「東海アマ」ツィッターで知った情報である。
紙だと、雨に濡れたら一発で終わりだろう、と最初は思ったが、太陽電池の上をガラスかプラスチック板で覆えば済むだけの話で、これは今後開発していく価値はありそうだ。何事でも、最初から駄目だと決めつけないで研究するのが大事だろう。
私の漠然とした予想だが、これからの世界は無機素材から有機素材に転換する割合が増えていきそうな気がする。つまり、「腐らない素材」から「腐る素材」への転換だ。腐らないことが「利点」であったがために、今の世界は無機素材のゴミで溢れてしまったが、「腐ることの利点」が今後は見直されるだろう。また、法隆寺のように、木造建築でも1000年以上もの耐久性のある建て方もあるのだから、有機素材の可能性は大きい。
そして、有機素材の利点には、「燃える」という事もある。燃えることも欠点とされてきたが、これも利点として捉え直せるだろう。つまり、燃料になる、ということだ。
たとえば、私がかつて夢想していたのは、ニトロセルロースの燃料としての利用である。ニトロセルロースとは、セルロース、つまり植物繊維質をニトロ(硝酸化合物)で処理したもので、要するにセルロイドのことだ。(私の化学知識はいい加減なもので、しかもこの記事は記憶で書いているので、詳しくはご自分で調べていただきたい)
セルロイドは昔、オモチャなどによく使われていたが、燃えやすくて危険だというので、利用されなくなった。昔の映画のフィルムも燃えやすかったが、あれもセルロイドである。しかし、燃えやすいということは、燃料としては最高の性質である。しかも、その材料のセルロースは、どのような植物の繊維でもいいのである。要するに、その辺の雑草でも雑木でもかまわないのだ。さらに、セルロイドは、燃えても有害ガスをまったく出さない。
問題は、その燃焼の仕方が爆発的で、制御が難しいことだが、核爆発が原発の形で制御できるくらいなら、この程度の爆発を制御するのは、少し研究すれば容易にできるだろう。
またニトロの原料である窒素は空気の主成分であり、ニトロセルロースの燃焼で窒素に戻っても人体にまったく悪影響はない。もちろん、原料の窒素自体も空気の中に膨大に存在しているわけだからニトロセルロースの原料は、〈雑草や雑木と空気〉という、タダに近いものなのである。要するに、「火薬」を日常的かつ持続的な燃料にするということだが、研究開発ができれば、後は、生成工場を作る費用だけである。ニトロセルロースを石炭状のペレット(小粒)にして火力発電所で使用すれば、今の中国の大気汚染問題は一発で解消されるのではないか。
もう一度言うが、ニトロセルロースは燃焼で完全分解し、後には有害物質はまったく残らない。ある意味では燃料としては理想的なものなのである。
ニトロセルロースは一例だが、このように、有機素材を見直すことで、この「化石燃料」「原子力」という現代生活の二つの悪魔を世界から追放する日がそのうちやってくるかもしれない。もちろん、無害なものなら無機素材や無機燃料も併用していけばいいし、機械類などは無機素材でないと作れないのは当然の話である。しかし、石油からの決別が、石油を支配する者(ロックフェラーその他のユダ金)からの決別にもなるのだから、才能のある人間や若い人たちには、ぜひこうした研究をしてほしいものである。
(以下引用)
紙の太陽電池:製造コスト10万分の1 阪大グループ開発
毎日新聞 2013年02月17日 11時14分(最終更新 02月18日 15時51分)
能木准教授らが開発した厚さ1ミリ以下の紙の太陽電池=能木雅也准教授提供
拡大写真
木材パルプを原料にした「紙の太陽電池」を、大阪大学産業科学研究所の能木(のぎ)雅也准教授(材料学)らのグループが開発したと明らかにした。太陽電池は小型、薄型化の研究が進むが、今回は材質上、環境に優しいことが特徴。製造コストも従来の10万分の1に抑えられるという。厚さ1ミリ以下で折りたたむことができ、災害時に被災地で使うなどの用途が考えられる。
太陽電池は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する部分(素子)と電気を運ぶ配線、これらを包み込む基板で構成される。基板は、素子に太陽光が届くように、透明なガラスやプラスチックを使うことが多い。
今回、グループは、木材パルプの繊維を厚さ15ナノメートル(ナノは10億分の1)と超極細にし透明にすることに成功。これを基板に使った。素子には一般的に使われるシリコンなどではなく薄い膜状になる有機物を、配線には細い銀のワイヤを用いた。
その結果、電気の変換効率は3%と、家庭の屋根に取り付ける一般的な太陽光発電パネルの10〜20%よりも低いものの、今回と同じ素子を使ったガラス基板の太陽電池と比べると同程度。今回、試作したのは縦2センチ、横5ミリ。実用化した際の製造コストは、ガラス基板の約10万分の1、プラスチックの500分の1〜5000分の1。製造方法も、加熱して配線を基板に付ける方法から、圧力を加える方法に改め、消費エネルギーを少なくし、環境に優しくした。数年後の実用化を目指している。【吉田卓矢】
紙だと、雨に濡れたら一発で終わりだろう、と最初は思ったが、太陽電池の上をガラスかプラスチック板で覆えば済むだけの話で、これは今後開発していく価値はありそうだ。何事でも、最初から駄目だと決めつけないで研究するのが大事だろう。
私の漠然とした予想だが、これからの世界は無機素材から有機素材に転換する割合が増えていきそうな気がする。つまり、「腐らない素材」から「腐る素材」への転換だ。腐らないことが「利点」であったがために、今の世界は無機素材のゴミで溢れてしまったが、「腐ることの利点」が今後は見直されるだろう。また、法隆寺のように、木造建築でも1000年以上もの耐久性のある建て方もあるのだから、有機素材の可能性は大きい。
そして、有機素材の利点には、「燃える」という事もある。燃えることも欠点とされてきたが、これも利点として捉え直せるだろう。つまり、燃料になる、ということだ。
たとえば、私がかつて夢想していたのは、ニトロセルロースの燃料としての利用である。ニトロセルロースとは、セルロース、つまり植物繊維質をニトロ(硝酸化合物)で処理したもので、要するにセルロイドのことだ。(私の化学知識はいい加減なもので、しかもこの記事は記憶で書いているので、詳しくはご自分で調べていただきたい)
セルロイドは昔、オモチャなどによく使われていたが、燃えやすくて危険だというので、利用されなくなった。昔の映画のフィルムも燃えやすかったが、あれもセルロイドである。しかし、燃えやすいということは、燃料としては最高の性質である。しかも、その材料のセルロースは、どのような植物の繊維でもいいのである。要するに、その辺の雑草でも雑木でもかまわないのだ。さらに、セルロイドは、燃えても有害ガスをまったく出さない。
問題は、その燃焼の仕方が爆発的で、制御が難しいことだが、核爆発が原発の形で制御できるくらいなら、この程度の爆発を制御するのは、少し研究すれば容易にできるだろう。
またニトロの原料である窒素は空気の主成分であり、ニトロセルロースの燃焼で窒素に戻っても人体にまったく悪影響はない。もちろん、原料の窒素自体も空気の中に膨大に存在しているわけだからニトロセルロースの原料は、〈雑草や雑木と空気〉という、タダに近いものなのである。要するに、「火薬」を日常的かつ持続的な燃料にするということだが、研究開発ができれば、後は、生成工場を作る費用だけである。ニトロセルロースを石炭状のペレット(小粒)にして火力発電所で使用すれば、今の中国の大気汚染問題は一発で解消されるのではないか。
もう一度言うが、ニトロセルロースは燃焼で完全分解し、後には有害物質はまったく残らない。ある意味では燃料としては理想的なものなのである。
ニトロセルロースは一例だが、このように、有機素材を見直すことで、この「化石燃料」「原子力」という現代生活の二つの悪魔を世界から追放する日がそのうちやってくるかもしれない。もちろん、無害なものなら無機素材や無機燃料も併用していけばいいし、機械類などは無機素材でないと作れないのは当然の話である。しかし、石油からの決別が、石油を支配する者(ロックフェラーその他のユダ金)からの決別にもなるのだから、才能のある人間や若い人たちには、ぜひこうした研究をしてほしいものである。
(以下引用)
紙の太陽電池:製造コスト10万分の1 阪大グループ開発
毎日新聞 2013年02月17日 11時14分(最終更新 02月18日 15時51分)
能木准教授らが開発した厚さ1ミリ以下の紙の太陽電池=能木雅也准教授提供
拡大写真
木材パルプを原料にした「紙の太陽電池」を、大阪大学産業科学研究所の能木(のぎ)雅也准教授(材料学)らのグループが開発したと明らかにした。太陽電池は小型、薄型化の研究が進むが、今回は材質上、環境に優しいことが特徴。製造コストも従来の10万分の1に抑えられるという。厚さ1ミリ以下で折りたたむことができ、災害時に被災地で使うなどの用途が考えられる。
太陽電池は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する部分(素子)と電気を運ぶ配線、これらを包み込む基板で構成される。基板は、素子に太陽光が届くように、透明なガラスやプラスチックを使うことが多い。
今回、グループは、木材パルプの繊維を厚さ15ナノメートル(ナノは10億分の1)と超極細にし透明にすることに成功。これを基板に使った。素子には一般的に使われるシリコンなどではなく薄い膜状になる有機物を、配線には細い銀のワイヤを用いた。
その結果、電気の変換効率は3%と、家庭の屋根に取り付ける一般的な太陽光発電パネルの10〜20%よりも低いものの、今回と同じ素子を使ったガラス基板の太陽電池と比べると同程度。今回、試作したのは縦2センチ、横5ミリ。実用化した際の製造コストは、ガラス基板の約10万分の1、プラスチックの500分の1〜5000分の1。製造方法も、加熱して配線を基板に付ける方法から、圧力を加える方法に改め、消費エネルギーを少なくし、環境に優しくした。数年後の実用化を目指している。【吉田卓矢】
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