少し古い経済記事だが、その結論部分である最終頁だけ転載。
そして、その結論に私もほぼ同意見である。
ただ、国民全体が老化し、精神的にも老化して前向きな気持ちを失った日本人がこれから製造業という分野で「黄金時代」を築けるかどうかは、怪しいとは思うが、その「方向性」として実物経済(製造業もそのひとつ)を中心にしていくべきだというのは明らかだろう。
幸い、ここ数年の新コロ生活で、ほとんどの人は、「たいていのものは社会的にほとんど不要だったんじゃね?」という真実、つまり「虚業」の虚業性を知ったのではないか。
要は、第一次産業と第二次産業が社会の生存基盤で、後は浮業だったということだ。これまではIT企業などを含め、芸者や太鼓持ちが社会の最上位にいるようなものだったわけである。
日本の製造業「黄金時代」へ
資源・エネルギー価格が高騰すれば、製造業が効率の良い日本に回帰する。
また、「都市鉱山」が有名だが、オイルショック以来進化してきた省エネ技術がさらに磨かれリサイクル大国としても注目されるかもしれない。
そして、インフレ時代には粗製乱造品の使い捨てでは無く、「日本品質」の長持ちするものが求められる。
資源・エネルギー価格の高騰はインフレのきっかけに過ぎない。日本だけではなく、世界で少子高齢化が進んでいるため、中国でさえも生産年齢人口が減り始めている。生産をしないで消費だけをする高齢者が増え、生産を担う世代が減れば(供給が不足して)インフレになるのは当たり前なのだ。
インフレでは「新規に獲得する」よりも「継続する」方がコストが安い。「継続」は日本型経営の核心であるとともに、製造業の(アナログ)技術も「継続」によって積み上げられる。
日本優位の時代を呼び寄せるためにも「デフレ脳」から早く脱却して「日本型経営」の価値を見直すべきである。
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