しかし、田中宇はなぜ「米国(米政府)」と書かないで「米諜報界」という不可思議な言葉を使い続けるのか。「CIA」とすら書かないで、頑なに「米諜報界」と書いている。これでは米諜報界(CIAのことか)が米政府より上位の存在で、政府の命令を無視して勝手に行動しているみたいだ。(確かに、ケネディ暗殺ではそうだったのかもしれない。)では、その「米諜報界」に指示を出しているのは何者か。ここで田中宇がこれまでおそらく一度も「DS(ディープステート)」という言葉を使ったことがないことに気づく。
安倍が死んでからまだたった4ヶ月だが、まるで岸田政権が何年も続いているような、うんざりさせる「国民無視」政治が行われている。それで分かるのは、安倍が「独自外交」をしていた云々ではなく、安倍殺害は岸田政権へのDSからの「逆らったらこうなるぞ」という「見せしめ」だっただろうということだ。安部はただの「生贄の山羊」にすぎない。誰でも良かったのであり、むしろ「今は現実政治にほとんど影響が無い」が、肩書だけは「元総理」という存在だったから殺しただけだ。「元総理ですら殺される」という事実が岸田を心底怯えさせ、矢継ぎ早に売国案件を成立させたわけだ。
記事タイトルの「暗殺」は、実は「公開処刑」だったのである。ただ、背後関係が闇の中だから「暗殺」と書いただけだ。
(以下引用)
○田中宇(たなかさかい)氏については、当ブログの7月30日の記事「安倍元総理を殺したのは誰? その4」でご紹介しました。重複しますが田中宇氏は、「日本のジャーナリスト、評論家。1961年生まれの61歳。東北大学経済学部卒業。東レ、共同通信社、MSN事業部を経て、1999年独立。著作多数(ウィキペディアには20冊挙げられている)。」という人です。写真を見ると見覚えがあり、テレビにも出ていたことがあるのでしょう。
○前の記事では、田中宇氏の「田中宇の国際ニュース解説」というサイトにある「安倍元首相殺害の深層」という記事を取り上げましたが、今回はその続編である「安倍元首相殺害の深層 その2」をご紹介します。前回の記事から約1か月後の8月8日の記事になっています。
○ここで田中宇氏がまず指摘していることは、「安倍晋三元首相が殺されてから1か月が過ぎた。この間に異常なことが2つ起きている。」というものです。何が異常かというと、一つは日本のマスコミが「安倍や自民党を敵視する傾向の報道を続けていること」だそうです。
○みなさんはこのことに気付いておられるかなあ。安倍政権発足以降、政府や自民党に対するネガティブな報道を基本的にしてこなかった日本のマスコミが、今や反自民、反安倍に舵を切ったのですよ。面白いですねえ。
○どんなことからそれが分かるかといえば、まずは安倍元総理の国葬に反対する報道。アンケート調査などの形をとって、反対が多いと流しています。(「【安倍元首相の国葬アンケート結果発表】「反対」が79.7%・・・」文春オンライン 2022.8.13)これは国葬を行う岸田総理に対しても、安倍元総理に対しても、批判していることになります。国葬には値しない総理大臣だったし、国葬を行う現政府もおかしいということを意味していますね。
○今回の内閣改造においても世論調査における支持率が低下しているとして、「岸田内閣、改造失敗か 報道各社の世論調査、早々に支持率下落相次ぐ・・・」(2022.8.12 zakzak)などという見出しが踊っています。
○それと同時に、統一教会叩きも激しく行うようになりました。田中宇氏は「統一教会と安倍ら自民党のつながりは大昔からのもので、日本のマスコミはこの20年以上、統一教会をほとんど批判せず、言及すらしなかった。」と指摘していますが、確かにそうでしたね。一体この手のひら返しは何なのでしょうか。
○そして、「「殺した山上よりも、殺された安倍や自民党が悪い」という方向の主張をマスコミは続けている。」と述べています。このことは私も思っていたことで、マスコミの報道を鵜呑みして、自分の頭で考えようとしない日本人ではなかなか気がつくことができないでしょう。
○そこを「あれ? なんだか変だなあ・・」と感じることができれば、「実行犯山上を動かしていた黒幕がいそうなので、日本のマスコミはこの黒幕の傀儡・一味である。」という田中宇氏の言葉にも耳を傾けることができるかもしれません。
○田中宇氏の指摘するもう一つの異常なことは、「安倍が撃たれた状況について、不可解な矛盾や不確定な曖昧さが解消されず、追加説明がないまま放置されていること」だそうです。安倍元総理暗殺後に、治療に当たった奈良県立医科大学附属病院の記者会見までは行われましたが、その後、これといった情報は出ていないように思います。
○普通、これだけの大事件であれば、少しずつ捜査の進展状況などが漏れ伝わってくるものですが、完全に箝口(かんこう)令が敷かれていると考えていいように思います。最近の日本ときたらこのようなことばかりですね。新型コロナやワクチンに関しても、政府もマスコミも嘘を散々言いふらしましたが、それを訂正するような正しい情報は一切明らかにされず、隠蔽されたまま現在に至ります。ロシア・ウクライナ紛争も同様です。
○そんな状況を常識的に考えるならば、安倍総理の暗殺についても口外できないような、つまり国民に伝えてはまずいような情報があるために、警察もマスコミも隠しているということなのでしょう。それ以外に説明はつかないように思います。
○安倍元総理に命中した銃弾についても触れられています。ネット上でも、アマチュアながら銃弾の方向について詳しく触れた動画がありますが、(第15回 これが核心!銃創と体内弾道を医学的に説明します。心臓に達する弾道は、〇〇からしかあり得ません。)、このような当然の疑問が生じているにもかかわらず、警察もマスコミもそのことに一切触れようとしないのですよね。
○弾丸は何発安倍元総理に命中したのか、2発なのか3発なのか、どの方向から飛んできた銃弾がどこに当たったのか、なぜその弾丸が体内から消えてしまったのか、山上容疑者の手製の粗末な銃で、さほど出血もさせずにあそこまで完璧に殺害することが可能なのか、プロのスナイパーが別にいて射撃したのではないかなど、考え始めると切りがないくらいです。しかし、警察は沈黙を続けたままです。
○そのため田中宇氏は、「「他の組織」が、安倍殺害の黒幕であり、その黒幕が安倍の行動予定を把握した上で、山上ともう一人の狙撃犯を用意し、山上の発砲と同時に他の場所からも本格的な銃で安倍を撃って確実に安倍が死ぬように仕組み、その黒幕から頼まれた警察幹部が事件後の病院で安倍の体内から取り出された銃弾を医師から受け取って隠匿し、証拠隠滅を行った」と推測するわけです。
○確証はありませんが、そう思わせる状況証拠はたくさんあって、決して的外れな妄想ではありません。今のところは誰も否定することのできない仮説といえます。
○さて、山上容疑者の個人的な恨みによる単独犯行でないとすれば、誰がどのような目的で安倍元総理を暗殺したのでしょうか。組織であるとすれば、それはどのような組織なのでしょうか。
○田中宇氏は以下のように結論づけています。
「日本の警察はテロ対策の名目で米諜報界の言いなりだし、日本の防衛省は米国防総省の言いなりだ。・・・米諜報界が安倍殺害を企画し、日本の官僚機構に横入りして準備を進めて実行し、事後に事件を曖昧化することは十分に可能だ。米諜報界は、日本外務省などを経由して日本のマスコミの論調を操作できる。安倍を殺した真犯人の黒幕は、米諜報界である可能性が高い。」
○私も犯人はアメリカだと思っています。まず間違いないでしょう。手口からしてそうです。大衆の面前で大物政治家を射殺するという、そんな文化があるのはアメリカだけです。一定以上の経済力や文化を持っている他の国はそんな野蛮なことをしませんが、アメリカだけは昔から現在に至るまで、そのような暗殺を好みます。
○では、安倍元総理の暗殺犯がアメリカの組織であるとして、なぜ安倍元総理を暗殺しなければならなかったのでしょうか。田中宇氏はこう書きます。「米諜報界が安倍を殺したのなら、その目的として最もありそうなのは、日本にもっと中露敵視をやらせることだ。」
○つまり私とは違って、田中宇氏は「安倍元総理はアメリカばかりではなく、中国やロシアとも手を結ぼうとしていた」と考えているようです。二股外交、三股外交ですね。 " 二股外交、三股外交 " といえば韓国を思い出します。今振り返って考えてみると、韓国は日本よりも外交が上手ですね。日本から竹島を奪ったまま返さずにいることもその証左の一つです。
○さらには、アメリカの駐韓国大使に切りつけたり、朴槿恵大統領が中国の抗日戦争勝利記念行事に出席したり、米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)の韓国国内への配備をしたり、つい先日は韓国の大統領がアメリカのペロシ下院議長に会わなかったり、一体どっちを向いているのか分からない態度を取り続けています。
○馬鹿にできません。日本よりよほど外交が上手です。日本には韓国嫌いの人が多くて私もその1人ですが、日本人が韓国を嫌いなのは、あんな小さな国に赤子の手をひねられるようにおもちゃにされているのが日本だからではないでしょうか。日本人のオメデタさというのか、世間ズレしていない面というのか、騙されやすいというのか、交渉力がないというのか、考え直さなければならないところです。
○しかし、田中宇氏によれば、その外交下手の日本にあって、安倍総理はアメリカはもちろん、中露とも協調路線を歩もうとしていたことになります。さらに、驚くべき指摘があります。あの、腰抜け、腑抜けにしか見えない岸田総理においても、安倍総理の中露協調路線を継承しているというのです。
○確かにそのような気配もあるのですよね。日本は現在ロシアと敵対しているように見えますが、「表向きの敵対的な演技の下に、日本勢がサハリン2のガス田開発への参加を続け」「ロシアには168社の日本企業が進出しており、ウクライナ開戦直後、そのうち4割がロシア撤退の意志を表明したが、実際に撤退したのは3%にあたる5社のみ」だそうです。
○中国とも、何かあるとお互いに批判しているように見えますが、これも田中宇氏によれば、「「林は親中派だ」と批判されることを弱めるため、林が強めに中国を批判し、中露は林の「中国敵視演技」をもり立てるために、中露外相がそろって怒って退席してみせたのでないか。日露は表向き敵対だが裏の現実は協調している。日中も同様だろうと私には感じられる。」と記載しています。
○う〜ん。さすがに、ここまでくると田中宇氏の願望が表れているようにも感じられます。そうなのかもしれないし、そうでないかもしれません。何とも言いようがないですねえ。判断するためのエビデンスが少なすぎるように思います。
○しかし、田中宇氏はそれにもめげずさらに書いています。「岸田や、その周りの自民党の人々は、安倍を殺した米諜報界を許さない。・・・岸田の自民党は、日本の非米化を隠然と加速していく。米諜報界の傀儡である日本のマスコミは、日本を非米化していく自民党を敵視する傾向を開始している。・・・だが、状況は安倍殺害で劇的に変化した。米諜報界の傀儡のままのマスコミは、非米化を強める自民党を猛然と非難し始め、マスコミと自民党は敵どうしになっている。マスコミはこれまでも国民に嫌われる傾向だったが、安倍の死を愚弄中傷するマスコミはますます嫌われて自滅していく。」
○さあて、どうでしょう。マスコミがアメリカの傀儡であることは私でも十分理解できます。今の日本で、 " 今だけ、金だけ、自分だけ " の代表格がマスコミですからね。マスコミ以上に " 今だけ、金だけ、自分だけ " の業界はないでしょう。人間としての矜持を捨て、生き恥を晒しているのが日本のマスコミだと思います。
○ところで、私が田中宇氏の記事に共鳴するのは、ロシアや中国やインドのことを好きなためではありません。アメリカがあまりにも酷い国だからです。アメリカ人は人畜生ですね。けだものです。それに比べればBRICSなどは天使です。
○何を言っているかというと、新型コロナ用のワクチンのことを言っています。そのほかの新型コロナ対策、地球温暖化対策、ロシア・ウクライナ紛争、今後持ち出されるグレートリセットなどの陰謀も含めてそう思います。日本に原爆を落としたのも、たまたまのアクシデント、ハプニングではないことが分かります。アメリカとはそういう極悪非道なことを平気でする国のようです。 " 悪 " を見たければアメリカを見るといいと思います。
○以上、田中宇氏の記事に従って私が考えを進めていくとこのようになってしまうのですが、疑問を感じるところもあります。それは日本政府・自民党がアメリカ一辺倒ではなく、世界の多極化を前提に外交を行っているというところです。そんな主体性が、日本人に、そして、日本政府・自民党にはたしてあるのでしょうか。私には日本の政治家がそんな高度な外交を行えるようにはとても思えません。
○完全な想像になりますが、おそらく政府自民党は、その時々で長いものに巻かれているだけなのでしょう。単に流され、乗せられることしかできないのが日本の政治家のような気がします。中国が押して来れば中国に近寄り、ロシアが押して来ればロシアに近寄り、アメリカが押してくればアメリカに近寄るというただそれだけの存在です。
○ちょうどニワトリが何羽かいて、こちらに餌を撒けばワッと寄ってくる、あちらに撒けばあちらにワッと集まるといったものでしょう。それゆえ、アメリカでも中国でもロシアでも、将来的にはインドでもイランでもインドネシアでも、相手構わず近寄っていくことになります。そういう節操のない国が日本でしょうね。
○近寄るだけならまだいいのかもしれませんが、あちらに行って喜ばれることを言い、こちらに来ても喜ばれることを言い、それが正反対のことであったり、矛盾していたりすることもしばしばありそうです。
○そんな恥ずかしい外交を世界を相手に繰り広げて、ちっとも恥じることのないのが日本であり、日本の政治家であって、軽蔑、侮蔑の対象になると思います。そりゃ、暗殺されますよね。日本の政治家も少しはポリシーを持ってはどうでしょうか。いや、政治家ばかりではなく、一人一人の日本人も。ニワトリじゃないのですからもっと恥を知るべきでしょう。
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