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徽宗皇帝のブログ

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統計詐欺(統計グラフ詐欺)が日常的な、この世界
「in deep」の過去記事(昨年の記事)だが、広く拡散する必要があると思うので、転載する。

(以下引用)

露骨…。ランセットに掲載された「暑さで死亡する率」と「寒さで死亡する率」を比較したグラフから見る統計のイリュージョンが普遍化したこの社会


投稿日:


統計マジックが正々堂々と行進するこの世

今は、地球温暖化といわれたり、「猛暑で各地で死亡者数増加」とか、いろいろ連呼されているのですけれど、以前からのデータではっきりとしているのは、


「暑さより寒さのほうが多くの人の命を奪っている」


ことです。


以下は、2021年10月のアメリカの記事です。


> 暑い時や熱波のときより、寒い時にはるかに多くの人が亡くなる。米国とカナダでは、寒さは暑さの 45倍の死者​​を出す。米国とカナダで暑さで亡くなるのは、毎年 2,500人だが、寒さで亡くなるのは、毎年 11万3,000人にのぼる (米国の報道)。

> 空調設備がはるかに少ない国や地域では、年間約 170万人が寒さで亡くなっている。暑さで亡くなるのは 30万人だ。この比率は、ほぼ 6:1 となる。


Watts Up With That ?


 


カナダでは、暑さによる死亡者 1人に対して寒さによる死者は 40人以上であることがわかっています。


さて、そのような「寒さは暑さよりも多くの人の命を奪う」という前提があるということで、今年 3月に医学誌ランセットに発表された「暑さと寒さによる超過死亡:ヨーロッパの854都市における健康影響評価研究」という論文に掲載された以下のグラフをご覧いただきたいと思います。


これだけの数の都市における調査ですから、傾向がはっきりするものだと思われます。以下は、10万人あたりの「寒さによるもの」と「暑さによるもの」の超過死亡数の比較です。


 


ランセットに掲載されたグラフ (青は寒さ、赤は暑さでの超過死亡率)

The Lancet


 


やや寒さで亡くなる方のほうが多いとはいえ、先ほどのアメリカのデータにあります「寒さによる死者数は、暑さによる死者数の 40倍以上」というような差は見出されません。ほぼ同じ程度に見えます。


さて。


このグラフに施された「印象操作」がおわかりになりますでしょうか。


もう一度、上のグラフをご覧いただきたいと思います。数値は「正確」なはずです。数値そのものの問題ではありません


問題は以下にあります。



 


横軸 (X軸)の数字の単位 (目盛り)を、寒さによる死者数と暑さによる死者数で、


「変えている」


のです。


統計のグラフとして、あまり推奨されることではないですが、しかし、このグラフを引用として何らかの報道なりウェブ等に載った場合、多くの方が、


「世界中では暑さでたくさん亡くなっているんだなあ」


と思うことになると思います。


 


これを、横軸を同じ目盛りとして修正したグラフを投稿して下さっていた方がいらっしゃいました。デンマークのビョーン・ロンボーグ(Bjorn Lomborg)さんという方による修正後のグラフは以下です。


目盛りを修正した (というか通常の状態にした)グラフ

KanAugust


 


これで、ようやく、最初のほうに書きました、「寒さによる死者数は、暑さによる死者数の 40倍以上」に、やや近い国も出てくることがわかります。


グラフの「トータル」というところにもそれが示されている感じです。



KanAugust


 


これを見ますと、「暑さによる死者などほとんどない国」も、ヨーロッパにはたくさんあることがわかります。


以前、以下の記事で、「統計の幻想」について書かせていただいたことがあります。


[記事] 統計をファンタジーに変えた手法のこの3年。そして今や社会は「武漢型、武漢型、武漢型、武漢型…」の抗原の亡霊に攻撃され続けて
 2023年1月24日


 


基本的には、「単位」の扱い方で、統計はどうにでも表示されるという話でした。


ここで、50年以上前の 1968年に第一刷が発行された『統計でウソをつく法』という米国作家の著作からひとつを取り上げています。


1938年のアメリカの雑誌に、「アメリカの公務員の給与が上昇!」というタイトルの記事にあるグラフについて、


「単位を変えれば、何も変化していないことが示される」


ということが記されたものです。


以下のふたつのグラフは、実は同じ数字を示していますが、「単位」を変更すれば、どちらも「真実として発表できる」のです。


1937年6月-12月の米国公務員の給与額の推移 (左右で単位が異なる)

indeep.jp


同じ記事では、コロナワクチンの「接種者、未接種者」のコロナ再感染リスクのデータで、同じように「単位を使ってイリュージョンを起こしている」ことも説明させていただいていますが、統計というものは、


「このようなことを示したいという意志があれば、単位の扱いによって、どのようにでも希望する結果を導き出せる」


ものです。


そして、大きな問題から小さな問題まで、現在の世の中は、このようなイリュージョンに囲まれ続けています。


今後も出てくると思います。


 


そういえば、昨日 (7月28日)、厚生労働省から、子宮頸がんワクチンの「シルガード9」接種後の死亡事例の資料が出されていました。


子宮頸がんワクチン「シルガード9」接種後の死亡事例が厚生労働省資料に出ています
 BrainDead World 2023年7月29日


重篤事例 11例で、死亡例 1例 (男性 / 年齢不明)です。



厚生労働省


このようなものもグラフで示す場合、単位の使い方によっては、「重篤例はほぼ見られない」というものを作成することも可能です。


それにしても、有害事象に「子宮頚部がん」とかあって、もう何を予防するものなのか…。


 


さらに、同じ日の厚生労働省のニュースリリースには、


「厚生労働省は、秋からの接種用に、ファイザー社から 2,000万回分、モデルナ社から 500万回分の新型コロナワクチンの追加購入に合意した」


と記されていました。


厚生労働省は、本気のようですので、同じような統計マジックは今後も多く出されていくようにも思います。それに加担する(あるいは、加担したい or もはや加担せざるを得ない)医師や専門家の方々はたくさんいるはずですので、作成は容易だと思います。


今は注意深く生きていないと、すぐ何かに嵌まる世の中のようです。


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