徽宗皇帝のブログ

「ギャラリー酔いどれ」所載の記事の一部である。
刑務所から出て、生きる手段が無く、また刑務所に戻るために微罪を犯す人々の存在は前々からあるが、高齢社会においては、別種の意味を持ってきたようだ。下の記事の老人は常習的犯罪者のようだが、犯罪者でなくても、老後に収入も資産も無く、養ってくれるような家族も無いという老人は現在たくさんいるだろうし、これからさらに増えていく、いや激増していくはずだ。

そこで、こういう「貧困老人収容施設」を作ってはどうか、という提言をしたい。
将来的に年金制度が破綻するなら、その代わりにこういう施設を作らないと、「老人によるテロ」が頻発するだろう、とここに予言しておくww　
何しろ、そういう人間は「無敵の人」なのだから、彼らが政治意識に目覚め、テロリストになったら、権力にとっては怖いだろう。また、こういう貧困老人のテロが無差別に周囲に向けられないようにするという意味合いもある。
まあ、そういう施設ができれば、老後の最低限の保障にはなるから、人々は安心してカネを使うようになり、無駄な蓄財をやめ、経済活性化にもつながる、などと言えば、賛成する経済人も出てくるのではないか。こうした施設に要する費用は、生活保護などよりはるかに安価だろう。建物など、既存の廃校や不使用政府施設を使えばいい。別に「刑務所」ではないのだから、厳重な隔離は不要なのである。生活さえできれば、彼らには「テロ」や犯罪の必要はないのだから。


（以下引用）


また刑務所に入るために万引きする俗称「志願兵」という老人も存在する。

都内繁華街の大型スーパーで弁当など600円ほどを万引きした77歳の老人は
万引きの動機を平然とこう語っている。

「一〇日ほど前に拘置所から出たばかりなんだけど、メシは食えないし、
寝るところもないから戻りたいんだ」

老人はこれまでにも窃盗や傷害、強制わいせつなどで3回の懲役をつとめたが、
頼れる身内もなく、住む家も金もない。
更生施設の暮らしもよほど嫌なことがあり脱走したようだ。

「オレ、執行猶予中だから、逮捕してもらえるよな？」

老人は駆けつけた警察のパトカーにうれしそうに乗り込んでいったという。


〈刑務所に入れば、衣食住の心配はなく、話し相手もいる。
さらにいえば、刑務所の刑務作業で少ないながらも金を貯めることができる。

彼のように金も頼る相手もいない老人にとって、
刑務所はむしろ居心地のいい場所なのかもしれない。

罪を犯した者を更生させるはずの刑事施設が、
無料のケアセンターと化している現実があるのだ。〉