一日で二度目の投稿になるが、「世に倦む日々」の下記記事が非常に重要な指摘をしているので、とりあえず抜粋転載しておく。(記事前半は省略)
下記記事の「若者の政治心理」分析は私の実感とも一致している。若者は本来保守的なものなのだ。なぜなら、彼らは社会に対して無知だから、自分の安全のためにとりあえずその社会が安定していることを求める。これが自然な心理である。「冒険を求める若者」など、フィクションか、例外的存在でしかない。その証拠に、ほとんどの学生はより高い偏差値の学校に進み、大企業に就職するか公務員となることを求めるではないか。その「安定した社会を求める」若者大多数が、社会を不安定にする左翼思想に嫌悪感を持つのは当然である。彼らが今の社会体制の中で貧困層であり、収奪されていることは、その嫌悪感の前では問題ではない。つまり、これは論理ではなく感情の問題なのである。
だが、私などが余計なことを言うより、下の記事を読んで貰いたい。繰り返すが、これは非常に重要な指摘である。
先に私自身の過去記事の一部を掲載しておく。「突撃隊」とはヒトラーの親衛隊である。
[再掲載:過去記事「メモ日記・政治経済」より]
正しい歴史的認識も無く、社会の病因を正しく認識する力も無い若者は、邪悪な人間に容易に利用される。彼らは「資本主義は自分たちに何も提供してくれないと確信しながら、しかもマルクス主義を不倶戴天の敵と見なす、階級のはざまに陥った人々」(ノルベルト・フライ)である。これは、現在の日本における右翼あるいはネット右翼の若者とそっくりではないか。資本主義の悪に痛めつけられながら、その根源の敵に立ち向かおうとせず、共産主義という架空の敵のみを敵とするという、「突撃隊」の若者たち!(1月2日)
(以下引用)赤字部分は徽宗による強調。特に「共産党」関係者は、熟読すべし!
今回の投票率が低かった問題について、様々な原因がマスコミで論じられているけれど、誰も言わない観点を提出しよう。それは、左派には耳の痛い話である。きわめてシンプルに、投票前の10日間、マスコミがずっと「自民が300議席」と言い続けたから、親安倍・親自民の有権者、特に40代以下の若年保守層が投票しなかったのである。安心したのだ。自民党が勝つと確信し安堵したから、わざわざ投票所に足を運ばなかっただけだ。棄権した主力は反安倍・反自民の有権者ではない。政治に大きな関心(知識)がなく、消極的に安倍晋三を支持し、他野党を支持する動機や信条を持っていない層だ。マスコミが拾う「街の声」で、「特に入れたい候補や政党がなかったから」と棄権の理由を回答する場合が非常に多いが、あの人々を全くの無党派ノンポリだと評価するのは違うと私は直観する。そういう部分も確かに存在するけれど、半分は保守であり、反左翼であり、反中韓であり、左派党(共・社・生)には投票しない集合だ。反安倍・反自民の意識を多少とも持った者ならば、マスコミの「自民が300議席」の予測に対して危機感を覚え、積極的に野党に投票しようと反応しただろう。実際に、今回は若干のアンダードッグのアナウンス効果が作用した。解散時点の、TBSが報じた「アベノミクスの恩恵を感じていない」という若年層の素朴な感想は、「だから安倍晋三の経済政策は失敗で支持しない」ではなく、「鳴くまで待とうホトトギス」が真相だったのだ。政治離れしていると捉えられる若年層は、実態は保守層なのである。
政治的に保守(反共・反中韓)である若者層は、この選挙で消極的に安倍晋三を支持し、安倍晋三以上に賛同する政党や勢力を見い出せず、マスコミが安倍晋三が勝つと太鼓判を押したため、それならいいやと投票を棄権したのだ。それが、今回の低投票率の実相である。若年層は非正規の比率が高く、すなわち世代間で相対的に貧困度が高く、したがって本来なら反ネオリベの意識に傾いてよく、反安倍・反自民の姿勢や主張の者の比率が多くなって当然の存在である。だが、彼らはそれ以上に強烈に反共の教育を受けていて、毒々しい反共思想を内面化しており、2chの書き込みを(半ば社会常識として)当然視するメンタリティを持っている。「ゴーマニズム宣言」を愛読書として読み、たかじんやビートたけしのテレビ番組を見て、池上彰や池田信夫や佐藤優による洗脳を日々受けている者たちである。右翼のイデオロギーに対する対抗観念がない。それを邪悪で危険なものとして捉える理性と感性を持たない。右翼のイデオロギーをブロックする精神のモニター装置がなく、つまりは正しい知識(歴史・政治・社会)の前提がない。左翼的なもの、社会主義的なもの、親中国的なものは悪魔であり、生理的に脅威であり、無条件に排除しなくてはならない天敵だ。大雑把に言って、この国の若者全体が右傾化していて、それはマスコミの現在の標準思想が右翼準拠であることとイコールの事実である。首相も極右だ。一見、政治に無関心に見える若年層というのは、表面を剥がして透視すれば、実体はそういう政治的存在なのだ。
ネットの左翼論者が浮薄に言ってるような、低投票率を根拠にしての、「自民が支持されたわけではない」の言説が、どれほど勘違いで一人よがりの古ぼけた認識か、棄権した若年層一般の内面を分析して仮説を与えることでよく理解できると思う。選挙のとき、マスコミは、「あなたは何の政策に関心を持って選挙に臨みますか」という質問と回答の報道をする。(1)景気回復、(2)社会保障の見直し、(3)外交・防衛、(4)原発エネルギー政策、などというリストをNHKが並べ、グラフを見せながら、武田真一が最も関心の多い項目から並べて読み上げる。この報道を聞いていると、なるほど有権者が関心を示す政策系はこうなっているのかと、自分との差異や一致を照合しつつ、NHKが思惑する選挙民の一般像みたいなところへ誘導される。それは、きわめて漂白された有権者の姿だ。実際の有権者は、そのようなプレーンな政策語の羅列とは無関係に投票しているし、NHKが設計して回収した質問票とは無縁な政治判断で投票行動をやっている。マスコミが漂白して伝える有権者の像が、最も真実と異なるところは、実際の市民は多かれ少なかれイデオロギーの空気の中で呼吸して生きている点だ。人は政策だけで政治を選択しない。イデオロギーで選挙の判断に臨む。共産党だけは絶対に嫌だからとか、民主党は左翼と中国に近い不安があるからとか、そういう感情と印象で自民党を支持し自民党に投票する。あるいは、維新に投票する。今、考えなくてはいけないのは、こうした政治社会の中で正統の集中と異端の集中が始まっていることだ。
こういうときに、改憲を阻止しなくてはいけない側が、自民党は少数にしか支持されてないだの、自民党は今回負けだだの、内輪だけで通用する独りよがりの楽観論を言い上げることが、どれだけ無意味で時間の無駄であることか。この国の左翼は、常に手前勝手な安心理論の上に胡座をかく習性に流れてしまう。眼前の危機を正視して対処することをしない。
下記記事の「若者の政治心理」分析は私の実感とも一致している。若者は本来保守的なものなのだ。なぜなら、彼らは社会に対して無知だから、自分の安全のためにとりあえずその社会が安定していることを求める。これが自然な心理である。「冒険を求める若者」など、フィクションか、例外的存在でしかない。その証拠に、ほとんどの学生はより高い偏差値の学校に進み、大企業に就職するか公務員となることを求めるではないか。その「安定した社会を求める」若者大多数が、社会を不安定にする左翼思想に嫌悪感を持つのは当然である。彼らが今の社会体制の中で貧困層であり、収奪されていることは、その嫌悪感の前では問題ではない。つまり、これは論理ではなく感情の問題なのである。
だが、私などが余計なことを言うより、下の記事を読んで貰いたい。繰り返すが、これは非常に重要な指摘である。
先に私自身の過去記事の一部を掲載しておく。「突撃隊」とはヒトラーの親衛隊である。
[再掲載:過去記事「メモ日記・政治経済」より]
正しい歴史的認識も無く、社会の病因を正しく認識する力も無い若者は、邪悪な人間に容易に利用される。彼らは「資本主義は自分たちに何も提供してくれないと確信しながら、しかもマルクス主義を不倶戴天の敵と見なす、階級のはざまに陥った人々」(ノルベルト・フライ)である。これは、現在の日本における右翼あるいはネット右翼の若者とそっくりではないか。資本主義の悪に痛めつけられながら、その根源の敵に立ち向かおうとせず、共産主義という架空の敵のみを敵とするという、「突撃隊」の若者たち!(1月2日)
(以下引用)赤字部分は徽宗による強調。特に「共産党」関係者は、熟読すべし!
今回の投票率が低かった問題について、様々な原因がマスコミで論じられているけれど、誰も言わない観点を提出しよう。それは、左派には耳の痛い話である。きわめてシンプルに、投票前の10日間、マスコミがずっと「自民が300議席」と言い続けたから、親安倍・親自民の有権者、特に40代以下の若年保守層が投票しなかったのである。安心したのだ。自民党が勝つと確信し安堵したから、わざわざ投票所に足を運ばなかっただけだ。棄権した主力は反安倍・反自民の有権者ではない。政治に大きな関心(知識)がなく、消極的に安倍晋三を支持し、他野党を支持する動機や信条を持っていない層だ。マスコミが拾う「街の声」で、「特に入れたい候補や政党がなかったから」と棄権の理由を回答する場合が非常に多いが、あの人々を全くの無党派ノンポリだと評価するのは違うと私は直観する。そういう部分も確かに存在するけれど、半分は保守であり、反左翼であり、反中韓であり、左派党(共・社・生)には投票しない集合だ。反安倍・反自民の意識を多少とも持った者ならば、マスコミの「自民が300議席」の予測に対して危機感を覚え、積極的に野党に投票しようと反応しただろう。実際に、今回は若干のアンダードッグのアナウンス効果が作用した。解散時点の、TBSが報じた「アベノミクスの恩恵を感じていない」という若年層の素朴な感想は、「だから安倍晋三の経済政策は失敗で支持しない」ではなく、「鳴くまで待とうホトトギス」が真相だったのだ。政治離れしていると捉えられる若年層は、実態は保守層なのである。
政治的に保守(反共・反中韓)である若者層は、この選挙で消極的に安倍晋三を支持し、安倍晋三以上に賛同する政党や勢力を見い出せず、マスコミが安倍晋三が勝つと太鼓判を押したため、それならいいやと投票を棄権したのだ。それが、今回の低投票率の実相である。若年層は非正規の比率が高く、すなわち世代間で相対的に貧困度が高く、したがって本来なら反ネオリベの意識に傾いてよく、反安倍・反自民の姿勢や主張の者の比率が多くなって当然の存在である。だが、彼らはそれ以上に強烈に反共の教育を受けていて、毒々しい反共思想を内面化しており、2chの書き込みを(半ば社会常識として)当然視するメンタリティを持っている。「ゴーマニズム宣言」を愛読書として読み、たかじんやビートたけしのテレビ番組を見て、池上彰や池田信夫や佐藤優による洗脳を日々受けている者たちである。右翼のイデオロギーに対する対抗観念がない。それを邪悪で危険なものとして捉える理性と感性を持たない。右翼のイデオロギーをブロックする精神のモニター装置がなく、つまりは正しい知識(歴史・政治・社会)の前提がない。左翼的なもの、社会主義的なもの、親中国的なものは悪魔であり、生理的に脅威であり、無条件に排除しなくてはならない天敵だ。大雑把に言って、この国の若者全体が右傾化していて、それはマスコミの現在の標準思想が右翼準拠であることとイコールの事実である。首相も極右だ。一見、政治に無関心に見える若年層というのは、表面を剥がして透視すれば、実体はそういう政治的存在なのだ。
ネットの左翼論者が浮薄に言ってるような、低投票率を根拠にしての、「自民が支持されたわけではない」の言説が、どれほど勘違いで一人よがりの古ぼけた認識か、棄権した若年層一般の内面を分析して仮説を与えることでよく理解できると思う。選挙のとき、マスコミは、「あなたは何の政策に関心を持って選挙に臨みますか」という質問と回答の報道をする。(1)景気回復、(2)社会保障の見直し、(3)外交・防衛、(4)原発エネルギー政策、などというリストをNHKが並べ、グラフを見せながら、武田真一が最も関心の多い項目から並べて読み上げる。この報道を聞いていると、なるほど有権者が関心を示す政策系はこうなっているのかと、自分との差異や一致を照合しつつ、NHKが思惑する選挙民の一般像みたいなところへ誘導される。それは、きわめて漂白された有権者の姿だ。実際の有権者は、そのようなプレーンな政策語の羅列とは無関係に投票しているし、NHKが設計して回収した質問票とは無縁な政治判断で投票行動をやっている。マスコミが漂白して伝える有権者の像が、最も真実と異なるところは、実際の市民は多かれ少なかれイデオロギーの空気の中で呼吸して生きている点だ。人は政策だけで政治を選択しない。イデオロギーで選挙の判断に臨む。共産党だけは絶対に嫌だからとか、民主党は左翼と中国に近い不安があるからとか、そういう感情と印象で自民党を支持し自民党に投票する。あるいは、維新に投票する。今、考えなくてはいけないのは、こうした政治社会の中で正統の集中と異端の集中が始まっていることだ。
こういうときに、改憲を阻止しなくてはいけない側が、自民党は少数にしか支持されてないだの、自民党は今回負けだだの、内輪だけで通用する独りよがりの楽観論を言い上げることが、どれだけ無意味で時間の無駄であることか。この国の左翼は、常に手前勝手な安心理論の上に胡座をかく習性に流れてしまう。眼前の危機を正視して対処することをしない。
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