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徽宗皇帝のブログ

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隠居爺氏の「ディープステート否定論」(「ディープステイト=デコイ」論)
「隠居爺の世迷言」記事で、タイトルを私が変えて、当ブログのタイトルにした。と言うのは、「陰謀論」という言葉を、隠居爺氏は否定的な意味で使っているようだからだ。実際には、政治の世界は陰謀しかない、と言っても過言ではない。(そういう思想こそが「陰謀論」だ、と言われたら、そこで話を打ち切るだけである。)そこで、「ディープステート=デコイ」論とした。デコイとは、ゲームなどに出て来る「身代わり人形」である。まあ、案山子の類と思ってもいい。で、案山子は存在しない、と言えるだろうか。人類史の遠い昔から存在しただろう。問題は、ディープステートは本当に隠居爺氏が示唆しているような、ただの案山子なのか、ということだ。

隠居爺氏の言うような「悪いのは米国だ」という意見も、かなり虚しい議論である。氏は「すべての米国人が悪い」と言うのだろうか。まさか、そうではあるまい。では悪いのは誰とするのか。米政府の人間すべてか。まあ、それはある程度正しいとも言えるが、それで何が解決するのか。要するに、米国と言おうが、DSと言おうが、同じことなのである。
ただし、下の記事に書かれた内容のほとんどに私は同意見であり、隠居爺氏の見識を高く評価している。単に「DS=陰謀論」という言い方は、危険性のほうが大きいと思うだけである。
ついでに、DSとは何かと言えば、国際的大金融家、つまり、ロスチャイルドやロックフェラー、その他の大資本家、大金融家だ、と私は見做しており、表に出る(どちらかと言えば下っ端だろう)のがジョージ・ソロスやビル・ゲイツなどだろう。もちろん、クラウス・シュワッブその他、DSの「広報担当」もいる。

(以下引用)

ディープステートは陰謀論


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 どこからどう見ても、アメリカはプロパガンダを一番の得意技とする国といえる。プロパガンダとは「宣伝」という意味であり、「特に、ある政治的意図のもとに主義や思想を強調する宣伝。」(デジタル大辞泉)、「統治者であろうと反乱の指導者であろうと、何がしかの大衆の支持を必要とするから、政治はつねに政治宣伝を欠かすことはできない。」(世界大百科事典(旧版))、「不特定多数の大衆を、一定の方向に導き、行動をおこさせるために、暗示、誇張、賞罰、デマなどの社会心理的なテクニックを使って、特定の考え方や価値観を植え付ける組織的なコミュニケーション活動をいう。」(日本大百科全書(ニッポニカ))などの説明がなされる。

 今の日本は、政府も、政治家も、官僚も、専門家も、医者も、財界も、マスメディアも、嘘ばかりついている。その理由はといえば、プロパガンダのためということになる。私は日本人がここまでイケシャアシャアと嘘をつく民族だとは思っていなかった。もちろん日本ばかりではない。アメリカも、ヨーロッパもプロパガンダを垂れ流している。

 その理由は簡単で、オレオレ詐欺、振り込め詐欺などの犯罪が横行するのと同じことだ。口先でごまかすことができるのなら、手間がかからず、金もかからず、相手の抵抗も弱い。いいことずくめになる。

 世界最大のプロパガンダは私の知るところでは、「アメリカは自由と民主主義の国」というものではないかと思う。建国以来戦争をし続けている国のどこが自由と民主主義なものか。自由と民主主義の国は他国に戦争を吹っかけたりはしない。人種差別の国、貧富の差の激しい国、金の力を無制限に認める国でもあり、そんな国が自由と民主主義であるとは言わない。アメリカは "嘘と暴力と金権の国" でしかない。

 アメリカは世界を騙すけれども、日本はどうだろうか。その答えは "日本は国民を騙す国" であり、その意味でプロパガンダの国になる。2回接種することで感染を防ぐことができ、集団免疫が形成されるはずの新型コロナ用ワクチンはどうなった? 華々しく提唱された安倍元総理の "アベノミクス" はどうなった? 驚きと共に聞かされた岸田総理の "令和版所得倍増" はどうなった? 全部嘘だった。彼らには最初からそのつもりはなく、国民を騙して私腹を肥やす、あるいは権力を維持するのが目的だった。

 現在、政治家の裏金問題が騒がれている。自民党はこれに関してもプロパガンダによって解決を図るつもりだ。表面的には「政治刷新本部」を設置して、国民の信頼回復を目指すということだが、そのこと自体がすでにプロパガンダになる。本当の目的は政治を浄化することではなく、いかに国民を騙して政治家にとってうま味のある仕組みを温存するか、あるいはもっとうまく国民を騙せる方法はないかを検討する組織といえる。


 


 実際に岸田総理は派閥の解消を言い出したのだけれども、相変わらず実質の伴わない、愚かな国民を騙そうとするプロパガンダといえる。問題となっているのは、政治家と金のつながりであり、派閥の解消とは何の関係もない。総理から提案するのであれば、政治資金パーティと企業献金の禁止だろう。


 


 そもそも、派閥などというものは互助会のようなものでしかなく、問題の根源は一人一人の政治家が法に反してでも金をほしがることにある。仮に全派閥を解消したとしても、それで金の流れが浄化されるわけではない。ただ単に、派手なことを打ち上げて愚かな国民の目を引きつけ、問題の本質から目を逸らさせ、低調にあえいでいる支持率を回復させることを狙っての発言になる。どこまで行っても無能で姑息な総理だ。


 


 すっかり日本もアメリカもプロパガンダだらけの国になってしまった。今や、中国のプロパガンダが可愛いものに思える。その理由は私にとってははっきりしていて、中国のプロパガンダは人殺しを伴わないからだ。新型コロナ用ワクチンでは、世界中で何百万人という人が殺されたと考えていいように思うけれども、中国はそこまで残虐なことはしていない。

 前置きはそのくらいにして、もう3年以上も私を悩ませている問題に "ディープステート" がある。ディープステートを私が知ったのは、駐ウクライナ兼モルドバ大使を務めた馬渕睦夫氏のYouTube動画を見てのことだ。誠実そうな態度、丁寧な言葉遣いからみて、嘘をついているようにはとても思えなかったが、いくら話を聞いても私にはピンとこない。一体 "ディープステート" とは何のことなのだろうか。

 一方、最近YouTubeで配信された伊藤貫氏の動画「伊藤貫の真剣な雑談 年末SP」で伊藤貫氏は以下のように述べている。「もうここで本当のこと露骨に言っちゃいますけども、今のアメリカのマスコミとシンクタンクと、それから共和党と民主党の政治資金ネットワークと、それから金融業、この4つは、要するにマスコミ、シンクタンク、政治資金ネットワーク、金融業、これを全て支配してるのはユダヤ人です。」

 これを聞いて、「ははあ、伊藤貫氏もついに軍門に降ったか」と思った。伊藤貫氏のユダヤ人説も、馬渕睦夫氏のディープステート説と同じ陰謀論という気がする。大体において、そもそも両氏ともアメリカびいきの人たちだからね。伊藤貫氏は、もう40年にもなるかな、ワシントンD.C.で生活している。人間の中身はアメリカ人になったと思っていいくらいだ。

 馬渕睦夫氏は長年外交官として勤務した人で、大使にまでなっている。話を聞いていると、天皇、安倍元総理、トランプに愛着を示している。基本が、保守的というか、右翼的というか、体制派というか、そんなところ。外務省を退職してから、防衛大学の教授に就いていることからもそれが推し量れる。

 そんな2人だから、基本は "アメリカ大好き人間 " と思っていい。アメリカ派とでもいったらいいのかな。アメリカンスクールの優秀な卒業生というか、そんなところが素直な理解の仕方ではないだろうか。

 そのようなことを踏まえて考えると、両氏が、片や "ディープステート" が悪の本尊であり、片や "ユダヤ人" が悪の本尊であると主張するのは、アメリカを守ろうとする意味があるのではないかとの疑念が湧いてくる。

 私も、何年か前まではアメリカ大好き人間だったけれども、新型コロナ騒動以降、アメリカがボロボロとぼろを出しまくるのを見て、百年の恋も冷めてしまった。今は、世界の悪は全てアメリカから派生しているくらいに感じている。本当に極悪非道のジェノサイド国家だね、アメリカは。

 私は、単なる隠居老人なので、アメリカとも、中国とも、日本とも、利害関係がない。年金生活だから、国から金を受け取っているといえばいえるかもしれないけれど、それは日本の国の制度に従っているだけで、私が特別に恩典を受けているというものではない。

 そんな立場にあるものだから、アメリカであろうが中国であろうが日本であろうが、悪いところは悪い、良いところは良い、嫌いなところは嫌い、好きなところは好きと言うことに何の抵抗もない。

 しかし、伊藤貫氏や馬渕睦夫氏はそうは行かない。アメリカや日本に深入りしすぎている。とはいっても、両氏とも大変に優秀な人ではある。いまやSNS上で日本の頭脳といってもいいくらいだ。それゆえ、自分の都合だけを優先させてアメリカべったり、日本べったりの発言などはしない。

 アメリカの悪いところは悪い、日本の悪いところは悪いと、これ以上ないくらいに的確に表現してくれる。そのおかげで私などはずいぶん学ばせてもらった。そこまでは、私も絶賛する。

 ただし、2人ともアメリカや日本に愛着の強い人であるから、 "ボロクソ" に言ってお終いにはしたくない。反米感情を煽りたくない、反日感情も煽りたくないという気持ちが働く。しかし、実際問題として、今のアメリカも日本もこれ以上ないくらい極悪な国になってしまっている。これをどのようにSNS上で表現したらいいのだろうか。

 そこで編み出したのが、馬渕睦夫氏の "ディープステート" 悪玉論であり、伊藤貫氏の "ユダヤ人" 悪玉論になる。どちらにしたところで実害を生じない。ディープステートなどというものは "お化け" と言い換えても同じようなものであって、どれほど「お化けが悪い、お化けが悪い」と騒ぎ立てたところで何も生じない。

 伊藤貫氏のユダヤ人が悪い説も同じになる。ユダヤ人はもともとが世界の嫌われ者と定位置が決まっている。今さらユダヤ人が悪いと言ったところで、 "よくある話" でしかない。それでも、ユダヤ人の誰と誰がいなくなれば悪は滅びるとまで言えば傾聴に値するが、「ユダヤ人が悪い」だけではなにも意味せず、何も生じない。

 そうやって2人ともほとんど何も意味しない悪者を担ぎ出してどうするのかといえば、アメリカを守っている。反米感情の高まりを抑えている。悪いのはアメリカではない、ディープステートやユダヤ人であると主張することで、目眩しをしようとしている。そういう意味では2人ともプロパガンダをまき散らしているといえる。

 しかし、本当に真面目に考えるならば、今の世界を悪くしているのはアメリカであり、アメリカ国民になる。アメリカ国民は、他国を侵略して皆殺しにする、あるいは奴隷にする、あるいは植民地にするなどによって富を略奪し、自分たちが世界一裕福な暮らしをすることを望んでいる。それをアメリカ政府にさせようと支持している。それがアメリカであり、アメリカ人になる。

 そんなアメリカにベッタリ追随している、腰巾着をしている、提灯持ちをしているのが日本政府になる。あるいはそれが自民党政治になる。そして、アメリカの衰退とともに、下手をするとアメリカの食い物にされてしまう可能性も出てきた。新型コロナ騒動、新型コロナ用ワクチンでは、日本はすっかりアメリカに食われてしまった。その後も、海外援助の名目でアメリカに巨額の上納金を貢いでいる。

 私たち日本の庶民の暮らしが苦しくなる一方であるのは、アメリカが一番利用しやすい日本から金を奪っていることが本当の理由になる。増税路線の岸田内閣では、それが好転する見込みは全くない。

 そんな日本に必要とされるのは派閥解体ではなく、国民をないがしろにしてアメリカに貢いでばかりいる自民党の解体になる。しかし、自民党政権に疑問を持っている日本人はほとんどいない。なぜなら、日本人一人一人が利権構造の中に呑み込まれてしまっているからだ。そのことがさらに日本人を貧しくしている。


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