「シャンティ・フーラの時事ブログ」から転載。
フィンランドのこの試みが広がりを持つ可能性は低いと思うが、その精神と志は素晴らしい。「消費の拡大」を生命線とし、人々に無駄遣いを奨励する「資本主義の精神」にはっきりとノーを突き付けることが、地球と未来世代を救うと私は考えている。言い換えれば、人々が無駄をやめ、あるいは少し自分の贅沢な生活水準を下げて、その分、他人(困窮者)の生活を援助するという試みが、これからの世界を「地上の天国」に近づけていくと思う。
なお、パソコンが何かのウィルスにかかったのか、ネット投稿(の記事を投稿画面に書く作業)が非常に困難になっているので、しばらくの間、あるいは今後ずっとこのブログ、及び「酔生夢人のブログ」はかなりの「間引き運転」になると思う。何しろ、一つの単語を書くのに、画面が反応するまで数十秒もかかるのである。これでは一つの記事を書くのに数時間もかかることになる。まあ、意図的妨害をされるほどの著名ブログではないから、偶然的な障害だろうとは思うが、とにかく、そういう事情である。(まあ、ワードで書いたのを投稿画面にコピーすることで記事本文はどうにかなるが、タイトルや何やかやの記述にも時間がかかるのだ。)
今後しばらく掲載が途絶えても心配はありませんので、その点はご安心ください。それでは、また逢いましょう♪
(以下引用)
[APF]不要な食料を隣人と共有、フィンランドの先進的取り組み
2013年2月15日9:37 AM
(世界の現実, 感動, 食品)
だいふぁんころじーな様(読者の方)からの情報です。
斯様な取り組み、北欧の先進的?精神性が素敵だなと思います。
(寄稿者のコメント)
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不要な食料を隣人と共有、フィンランドの先進的取り組み
転載元)
APF 13/2/14
【2月14日 AFP】買い物から帰宅したユッカ・ペルトネン(Jukka Peltonen)さん(51)は、せっかく買ってきたクレメンタイン(オレンジの一種)が、すっぱすぎて自分の口に合わないことにがっかりした。
だが生ごみとして捨てるかわりに、ペルトネンさんは自分が住む共同住宅の地下室にある共同食料庫にこれを置き、他の入居者に食べてもらうことにした。
廃棄食料の削減を目的としたこの先駆的プロジェクトは、200人が住むこのフィンランドの首都ヘルシンキ(Helsinki)郊外の共同住宅で、4か月前に始められた。世界各国で広がる、より環境に配慮した生活を求める消費トレンドの一例だ。
住居ビル2棟の住民らが共有するこの食料庫には、賞味期限が迫ったヨーグルト、まだ包装されたままの肉の切り身、チーズ、パン、フルーツ、野菜、飲み物など、おいしそうな食材であふれている。食料庫がある地下室の室温は、通年6度に保たれている。
利用者は入り口の扉近くにつるされている掲示板に利用記録を残すことになっている。「部屋番号と、持ち込んだもの、持ち出したものを書く。短いメモを残すこともできるよ」(ペルトネンさん)。交流サイトのフェイスブック(Facebook)には、最新の在庫状況を知らせるページも作られている。
■プロジェクトのカギは「住民間の信頼関係」
このような形で食料を共有する行為に対する法的な規制はない。プロジェクトは住民の信頼関係に基づいている。
ペルトネンさんは、「先週からは手作りの料理の残りも置けるようになった。その時は、材料を全て書いておかなければいけない。もし具合が悪くなったら、誰の責任かすぐにわかるからね」と語る。
プロジェクトの発案者、ヘイキ・サボネン(Heikki Savonen)さん(44)は、2年前にこのアイデアを思いついた。「食料廃棄を減らすために、『食料のためのフェイスブック』を作ったらどうだろうと思ったんです。それも地域や都市レベルで」
サボネンさんは、フィンランド農業食料研究所(MTT)に連絡を取り、インターネット上でプロジェクトを開始。最終的に、住民の数が最適で、多様な世帯が暮らすこの共同住宅の住民らと接触することになった。
農業食料研究所はこのプロジェクトを「先進的」と称賛している。研究員の1人は「どのみち廃棄されてしまう食料を生産する行為は、環境にとって不要な負荷になっている」と語る。フィンランドでは年間13万トンの食料が家庭から廃棄されている。
編集者注:日本の現状 ↓
日本の食品の約7割は、世界から輸入したものです。
私たちは年間 5800万トンの食糧を輸入しながら、その3分の1(1940万トン)を捨てています。食糧の廃棄率では世界一の消費大国アメリカを上回り、廃棄量は世界の食料援助総量740万トンをはるかに上回り、3000万人分(途上国の5000万人分)の年間食料に匹敵しています。日本の食品廃棄の実に半分以上にあたる1000万トンが家庭から捨てられています。この家庭からでる残飯の総額は、日本全体で年間11兆円。これは日本の農水産業の生産額とほぼ同額です。さらにその処理費用で、2兆円が使われています。日本は食糧の 7割以上を輸入しながら、世界一の残飯大国なのです。
転載元:5分でわかる食糧問題
■食料庫から生まれたコミュニティー
この共同住宅で共有食料庫の掲示板に定期的に利用記録を残す住民は10人ほどと、まだ少ない。ペルトネンさんは「現実問題、絶対に利用しない人もいる」と語る。「だが、隠れた利用者もいる。そういう人は、掲示板に何も書かない。例えば、高齢の人は他人の食べ物をとっていくのを恥だと感じ、何も書かない」。さらに、「夏になれば、外出する機会が増えるので、利用者が増えるかもしれない」とも語った。
プロジェクト開始から4か月が経ったが、これによって利用者の食費が浮いたかどうかは分からない。だがサボネンさんは、一番重要なのは食費ではないと言う。「このプロジェクトによって、コミュニティーの感覚が生まれた。通路ですれ違った時にはあいさつをして、『あなたが昨夜作ったパスタ、とてもおいしかったです』と言うようになった」
フィンランドのこの試みが広がりを持つ可能性は低いと思うが、その精神と志は素晴らしい。「消費の拡大」を生命線とし、人々に無駄遣いを奨励する「資本主義の精神」にはっきりとノーを突き付けることが、地球と未来世代を救うと私は考えている。言い換えれば、人々が無駄をやめ、あるいは少し自分の贅沢な生活水準を下げて、その分、他人(困窮者)の生活を援助するという試みが、これからの世界を「地上の天国」に近づけていくと思う。
なお、パソコンが何かのウィルスにかかったのか、ネット投稿(の記事を投稿画面に書く作業)が非常に困難になっているので、しばらくの間、あるいは今後ずっとこのブログ、及び「酔生夢人のブログ」はかなりの「間引き運転」になると思う。何しろ、一つの単語を書くのに、画面が反応するまで数十秒もかかるのである。これでは一つの記事を書くのに数時間もかかることになる。まあ、意図的妨害をされるほどの著名ブログではないから、偶然的な障害だろうとは思うが、とにかく、そういう事情である。(まあ、ワードで書いたのを投稿画面にコピーすることで記事本文はどうにかなるが、タイトルや何やかやの記述にも時間がかかるのだ。)
今後しばらく掲載が途絶えても心配はありませんので、その点はご安心ください。それでは、また逢いましょう♪
(以下引用)
[APF]不要な食料を隣人と共有、フィンランドの先進的取り組み
2013年2月15日9:37 AM
(世界の現実, 感動, 食品)
だいふぁんころじーな様(読者の方)からの情報です。
斯様な取り組み、北欧の先進的?精神性が素敵だなと思います。
(寄稿者のコメント)
————————————————————————
不要な食料を隣人と共有、フィンランドの先進的取り組み
転載元)
APF 13/2/14
【2月14日 AFP】買い物から帰宅したユッカ・ペルトネン(Jukka Peltonen)さん(51)は、せっかく買ってきたクレメンタイン(オレンジの一種)が、すっぱすぎて自分の口に合わないことにがっかりした。
だが生ごみとして捨てるかわりに、ペルトネンさんは自分が住む共同住宅の地下室にある共同食料庫にこれを置き、他の入居者に食べてもらうことにした。
廃棄食料の削減を目的としたこの先駆的プロジェクトは、200人が住むこのフィンランドの首都ヘルシンキ(Helsinki)郊外の共同住宅で、4か月前に始められた。世界各国で広がる、より環境に配慮した生活を求める消費トレンドの一例だ。
住居ビル2棟の住民らが共有するこの食料庫には、賞味期限が迫ったヨーグルト、まだ包装されたままの肉の切り身、チーズ、パン、フルーツ、野菜、飲み物など、おいしそうな食材であふれている。食料庫がある地下室の室温は、通年6度に保たれている。
利用者は入り口の扉近くにつるされている掲示板に利用記録を残すことになっている。「部屋番号と、持ち込んだもの、持ち出したものを書く。短いメモを残すこともできるよ」(ペルトネンさん)。交流サイトのフェイスブック(Facebook)には、最新の在庫状況を知らせるページも作られている。
■プロジェクトのカギは「住民間の信頼関係」
このような形で食料を共有する行為に対する法的な規制はない。プロジェクトは住民の信頼関係に基づいている。
ペルトネンさんは、「先週からは手作りの料理の残りも置けるようになった。その時は、材料を全て書いておかなければいけない。もし具合が悪くなったら、誰の責任かすぐにわかるからね」と語る。
プロジェクトの発案者、ヘイキ・サボネン(Heikki Savonen)さん(44)は、2年前にこのアイデアを思いついた。「食料廃棄を減らすために、『食料のためのフェイスブック』を作ったらどうだろうと思ったんです。それも地域や都市レベルで」
サボネンさんは、フィンランド農業食料研究所(MTT)に連絡を取り、インターネット上でプロジェクトを開始。最終的に、住民の数が最適で、多様な世帯が暮らすこの共同住宅の住民らと接触することになった。
農業食料研究所はこのプロジェクトを「先進的」と称賛している。研究員の1人は「どのみち廃棄されてしまう食料を生産する行為は、環境にとって不要な負荷になっている」と語る。フィンランドでは年間13万トンの食料が家庭から廃棄されている。
編集者注:日本の現状 ↓
日本の食品の約7割は、世界から輸入したものです。
私たちは年間 5800万トンの食糧を輸入しながら、その3分の1(1940万トン)を捨てています。食糧の廃棄率では世界一の消費大国アメリカを上回り、廃棄量は世界の食料援助総量740万トンをはるかに上回り、3000万人分(途上国の5000万人分)の年間食料に匹敵しています。日本の食品廃棄の実に半分以上にあたる1000万トンが家庭から捨てられています。この家庭からでる残飯の総額は、日本全体で年間11兆円。これは日本の農水産業の生産額とほぼ同額です。さらにその処理費用で、2兆円が使われています。日本は食糧の 7割以上を輸入しながら、世界一の残飯大国なのです。
転載元:5分でわかる食糧問題
■食料庫から生まれたコミュニティー
この共同住宅で共有食料庫の掲示板に定期的に利用記録を残す住民は10人ほどと、まだ少ない。ペルトネンさんは「現実問題、絶対に利用しない人もいる」と語る。「だが、隠れた利用者もいる。そういう人は、掲示板に何も書かない。例えば、高齢の人は他人の食べ物をとっていくのを恥だと感じ、何も書かない」。さらに、「夏になれば、外出する機会が増えるので、利用者が増えるかもしれない」とも語った。
プロジェクト開始から4か月が経ったが、これによって利用者の食費が浮いたかどうかは分からない。だがサボネンさんは、一番重要なのは食費ではないと言う。「このプロジェクトによって、コミュニティーの感覚が生まれた。通路ですれ違った時にはあいさつをして、『あなたが昨夜作ったパスタ、とてもおいしかったです』と言うようになった」
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