資本主義と社会主義の融合ったって、別に難しい話ではなく、企業が法律の本旨に基づいて、法律(社会主義的性格の法律)をきちんと守ればいいだけの話なのである。具体的には、労働法と福祉制度を政府がきちんと守り、向上させていけばいい。ところが、現実は、冷戦終了以来、資本主義各国は労働者の待遇をどんどん低下させ、福祉制度の中身を下落させてきたわけだ。現在のアメリカも日本も、そのような「冷酷な資本主義」の社会だ。格差社会とも言う。
前回引用した、紙屋氏の文章中のローマーによる3種の市場社会主義(分権的社会主義という言葉は私にはよく理解できない。)を見ると、その中の3.が前段落で私が言っている「企業や政府が法律をちゃんと守り、守らせればいい」に該当するのだろうと思う。
だが、企業が政府を支配している状態では、これが絶対に守られないことは明白である。現実がそれを示している。したがって、3.が現実的だという考えは根本的に間違っている、というのが私の考えだ。
もちろん、政権交代によって、社会民主主義的な政党が政権党になり、社会主義的な要素の強い政策を採れば、3.でも格差の少ない幸福な社会は実現できるのだが、選挙そのものを政権党(企業支配下の政権党)が操作する限りはその可能性も非常に少ない。
では、どうするか、と言えば、短絡的には暴力革命、武力革命しか無い、となりそうだが、私は「悪しき平和は良き戦争に勝る」という平和主義者だから、暴力革命も肯定したくない。
まあ、「百年河清を待つ」という気持ちで、気長に啓蒙活動をしていくしか方法は無いのではないか、というのが当面の考えである。これでも、私の子供のころに比べれば、社会主義や共産主義への嫌悪感も減少し、社会主義や共産主義や資本主義の本質を理解する人も増えてきていると思うのだ。
(以下引用)
前回引用した、紙屋氏の文章中のローマーによる3種の市場社会主義(分権的社会主義という言葉は私にはよく理解できない。)を見ると、その中の3.が前段落で私が言っている「企業や政府が法律をちゃんと守り、守らせればいい」に該当するのだろうと思う。
だが、企業が政府を支配している状態では、これが絶対に守られないことは明白である。現実がそれを示している。したがって、3.が現実的だという考えは根本的に間違っている、というのが私の考えだ。
もちろん、政権交代によって、社会民主主義的な政党が政権党になり、社会主義的な要素の強い政策を採れば、3.でも格差の少ない幸福な社会は実現できるのだが、選挙そのものを政権党(企業支配下の政権党)が操作する限りはその可能性も非常に少ない。
では、どうするか、と言えば、短絡的には暴力革命、武力革命しか無い、となりそうだが、私は「悪しき平和は良き戦争に勝る」という平和主義者だから、暴力革命も肯定したくない。
まあ、「百年河清を待つ」という気持ちで、気長に啓蒙活動をしていくしか方法は無いのではないか、というのが当面の考えである。これでも、私の子供のころに比べれば、社会主義や共産主義への嫌悪感も減少し、社会主義や共産主義や資本主義の本質を理解する人も増えてきていると思うのだ。
(以下引用)
それで、第6章で3つのタイプの市場社会主義、というか分権的社会主義をあげます。
- 労働者の自主管理企業。
- 基幹部分を公的企業がにぎり、それ以外を私企業がうめる。国民は売買できない株式(クーポン)をもち、投資する。
- 企業の所有権はかわらず、法律・金融・税制・ステークホルダーなどでコントロールする。
ローマーの考えは2.であり、ぼくの考えは3.に近い。
1.は企業体が民主的に運営される。
2.は「利潤配分に平等化効果がある」(p.67)。
3.は「先進資本主義社会における、より民主的な経済への移行に向けての提案としては、最も直接的に有用なものである」(p.72)。
PR
コメント