FOMCが、利上げを決定してから、イエレン議長が大学で講演をしました。
ロイターの報道によると…
議長は学生を前に、テクノロジーの変化やグローバル化の流れを受けて、給与水準の高い職を得て維持するためには、大学での学位取得の重要性が増していると指摘した。技術の発達で、低技能職はオートメーション化に置き換わったほか、グローバル化で高い教育を必要としない職は海外へと流出した…
…と述べ…
議長は、大卒の年収が平均で高卒を70%上回ったとの昨年のデータに言及。「エコノミストは多くの点で確かな答えを得られていないが、大学の学位、または上級学位の取得が、経済の成功の鍵を握ることは極めて明白だ」と強調した。
…と、ありました…
これは、ぶっちゃけて言い換えますれば…
大学等の上級の学位も取れないようでは、経済的成功は期待できない…
…ということではないでしょうか?…
さらに付け加えるならば、イエレン議長が言う”学位”は…
答えを覚える暗記教育で身につくようなものではなさそうなので、
日本人が「それならば勉強しなくちゃ」と思って「勉強」しても…
すればするほど時間を無駄にすることになりかねません…
これからは、低スペックな人民の仕事は、移民や外注で済まされ、
比較的「高学歴」とされた人々の仕事すら、人工知能(AI)に置き換えられるでしょう…
裁判官だの司法書士だの、税理士だの、弁護士だの…下手すりゃ教師も…
人工知能に置き換わって失業するでしょう…
あ…記者クラブに詰めている程度の新聞記者も不要になりそうですね…
決まりきった仕事を、やっつけ仕事で片づけるような仕事はロボットで十分…
イエレン議長が、どこまで自覚して、このディストピアを語ったのでしょうか?
グローバリストは、グローバル化や自由経済、経済成長が、人々を豊かにしたり、問題を解決するようなことを言っていますが、そこに描かれるのはいつもディストピアなのです。
経済成長やグローバル化や自由化を進めれば進めるほど”要らない人間”が増えていく…
上級の学位をもつ、ごくわずかの”勝ち組”だけがマトモな暮らしを保障されるのです。
反グローバリズムのポピュリズム(人民主権、民主主義)が高まるのは当然のことでしょう。
だれだって失業などしたくありません…
「お前はもういらない人間だ」などと言われたくもありません…
現在すでに、そのようなことを言われて失業だの離婚だの…
いたたまれない思いを味あわされた人々はゴマンといるのです…
グローバリズム(あるいは資本主義)によって、さまざまな問題が生じているのに、まるでグローバル化が問題を解決するかのように言う…
グローバリストたちが、詐欺師であるということに、世界中の人々が気づいてきたのです。
もうたくさん!
もううんざり!!
それでもなぜか日本では…
用済みで淘汰される対象になりそうな人たちほど政府を支持したり…
グローバル化や自由経済を支持したがるのです…
日本人特有の”見栄っ張り”なんでしょうかね?
自分が高スペックの勝ち組のふりをしていれば大丈夫とでも思っているのでしょうか?
コメント