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徽宗皇帝のブログ

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翁長知事・安倍総理会談の内容
「阿修羅」コメント欄から転載。「沖縄タイムス」の記事らしい。
素晴らしい記事である。マスコミやジャーナリズムの使命は、このように事実のみをキチンと伝えることであり、産経や読売のように自分の意見を読者に押し付け、洗脳を図ることではない。
この記事は拡散する価値があると思う。
翁長知事が冷静に、礼儀正しく、しかも言うべきことは十分に言っていることに感心する。政治家として、レベルが高いと思う。
翁長知事の発言は、安倍総理の、官僚からのレクチャーそのままかと思われる、中身の無い発言(すべてこれまでの政府見解の繰り返し)とは段違いだ。


(以下引用)



21. 2015年4月19日 01:33:51 : GZFsNk6hMw
翁長知事・安倍首相会談全文(冒頭発言)
2015年4月18日 07:00 沖縄タイムス

■安倍晋三首相(2分50秒)


 どうも。お久しぶりです。ようこそきょうは官邸においでいただき。きょうはせっかくの機会でございますから率直に意見交換をさせていただきたいと思います。


 私は沖縄というのはアジアのまさに玄関口であり、高い優位性と可能性があると思っています。その中において沖縄の振興、発展は日本にとって大変重要なことであり、まさに国家戦略としてさらにこれは進めていきたいと思っています。


 今進めています(那覇空港の)第2滑走路も含めまして、振興策をこれからも力強く進めていきたいと思っています。


 同時に戦後70年においてもまだ沖縄に米軍基地負担、大きな負担をお掛かけしているという状況がございます。その中において少しでも負担の軽減をお約束させていただきたいと思います。普天間(飛行場)の一日も早い危険性の除去、撤去はこれはわれわれも沖縄も、思いは同じであろうと考えています。


 その中においてわれわれといたしても一歩でも二歩でも進めていかなければならないという中におきましては、辺野古への移転が唯一の解決策であると考えているところでございまして、これからもわれわれ政府が丁寧なご説明をさせていただきながら、ご理解を得るべく努力を続けていきたいというふうに思います。


 同時に嘉手納(基地)以南の返還もスタートしている状況でございますが、こうした米軍施設、土地の沖縄への返還を順調に進めながら沖縄の発展に生かしていきたい、こう考えている状況であります。


 本日は沖縄の皆さまのまさに思いを代表していただきまして、知事から率直なお話も伺いながら沖縄の未来をつくっていく上においても、政府としても一緒に歩みを進めていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。


■翁長雄志知事(3分13秒)


 あらためましてこんにちは。昨年12月に沖縄の知事に就任しました翁長です。よろしくお願いします。安倍内閣総理大臣におかれまして本当にご多忙の中ですね、お時間を頂戴いたしまして心から感謝を申し上げます。


 また冒頭では、沖縄の経済、あるいは将来の可能性というのにも触れていただいた。アジアのダイナミズムが沖縄に本当に大いに来ていて、日本のフロントランナーとして、経済というものを頑張っていこうという状況の中で、基地問題というのが非常に大きな課題となっていますので、きょうは普天間基地の辺野古への移設を中心にですね、お話しさせていただきたい。


 総理も官房長官も16年前、当時の稲嶺(恵一)知事、地元名護市長も辺野古基地を受け入れたとおっしゃっていますけれども、しかしながら稲嶺知事は代替施設は軍民共用施設として、そして米軍による施設の使用については15年の期限を設けることを条件として受け入れを認めたわけです。


 それから岸本(建男)名護市長は日米地位協定の改善、それから施設の使用期限、それから基地使用協定等の前提条件が満たされなければ容認は撤回すると言っておりました。


 当時の政府は平成11(1999)年12月、稲嶺知事と岸本市長はこれを重く受け止め、米国政府と話し合う旨、閣議決定を認めました。しかし、その閣議決定は平成18(2006)年に沖縄県と十分な協議がないまま廃止されました。


 従って16年前に知事や市長が受け入れを決めたというのは前提条件がなくなったことで、受け入れたというのは私たちとしては間違えだというふうに思っています。


 そして政府は今、普天間飛行場の県外移設という公約を、失礼な言い方かも知れませんが、かなぐり捨てた前知事が、埋め立てを承認したことを錦の御旗として、辺野古移設を進めておられますが、昨年の名護市長選挙、沖縄県知事選挙、衆議院選挙は前知事の埋め立て承認が争点でありました。


 全ての選挙で辺野古新基地反対という圧倒的な民意が示されたわけであります。沖縄は自ら基地を提供したことは一度もございません。普天間飛行場もそれ以外の基地も戦後県民が(捕虜)収容所に収容されている間に、(土地が)接収された。または居住場所をはじめ銃剣とブルドーザーで強制接収され、基地造りがなされたわけであります。


 自ら土地を奪っておきながら老朽化したから、世界一危険だから沖縄が負担しなさい。嫌なら代替案を出せと言われる。こんな理不尽なことはないと思います。


(はい、報道は退室-と官邸スタッフが打ち切る)


■非公開部分


 翁長雄志知事 安倍総理が2度目の政権を担ったとき「日本を取り戻す」という言葉がありました。私はとっさにそこに沖縄が入っているのだろうかと思いました。戦後レジームからの脱却ともおっしゃってましたが、沖縄に関しては戦後レジームの死守をしているかのようであります。


 安倍総理にお聞きしたいと思います。ラムズフェルド米国防長官が12年前、普天間基地は世界一危険な基地だと発言し、菅官房長官も普天間の危険性除去のために辺野古が唯一の解決策とおっしゃっております。辺野古基地ができない場合、本当に普天間基地は固定化されるのかお聞かせ願いたいと思います。


 普天間飛行場の5年以内の運用停止について、仲井真弘多知事は県民に対し「一国の総理および官房長官を含めて政府としっかりやるとおっしゃっている。それが最高の担保である」と説明していました。


 5年以内の運用停止は、きょうまでの状況を見ますと、辺野古埋め立て承認というハードルを越えるための空手形ではないかと危惧しているところです。総理ご自身から5年以内運用停止を約束できるかお聞きしたいと思います。


 私は沖縄にある米軍基地や米国政府の責任者から、辺野古の問題は日本の国内問題だとよく言われます。


 われわれ県民から見たら、米軍基地の運用について日本政府がほとんど口を挟めないことをよく知っていますから、辺野古の問題についても、県民からは実感として、県民と米軍、県民とアメリカ政府との問題だとも思えます。


 ですから、私も近いうち訪米をして県民の思いを米国政府、シンクタンク等さまざまな方々に訴えようと思っています。


 このまま政府が地元県民の理解を得ることなしに辺野古埋め立てを強行するようであれば、私は絶対に辺野古への新基地を造らせないということを改めて申しあげたいと思います。


 安倍総理には、かたくなな固定観念に縛られず、まずは辺野古への移設作業を中止することを決断され、沖縄の基地固定化の解決・促進が図られることを期待しております。訪米した際には、オバマ大統領へ沖縄県知事はじめ、県民は、辺野古移設計画に明確に反対しているということを伝えていただきたい。よろしくお願いします。


http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=112136





(追記)同じく「阿修羅」に、この会談の舞台裏を表す記事があって、面白いので転載する。翁長知事は、マスコミを官邸が締め出した後の会談内容(自分の発言要旨)を記者たちに紹介し、その内容のメモも配布したという。実にクレバーである。これで、安倍総理も会談内容を誤魔化すことが不可能になったわけだ。(これはオバマとの会談に際して、安倍総理が嘘が言えなくなったということだ。このことは、天木直人氏も指摘しており、これに関しては、あの「甘木」にしては鋭いと思ったものだ。かつて外交官だったことは伊達ではない。念のために、その指摘記事も転載する。)翁長知事は私が想像していたよりはるかに老練な「政治家」であり、有象無象の「政治屋」や幼稚な二世三世政治家とは格が違うようだ。


(引用2)


知事発言が突然非公開に 官邸が3分で打ち切る[沖縄タイムス]
http://www.asyura2.com/15/senkyo183/msg/457.html



投稿者 ニュース侍 日時 2015 年 4 月 19 日 05:25:43: MidD7QyBIEdXI


   
 

    


知事発言が突然非公開に 官邸が3分で打ち切る
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=112125&f=i

 【東京】翁長雄志知事と安倍晋三首相の初会談で、官邸側は沖縄県側と約束した知事の冒頭5分の発言時間を打ち切る形で切り上げ、知事の発言途中で報道陣を退室させた。県側は事前に5分ずつと約束しており「あれはルール違反」(県幹部)と不満の声も出ている。


 報道陣に公開された会談冒頭は約6分。首相が「辺野古移転が唯一の解決策」を強調して2分50秒発言した。続いて知事が発言メモ4枚のうち2枚目を読み上げたところで、官邸スタッフが「報道、退室」と指示。公開された知事の発言時間は3分13秒だった。


 県幹部によると、会談の事前調整で県は会談を全部公開するよう求めたが、調整の上、会談は30分で冒頭5分ずつの発言を公開すると約束。発言順は知事が先だったが、17日朝に官邸側が「総理から」と変更を申し入れ、発言時間は「5分ですよ」と念押しがあったという。


 一方、菅義偉官房長官は会談後の会見で発言時間が事前の調整と異なると記者団に問われ「(約束が)何分であったかは分からない。お互いに話をして時間がきたので切らせていただいた。官邸ではそういう形で行っている」と説明、県と異なる見解を示した。


 発言を事実上阻まれた格好になった知事は会談後、非公開になった発言内容を記者団に紹介、発言メモも報道各社に配るよう県職員へ指示した。辺野古新基地反対の知事メッセージを警戒し、メディアに「画」を撮られないよう官邸側が意識したのではないかとの指摘も上がっている。


[沖縄タイムス 2015/4/18]  



(引用3)


安倍首相・オバマ大統領を追いつめることになる翁長知事の一言  天木直人
http://www.asyura2.com/15/senkyo183/msg/418.html



投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 4 月 18 日 10:10:05: igsppGRN/E9PQ


   
 

    


安倍首相・オバマ大統領を追いつめることになる翁長知事の一言
http://www.amakiblog.com/archives/2015/04/18/#003238
2015年04月18日 天木直人のブログ

 安倍首相はなぜ訪米前に翁長知事と会う事を決めたのだろうか。


 その理由が、米国への配慮なのか、国内世論の反発をおそれたからなのか、それはわからない。


 しかし、その理由がどうであれ、安倍首相は大きな間違いをおかした。


 そして、そのような安倍首相の軽率な判断を逆手にとり、安倍首相を追いつめたのが翁長知事の不退転の決意だった。


 そして翁長知事に不退転の決意をさせたのが、オール沖縄の民の声だった。


 安倍・翁長会談のどこが最も重要だったのか。


 それは翁長知事が安倍首相に対して、辺野古移転は無理だという沖縄の声をオバマ大統領に伝えてほしいと直訴したことだ。


 この発言は報じられている会談要旨には見当たらないが、記者会見で翁長知事が明らかにした。


 そしてそれに対して安倍首相は答えなかったというところだ。


 これも会談要旨には出て来ないがそう報じられている。


 このさりげないやり取りこそ、今度の安倍・翁長会談の肝である。


 なぜか。


 それは、この翁長知事の要望こそ、今度の日米首脳会談の肝になるからだ。


 もし安倍首相がこの翁長知事の要望を一言も伝えなければ、安倍首相の沖縄切り捨てが決定的になる。


 沖縄の怒りは一気に安倍首相に向かう。


 もし安倍首相がこの発言を悪用して伝えたら、すなわち、翁長知事の不退転の決意は強く、自分ではどうしようもないから、日米首脳会談でオバマ大統領の強い要請があったということにして、米国の圧力で辺野古移設を実現してほしい、などと喋ったら、それこそ日本中に暴動が起きる裏切りとなる。


 そして最も重要な事はオバマ大統領の対応だ。


 もしオバマ大統領が翁長知事の伝言を聞かされて、なお辺野古移設を安倍首相に要請するようなら、世界中の批判がオバマ大統領の米国に向かうことになる。


 これを要するに、訪米直前の安倍・翁長会談における翁長知事のさりげない一言が、安倍首相とオバマ大統領を追い込むことになるということだ。


 メディアの責務はただ一つ。


 来るべき日米首脳会談で、オバマと安倍が辺野古移設問題でどのようなやり取りをしたかを報じることだ。


 もちろん日米両政府はそれをそのまま公表することはない。


 首脳会談後の共同記者会見でも決して本当の事は喋らない。


 しかし、必ず漏れてくる。


 それを伝えるのだ。


 戦後70年たって、沖縄問題はいま歴史的な一大政治決着の瞬間を迎えようとしている。


 それが目撃できる今を生きる我々は幸せだ。


 後世に語り継いでいく責務がある(了)





 

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