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徽宗皇帝のブログ

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東大話法と原発危機と原発戒厳令
「逝きし世の面影」から転載。

「東大話法」の規則がまとめられていて便利である。これから政治家や詐欺師や官僚になろうという方々には習得必須の技法だろう。(一般企業でも、出世を目指すならば役に立つ。)
この東大の「秘伝」が、安富氏によって広く一般公開され、野心家たちが死ぬほど勉強して東大に行く必要もなくなったのは革命的な出来事ではないか。もっとも、20か条にするほど各項目に違いがあるとも思えないから、せめて10か条くらいにまとまらないか、とも思う。さらに、これを10か条ならぬ一言で言えば「強弁による我田引水」となるか。口のうまい奴、というのは昔からこの東大話法を駆使していたのであり、弁護士が「三百代言」と軽蔑されたのも、庶民にはそのことがよく分かっていたからだろう。

(私が昔書いた「生活の技術」という文章の一節を再掲載しておく。ここに書いたことは半分冗談だが、半分は本気だ。ただし、こうした「エリート」の人生が幸福な人生だとは私はまったく思わないのである。

「私が人生を生きていく上でもっとも大事なことの一つと考えているのが「嘘」と「演技」である。この両者は本質は同じだ。どちらも、事実ではないことを事実として見せることだから。そして、嘘と演技の能力こそは、社会人として上に登るためには必須の能力にほかならない。
わざわざこうして論じることからもお分かりの通り、私は嘘と演技が大の苦手である。無精な人間にとっては、嘘も演技も面倒臭いことこの上ない。嘘にも演技にも、それを厭わない「献身性」が必要であるのは、あらゆる技術と異ならない。自分のついた嘘を覚えておくだけの記憶力もない人間が嘘つきになれるわけがない。かくして、世間には怠け者で記憶力が悪いために、やむなく正直である人間が無数に存在する。嘘と演技の能力は、一部のエリートだけに許されているのである。」

東大話法の話はともかく、関東の放射能禍は「深く静かに」進行しているようであり、特に小児にその被害は著しいようだ。これは隠しても隠し切れない事実だろう。
なぜ、それらの子供の親たちは政府と東電に対する訴訟を起こさないのか、まったく不可解である。(いや、日本の裁判制度の下で国に対する訴訟を起こすことの絶望的な困難さはよく知ってはいるのだが。……)あるいは、小児甲状腺がん検査で陽性と出た子供を持つ全世帯に対し、内密の慰謝料が支払われ、あるいは脅しが行われているのではないか。
それで泣き寝入りをしているとすれば、それは我が身のために子供を犠牲にする行為である。親が子を犠牲にするなら、親の資格はない。

栃木県で国に対する原発訴訟が起こされたというニューストピックを瞥見したが、詳しい内容はまだ知らない。栃木よりもまずは福島から訴訟が起きるべきだと思うが、福島は「原発戒厳令」の施行下にある(つまり、銃を突きつけて民衆を支配下に置くような超法規的状況)のかもしれない。もちろん、これは比喩だが、事実に近いのではないか。



(以下引用)




千葉県松戸市の小児甲状腺がん検査で異常無し(A1)は4人に1人以下(市民がパニックにならないよう結果を1ランク低く勝手に書き換える千葉県松戸市)

『民主主義の大原則を忘れて、死んだネズミのように大人しい日本人』

首都圏の千葉県松戸市の子供達の甲状腺エコー検査では異常なしは24%以下だった。東京に隣接する松戸市の小児甲状腺がんの検査結果では二次検査の必要なBC判定が50人に1人の比率で出ているのである。
しかし、それにしても世間をなめた極悪松戸市の子供騙しのインチキな手法には呆れ返るばかりで、最早末期症状。終わっているのである。
日本以外の韓国など外国で同じことが起きれば、本来なら怒り狂った市民によって市長は殴り殺されているし、市役所などは焼き討ちや略奪にあって跡形も無く破壊されている。
『上から与えられた民主主義』の大人しい日本人では、投票に行くことが民主主義の基本だと思っている。
ところが、本来の『自分で勝ち取った民主主義』の世界基準では、明確な不正があれば一般市民が手に手に武器を取りバスティーユ要塞を襲撃することこそが基本原則なのである。(権利と行使は一体構造であり幾ら権利が明記されていても、行使しないで放置すれば何時かは無くなる)
ところが日本では180度逆で、あからさまな権力の不正に対して穏健な抗議行動さえ一切起きていない。日本人ですが、死んだネズミのように大人しいのである。


(海洋警察の説明に怒り殴りかかる韓国旅客船セウォル号乗客家族)

極悪非道の千葉県松戸市による、誰にでも分かる子供だましな低級な悪事(客観的な事実)を書いた『逝きし世の面影』記事に対して、
カワイ タイチ @taichi_k  6月12日
『嘘やごまかしで安全を喧伝する連中を軽蔑しますが、拡大解釈や曲解で不安を煽る連中もどうにかしたい。
私は原発事故による子供の影響を心配する一人ですが、少なくともこの記事は大いに疑問。
松戸市の検査は子供限定でもないしガン検査でもない。』
とのデマをツイッターで垂れ流す大馬鹿者が出現して、心底驚いた。
当該記事は一月も前に掲載されたもの。
ツイッターなどインターネットは密室での呟きでは無く、世界中に広く公開されている。デマによる誹謗中傷には当然社会的な責任が生まれる。
ブログ記事の資料は、松戸市の公式ホームページであり間違いようが無い『明らかな事実』である。
松戸市の検査は実態も宣伝文句も、子供限定のガン検査。
松戸市の公式ホームページを読めば、『子供限定のガン検査』である程度は、日本語が理解できれば、誰にでも例外なく簡単に判るのである。内容を勘違いするなど有り得ない。
今回のように都合が悪いからと、口先で否定しても客観的な科学的事実は微動だにしない。
それを頭から否定するとは呆れ果てて言葉も無い。
丸っきりの『安倍晋三症候群』である。
根本的に狂っているか、救い難い低脳であるか。
『私は原発事故による子供の影響を心配する一人』と善意や中立的立場を装い『少なくともこの記事は大いに疑問』と誘導する。
最後に『松戸市の検査は子供限定でもないしガン検査でもない』と断定する、典型的な東大話法を駆使するこの人物ですが、普通に判断すれば『放射能は安全安心。何の心配も無い』との極悪非道な利権集団である原子力ムラのネット工作員である。

『原発危機と「東大話法」傍観者の論理・欺瞞の言語』安冨 歩

東大話法20の規則
(1) 『自分の信念』ではなく、『自分の立場』に合わせた思考を採用する。
(2) 自の立場の都合のよいように、(自分勝手に)相手の話を解釈する。
(3) (自説にとって)都合の悪いことは無視し、(自分にとって)都合の良いことだけを返事する。
(4) 都合の良いことがない場合には、関係ない話をしてお茶を濁す。
(5) どんなにいいかげんでつじつまが合わないことでも(タレント政治家橋下徹のように)自信満々で話す。
(6) 自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する。
(7) その場で自分が立派な人だと思われることを言う。
(8) 自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する。
(9) 『誤解を恐れずに言えば』と言って、うそをつく。
(10) スケープゴートを侮辱することで、読者・聞き手を恫喝し、迎合的な態度を取らせる。
(11) 相手の知識が自分より低いと見たら、なりふり構わず、自信満々で難しそうな概念を持ち出す。
(12) 自分の議論を『公平』だと無根拠に断言する。
(13) 自分の立場に沿って、都合の良い話を集める。
(14) 羊頭狗肉。
(15) わけのわからない見せかけの自己批判によって、誠実さを演出する。
(16) わけのわからない理屈を使って相手をケムに巻き、自分の主張を正当化する。
(17) ああでもない、こうでもない、と自分がいろいろ知っていることを並べて、賢いところを見せる。
(18) ああでもない、こうでもない、と引っ張っておいて、自分の言いたいところに突然落とす。
(19) 全体のバランスを常に考えて発言せよ。
(20) 『もし○○○であるとしたら、おわびします』と言って、謝罪したフリで切り抜ける。

『平凡で陳腐な日本人的善意が、「凡庸な悪」以上の最悪の日本的ファシズムの呼び込む』 

目の前の明らかな事実を正反対に自信たっぷりで描くこの人物ですが、狂っているか、低脳か、工作員か、しかし、たぶん真実はその何れでもない。
これは超日本人的『善意』の常識的で平凡な判断による、勘違いであろう。
いま全ての日本中のマスコミも護憲左派の政治ブログも沈黙している。
松戸市の姑息で子供だましな悪事は唯一『逝きし世の面影』だけが書いているので、それなら事実ではない(デマだ)と思ったのだろうが、愚かにも健全な科学的懐疑心がゼロ。ホームページの極短い文章でさえ読解力がゼロ。180度逆さまに理解しているのである。
一般市民の判断力は悲しいかなこの程度の水準なので、十分避けられる不幸が歴史上で何回でも何時までも繰り返されるのである。
勘違いした理由は極単純で、地位や権威があるものは(嘘がばれた時に恥ずかしいので)見え透いた子供騙しの嘘は付かないと信じているのである。
丸山真男が分かりやすく指摘したように、ドイツのヒトラーやイタリアのムッソリーニの様な明確な指導者が存在しない日本型ファシズムとは、このような平凡な善意の集合体が生んだ怪物だったのである。
『喉もと過ぎれば熱さ忘れる』の諺のとおりで、350万人もの尊い日本人の命で購った70年前の教訓が少しも生かされていない。過去の失敗を完璧に忘れているのである。

カワイ タイチ @taichi_k 6月14日
春以降、すっかり野鳥たちが姿を見せなくなった。カワセミはおろかサギ類もほとんど見られない。何が原因だろう。食べ物が減ったか寝ぐらを追われたか…。

首都圏在住らしいHN『カワイ タイチ』氏ですが、幾ら暢気にフクシマの放射能被害を口先で全面否定しても、やはり目の前に迫り来る異変には気がついているらしいのである。
フクシマの放射能被害は明らかであり、立ち入り禁止区域内では野鳥も野生動物も激減している。 核事故から4年が経過して最早日本は時間切れで『御名御璽』。既に終わってるのである。

『東京電力(日本政府)の事実上のフクシマの収束作業の放棄宣言』

フクシマのレベル7の未曾有の核事故の発生では面積では日本の3分の1、人数では全人口の40%が放射能に汚染されると心配されたが、一番危険だと思われていたのはメルトダウンした1号基2号基3号基の原子炉では無くて、青天井で剥き出しの4号基の燃料プールの崩壊である。
その一番危険だと思われていた4号基燃料プールは去年末までに全ての核燃料が取り出されて、安全な保管場所に収納することに成功している。
それなら、次に取り掛かるべき最優先事項とは1号基から3号基までの燃料プールからの使用済み核燃料棒の取出しであることは論を待たない。
燃料プールがある原子炉建屋ビルはほぼ崩壊しているが、辛うじてプールの崩壊だけ免れているが何時次の大地震がフクシマを襲うかは誰にも分からない。
マスコミが騒ぐ放射能汚染水の垂れ流しよりも、(マスコミが誰一人騒がない)よほど野晒し状態の燃料プールの核燃料が問題である。
ところが6月10日、東電は唐突に2~3年先に先延ばしすると発表する。
そもそも本当なら3号基プールからの取出しを半年も前に始めている筈なのですよ。半年間もサボった挙句に、今度は『2~3年先』と言い出したのですから、何かの理由で核燃料の取り出しを実施したくないか、したくても出来ない新たな難問が生まれたのである。多分4年たったフクシマの根本的な危険が目の前に迫っているのである。
責任を投げ出して『後は野となれ山となれ』で、これは東京電力(日本政府)の事実上のフクシマの『収束作業の放棄宣言』である。

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