「混沌堂主人雑記(旧題)」の記事の一部で、中国の社会主義的民主主義について書かれたものだが、そのほんの一部だけ紹介する。全体にかなり詳しすぎる「学術的」内容なので、関心の薄い人は読む気も起こらないだろう。
(以下引用)赤字や太字にした部分は、西洋型民主主義の最大の欠点である、「選挙した後は、議員や官僚のやりたい放題(民主主義の無意味化)」という問題を克服する素晴らしい方法だと思う。この手法だけでも日本に導入したいものだ。
(以下引用)赤字や太字にした部分は、西洋型民主主義の最大の欠点である、「選挙した後は、議員や官僚のやりたい放題(民主主義の無意味化)」という問題を克服する素晴らしい方法だと思う。この手法だけでも日本に導入したいものだ。
江蘇省無錫市
無錫市の参加型予算編成は2006年に始まり、「陽光財政(阳光财政yangguang caizheng)」として知られている[2]。これは、一部の市行政官の腐敗と闘う長い過程の初期段階を示すもので、予算や事業に関わる重要な事柄に地元住民を参加させるために開発された。無錫市の過程は3段階に分けられる。
第1段階:この段階は総合的な協議の段階であり、「会議の前に大衆が推薦する事業」として知られている。コミュニティ(地域共同体)の近隣委員会、住民グループ、住民自身を最大限に活用し、あらゆる段階で意見とフィードバック(意見の反映、調整)が求められる。ソーシャルメディアも意見を集めたり、アンケートを実施するために利用される。
第2段階:これは決定段階であり、「会議での人気投票によって決定される項目」として知られている。手順は以下のとおり:a) くじ引きや過去の代表から会議に参加する住民を選ぶ。その際は庶民や地方人民代表大会の代議員を含めることに重点を置く、b) 第1段階で作成された提案から項目ごとに詳細な報告を行うことから始まる会議を招集する c) 住民代表との広範な協議、討論、対話(住民が理解できない項目や不満のある項目の説明を含む) d) 住民代表による投票を実施する。その際は優先度の高い支出項目と低い支出項目を特定することに重点を置く
第3段階:最終段階は、「会議後の大衆による追跡監視」と呼ばれ、実施進捗状況に焦点が当てられる。この段階では、事業執行責任者は住民委員会にその事業の各段階について常に情報を提供し、定期的に現地調査を行うことが求められる。完成後、住民代表や専門家が事業に対する評価を行い、地域住民もその事業の成果について自治体に意見表明することができる。これらの評価は、新しい事業計画を開発するための過程の一部となる。
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