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徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

顔で判断しては駄目ですか?
古寺多見さんの「気まぐれな日々」というブログから、東京都知事選挙についての感想など。
大阪、名古屋、東京都に共通するのは、「首長独裁」の都市であるということだ。地方自治体の首長というのは、人前で話すだけの度胸があれば誰でも務まるもので、タレント向きの仕事である。政策にしても、よっぽど変なことでもしなければ無事にすむ。石原のように都政を完全に私物化し、汚職を重ねても無事にすむくらいだ。
そこで、問題は、公務員や議会を敵扱いして自分は庶民の味方だというふりをするポピュリスト政治家が地方自治体首長に続々と当選することで、もちろん誰でも務まる仕事だから特に任期中に大きな問題を起こさなければ、目立った実績がなくても「あれは議会や公務員と戦ってよくやっている。大きな仕事ができないのは議会や公務員の抵抗のためだろう」と善意に解釈してもらえるわけである。
私はそれらの都市の住人ではないから、彼らがどんな仕事をしたかははっきりとはわからない。しかし、彼らの顔や言動が嫌いだという私の直感は、未だ訂正されていない。小沢一郎や鈴木宗男や亀井静香を最初嫌いだったのが、その後訂正されたという方向には進んでいないのである。
河村が小沢にすり寄ってきて、小沢がそれを受け入れたにしても、それは彼を拒否する理由が現在は無いからにすぎないだろう。とにかく、これらの政治家の顔が嫌いだ、という直感を私は信じている。もちろん、「そのまんま東」などの顔は最悪であるし、渡邊美樹も下司の顔である。あれはキャバレーの支配人やボーイ、やくざまがいの流れ者の職人によくある顔だ。(職業差別の発言で済まない。)


(以下引用)


東京都の選挙にも進出をもくろむ河村たかしの野望を挫け

昨夜(2月27日)の「NHKスペシャル」は、先の戦争におけるマスメディアの責任を問う番組だった。NHKのラジオ放送や朝日・毎日などの大新聞が戦争を煽り、それに民衆が熱狂したことが伝えられたが、信濃毎日新聞の主筆・桐生悠々(政次)が軍部を批判する記事を書いて退職に追い込まれた有名な一件を含んで、認識を新たにさせられる内容ではなかった。戦時中の報道について関心を持っている人間なら誰しも同じ感想を抱いたことと思う。

むしろそれより、現在の日本人の特定の政治家たちに対する熱狂ぶりの方が、私には気になる。もうすっかり河村たかしに対する批判が看板になってしまった当ブログだが、3年前には大阪の橋下徹を批判する記事を売り物の一つにしていた。今でも、検索語「橋下徹」でGoogle検索をかけると、当ブログの2007年12月13日付エントリ「大阪府民は『極右ポピュリスト』橋下徹を打倒せよ」が最初のページに現れるが、このエントリもかなり批判を受けた。

しかし、それにもまして驚いたのは、2008年9月20日付エントリ「一度に346人の府立高校非正規職員の首を切る橋下徹」を公開した時、大阪在住(だけに限らないかもしれないが)の橋下信者、もとい橋下支持者から激しいブーイングを浴びたことだ。このエントリについた「はてなブックマーク」は、当ブログとして初めて50件を数えたが、その大半が記事を批判するコメントであり、記事で取り上げた大阪の府立学校で働く非正規職員の側に立つ意見はほとんど見られなかった。私自身もこのエントリにブクマをつけ、
ブログ著者の自己ブクマだけど、3年前の郵政解散・総選挙の頃のネット言論かと錯覚したよ。大阪のネオリベ諸君は、全国から3年遅れてる。化石も同然だよ(笑)。

と書いて橋下徹を支持する大阪人に毒づいたが、現在では河村たかしと大村秀章を圧勝させた名古屋人に毒づく羽目に陥っている。別に大阪だから、名古屋だからという問題ではないことは、もちろん現在では十分了解している。

橋下徹が大阪府知事選に圧勝した頃、ブログで「反自公政権」の意見を発信していた人間は、大部分が橋下徹を批判していたはずだが、彼らの多くが「小沢信者」となり、小沢一郎と親しい河村たかしを応援し、河村たかしの名古屋市議会リコールを橋下徹が支援するに及んで、橋下を批判する小沢信者はほとんどいなくなった。植草一秀が、「正統民主党」(民主党反主流派)は「減税日本」(その正体は「強者への逆再分配日本」)や「地域新党」と共闘すべきだと絶叫していることについては前回のエントリに書いたが、つい昨日も天木直人が橋下徹を持ち上げている。みんなの党を持ち上げたり稲田朋美を持ち上げたりと節操のない人だが、ついに橋下徹にも取り入った。困ったものである。

橋下の方は、小沢一派にすり寄られるのはいい迷惑、と考えたのか、突如方針転換し、民主党(反主流派)とは「一線を画する」と言い出したことは前回にも書いたが、河村たかしのもくろみは橋下とは異なり、民主党小沢一派との共闘に向かってばく進している。「減税日本」は、統一地方選で行われる東京の区議選に民主党離党者を含む公認・推薦候補10人を発表したが、「多くが民主党の小沢一郎元代表支持グループの議員に近い候補者だ」と産経新聞は報じている。もっとも、10人のうち「強者への逆再分配日本」の公認は3人だけで、残りの7人は民主党の公認を得ているとのことだ。

当ブログは当然ながら、「減税日本」の公認や推薦を得ている候補に対する落選キャンペーンを行う。文化的にいっても、東京は名古屋の文化を受け入れる土壌のない土地柄だが、東京だ名古屋だという理由ではなく、「強者への逆再分配」にしかならない「減税日本」の公認・推薦候補など、区議選で当選させてはならないと思う。東京都民は、愛知の八丁味噌に対する反発その他理由は何でもかまわないから、「減税日本」の公認・推薦候補には投票しないでほしい。

もっとも東京では、民主党の東京都選出国会議員10人らが、「東京維新の会」とかいう名前の「政策集団」(笑)を立ち上げたとのことで、この政局集団は、名前からも明らかなように露骨に橋下徹にすり寄っている。計算高い橋下が、損得勘定をして直ちにこいつらに食いつかれるのは「損」だと判断したのは当然であって、中山義活や松原仁ら民主党の面々は、「改革者」を気取って好き放題にふるまっている橋下にとっては足手まとい以外のなにものでもない。これら権力亡者を切り離そうとする橋下とくっつこうとする河村。どちらが賢明な判断をしたといえるか、私は自明だと考えているが、その答えは4月10日の統一地方選で明らかになるだろう。

東京では都知事選もある。当ブログに「東京都知事選についても書いてくれ」というコメントが寄せられたが、既に当ブログは2月10日付エントリ「河村にすり寄る小沢一郎の地元で『減税真理教』候補が敗北」において、都知事選に無所属で立候補予定の前共産党参院議員・小池晃氏を支持することを明記している。

名古屋トリプル選挙の圧勝に図に乗る河村たかしは、やはり都知事選立候補を明言している「ワタミ」創業者・渡辺美樹に対し、「商売をやっている人は基本的に減税路線だ」として連携を模索したが、渡辺が名古屋市の市民税10%減税に否定的な見解を示したために物別れに終わったと朝日新聞が報じている。

私は、河村のこの動きは、最終的に東国原英夫を推すためのフェイクではないかと想像しているが、河村は東国原が「減税を公約に盛り込んで実行する」ことを連携の条件だとしている。東国原は、むろん河村の誘いに乗ると私は予想しているが、その前に石原慎太郎が本当に立候補しないかを東国原が見極めているフシもある。石原が出馬しなければ、東国原は河村の誘いに乗るだろう。もし東国原対松沢成文の争いにでもなれば、東国原に勝機は十分あるからだ。もっとも松沢成文も負ける選挙は嫌だろうから、本当に都知事選に立候補するかはわからない。場合によっては石原が土壇場で四選の出馬を表明する可能性もまだ消えていない。東京都民というのは大阪府民や名古屋市民よりももっとポピュリズムにもマッチョイズムにも弱いから、石原が出馬すれば四選を果たしてしまいそうな悪い予感を私は持っている。

いずれにしても、小池晃氏を除けばろくでもない候補者ばかりだ。東京都知事選において、小池晃氏に投票する以外の選択肢があり得るとは、私は全く考えていない。

もちろん河村たかしが小池晃氏を推すことなど、天地がひっくり返ってもあり得ない話だ。この都知事選で、河村一派や小沢一派が最終的に誰を担ぐのか。河村一派の方向性は既に明らかだが、小沢一派の方向性も明らかになるだろうと私は考えている。

いずれにせよ、「減税日本」の東京進出の野望は、絶対に挫かなければならない。

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