何の理屈にもならない弁明を、同じ言葉で繰り返すだけ。
安倍・菅話法が「自民党話法」に広がってしまっている。
対話が成り立たない状態で政治が成り立つわけがない。様々な悪法成立より先に、このことのほうが問題ではないか。つまり、「問答無用」で権力者が自分の恣意をすべて押し通すなら、民主主義など存在しうるはずはない、ということである。マスコミが、この「自民党話法」(対話の否定、論理の虚無化、言語の無意味化)を徹底的に批判しないかぎり、マスコミも同罪である。
稲田が、自衛隊を政治(選挙)に利用しようとしたことは明白であり、(それ以前に、軍事関連株を買うことで、政治的立場を絡め、自衛隊の私的利用もしているが)辞任が当然だろう。
(以下引用)
【稲田朋美防衛相発言詳報】「誤解招く発言があった」 都議選自民党候補「自衛隊としてお願い」発言を撤回
稲田朋美防衛相は27日夕、東京都板橋区で開かれた東京都議選(7月2日投開票)の自民党候補を応援する集会で「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としても、お願いしたいと思っているところだ」と訴えた。自衛隊の政治利用だとして野党などが辞任要求をすると、稲田氏は27日夜、国会内で記者団の取材に応じ、「誤解を招きかねない発言だった」と発言の撤回を表明した。午後11時半過ぎに行われた稲田氏と記者団のやり取りの詳報は次の通り。
◇
「記者の皆さま方におかれましては、このような夜分遅くにお集まりをいただいて、大変恐縮でございます。今夕のですね、私の演説に関してでございますけれども、自衛隊、防衛省の活動に対して、地域の皆さま方、板橋区での今日は演説だったんですけれども、近くに練馬駐屯地もございますので、大変応援をいただいていることに感謝をしておりますという趣旨で演説を行ったわけでありますが、その中で誤解を招きかねない発言があったことに関しまして、その誤解を招きかねない発言に関して、撤回をいたしたいと、そのように思っております。もとより防衛省、自衛隊に限らず、政府の機関が政治的にも中立であって、特定の候補者を応援するということはあり得ない。これは当然のことだと考えているところでございます」
--陸上自衛隊練馬駐屯地に近いというのは、どういう意味合いで言ったのか
「やはり自衛隊の基地が近くにある地域の皆さま方、そして、そういった地域の皆さま方に理解がなければですね、自衛隊の活動というものも、しっかりと結果を出していく、また、しっかりと活動をしていけるということはできません。そういう意味において、地域の皆さま方に非常に感謝をしているということを申し上げたかったということです」
--実際、練馬駐屯地が1キロあまりということで、関係している方がその選挙区内に住んでいることも考えられると思うが、関係する方々に投票行動を呼び掛ける意味合いもあったと受け止められるが
「そういう趣旨で申し上げたのではなくて、また実際に板橋区の近くに駐屯地もございます。そういう意味において、練馬駐屯地に限らず自衛隊の活動自体がですね、地域の皆さま方の理解なくして成り立たないということについて、感謝をしているということを申し上げました」
--発言は選挙利用だという批判がすでに上がっているが、防衛省、自衛隊という組織を選挙利用していると批判を受けていることについては
「私の発言の趣旨自体は、いま申し上げた通り、地域の皆さまの理解なくして、活動ができないという意味を込めてというか、趣旨で申し上げたところですが、いまお尋ねにあったように、そういった誤解を招きかねない発言であったということで、しっかりと訂正をしたいということであります」
--選挙利用だという批判がある上で、防衛省、自衛隊という組織がそのような批判を受けるということも彼らとしても本望ではないと思うが、そういう意味で、今回の発言に政治責任をとる考えはあるか
「いま申し上げた通り、やはり地域の皆さまの理解なくして自衛隊は活動できないということは事実だと思います。しかしながら、いまご指摘になったように、誤解を招きかねないことでもございますので、そのへんはしっかりと撤回をした上で、防衛省、自衛隊はもとより、政府の機関が特定の候補者を応援するというようなことはあり得ないということでございます」
--撤回するということだが、防衛省、自衛隊の名前を使って、ある特定候補に対して支援を呼び掛けるというのも前代未聞の異例の行動だと思うが、この行動をとった自身の政治責任、つまり職を辞する考えはあるか
「私が今こんな夜分遅くに皆さんにお集まりをいただいて、今日の私の趣旨は、まさしく防衛省、自衛隊に対して地域の皆さん、それは別に練馬だけではなくて、日本中そうなんですけども、その感謝の気持ちを伝えたいという趣旨であったということを、しっかりと今日お話をした上で、誤解を招きかねない発言については、いまご指摘になったように、しっかりと撤回をしておきたいと思います」
「その上で、防衛相としての責任はどうなのかというお尋ねに関しては、今までもそうですけれども、こういった安全保障環境のもとで、これからもしっかりとですね、職務を全うしてまいりたいと、このように考えております」
--政府機関が特定の候補者を応援することはあり得ないというのは当然だという発言があったが、発言した当時は、この認識があって発言したのか、それともそもそも誤って発言したのか、それともこういう認識がなかったのか
「認識はございます。そして、私は自民党員でもございますし、自民党として応援をしたいということを申し上げたかったんですけども、その前段でも感謝の気持ちを述べておりますように、そういった気持ちも表したかったことから、いま考えますと、非常に誤解を招きかねない発言であったというふうに思いますし、先ほど来、本当に特定の候補者を応援することがあってはならない、政府機関でありますので、その点についての誤解を招きかねない私の発言について、こんなに夜分遅く、皆さん方にもお集まりをいただきましたが、しっかりと撤回をしたいということでございます」
--自民党としてもお願いしたいと発言する前に、防衛省、自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたいとお話をされているが、このお願いしたいは、何をお願いしたいと発言したのか
「自民党としてはですね、やはり自民党の、自民党としてですよ、としては、やはり自民党の候補者についてお願いをしたいという趣旨でお話をしましたが、その前に私は、やはり防衛省、自衛隊として地域の方々に対して感謝を申し上げたいという気持ちがあって、誤解を招きかねいような文脈になったことについて、しっかりと訂正をしたいということでございます」
「今日は本当に、こんなに夜分遅くお集まりいただきまして、こういった機会を設けていただいたことに感謝申し上げます。ありがとうございます。失礼します」
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