丸山真男を高く評価している。以下の文章を読めば、日本的現実主義こそが日本を米国の属国とすることを助けてきたエートス(社会の気風)であることが分かる。引用された文章は、要点を明確にするために、私・徽宗皇帝が行分けを行った。


(以下引用)


日本的現実主義について、丸山真男は「「現実」主義の陥穽」という論文の中で、

所与の現実を不動の前提と考える、
現実を一次元的なものと考える、
支配権力の考える現実を現実とみなす

という三つの特徴を挙げている。

力の強い者が押しつける現実を有り難がり、それに不都合があっても一切変革の努力を放棄するのが日本の現実主義であった。

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