さて、ウクライナが金を払わない以上、ロシアは天然ガスの供給停止をするのが当然だが、EU全体の天然ガスがウクライナを経由しているらしく、EUに送るはずのガスがウクライナに中抜きされてただ取りされてしまう可能性がある、ということでEU全体へのガス供給停止の可能性が、あと2~3日に迫っている、という話のようだ。
これは100%プーチンに理があり、EUとしては頭を抱えざるを得ないだろう。ウクライナに資金供給すれば、ロシアにその金は行くからアメリカ主導のロシア経済制裁に背くことになる。
私が前から言っている、金は抽象物、食料やエネルギーは具体物で、最後には物を持っている方が勝つ、という考えが証明されそうな形勢である。ロシアは食料とエネルギーは持っているから、今の世界では、あるいはアメリカより強いかもしれない。もっとも、プーチンという偉大な戦略家がいてこそ、その強さが発揮されるので、プーチンが暗殺されたりしたら、ロシアの命運は尽きるだろう。
なお、コメント群の中にポーランド大統領選の話が突然出てきて、何の意味があるのか、少し混乱させられるが、ポーランドという国が欧州とロシアの境目にあるか何かで、現今の問題に関して地政学的な(実は私はこの「地政学的」という言葉が今一つ理解できないのだが、まあ、国際政治を地理的条件を重視しながら考える立場とでもしておく。)重要性がある、という話だろうか。
(以下引用)
プーチン大統領(あと3~4日しかない) (NEVADAブログ)
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/177.html
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4832162.html
2015年02月26日 NEVADAブログ
プーチン大統領は、ウクライナへの天然ガス供給について、『前払いを受けている代金で供給できるのはあと3~4日しかなく、このままいけば、ウクライナだけではなく、ウクライナ経由でヨーロッパに供給されている天然ガスもとまる』と脅してきています。
この天然ガス供給問題はかなり入り組んでおり、ウクライナ政府が親ロシア派地域への天然ガス供給を「停止」したことが引き金になっており、ウクライナ政府が仕掛けた制裁だったのでしょうが、それが今やロシアに逆手に取られ、チェスで言えば「チェックメイト」状態に追い込まれたと言えます。
解決策は、西側がロシアに資金を供給し、それをロシアに払うしかありません。
ウクライナ政府の「嫌がらせ」が極めて高くつく事態になり、あるヨーロッパの外交官は『ポロシェンコはダメだ、もう替え時に来ている。このままポロシェンコを頭におけば、とんでもない事態にヨーロッパは引きずり込まれるかも
知れない』と述べていましたが、プーチン大統領に敵う相手はおらず、しかもウクライナ経済は今や崩壊寸前にまで来ており、このままロシアと対峙して経済が崩壊してしまえば、ウクライナを支える為に、ヨーロッパは何兆円では済まない金額を毎年負担しなくてはいけない事態に陥ります。
ギリシャの負担、ウクライナの負担が増せば増すほど、EU加盟国から脱退を申し出る国も出できます。
イギリスがその最初でしょうが、ユーロに加盟していないイギリスであり、脱退は簡単に出来ます。
もし、イギリスが脱退すれば、その分、他の国の負担が増す訳であり、他の国も脱退を言い出すこともあり得、
EU・ユーロは崩壊に危機に直面します。
巨大な戦略国家であるロシアを敵に回して西側が勝てると思っている外交官はいないはずですが、政治家の思惑はまた違うところにあるために、まともに現状を見ることが出来ない状況になっているのです。
プーチン大統領がどこまで何を考えているか。
そして”地下に潜っている”「メドベージェフ首相」は何をしているのでしょうか?
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