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徽宗皇帝のブログ

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SWIFT(ドル支配体制)の終わりはswift(速い)か
増田俊男の「時事直言」だが、いわば経済のベテランである増田俊男がこう書いているのだから、「ロシアのデフォルトはロシアには何の痛痒も無い」というのは確かなのだろう。そして「SWIFTからのロシア締め出しもロシア経済にはさほど痛手ではない」というのも確かなのだろう。そして「米国のロシアいじめで世界の『ドル基軸体勢』はかえって揺らいでおり、これからは中国中心の世界経済に進んでいく」可能性は高そうだ。まあ、すでに「実体経済」では中国が世界経済の中心なのだが、情報操作や情報産業(金融業含む)という「バブル産業」だけで米国(ユダ金)は世界を支配していただけである。そして、その情報支配は今、先進国の政府による「国民の銀行口座支配、奴隷化」に進みつつある局面だったわけだ。
まあ、おおまかな内容はこれまでの「これまでとこれからの世界経済」への私の理解と判断を裏付けるものではあるが、細部の情報はなかなか興味深いものがある記事である。
これからの世界はSWIFTではなくCIPSでの決済が中心になっていきそうである。それはつまり、ドル基軸体勢が終わるということで、ドルが基軸通貨であるだけで世界を支配してきたアメリカはこれから滅びに向かうということになるだろう。CIPSという言葉は覚えにくいが、覚えておく必要がありそうだ。Cross-Border Interbank Payment Systemねえ。「h抜きのchips」でどうだ。

(以下引用)




<時事直言>プーチンは天才、バイデンは老骨(トランプ前大統領)


バイデンは「もしロシアがウクライナ侵攻をすれば、制裁は今までにない最も厳しいものになる」と言って
ロシアの銀行をSWIFT(国際銀行間通信協会)から除外することやプーチン個人と取り巻きの資産凍結等を公言した。そしてバイデンは2月21日の記者会見で「プーチン大統領はウクライナ侵攻を決意した。数日のうちに実行されるだろう」と述べ、CIAからの情報なので確信を持っていると言った。
プーチンはバイデンの確信の通り、3日後の2月24日国境のロシア軍に侵攻命令を発したので最も厳しいと言われるSWIFT除外の制裁を受け、ルーブル(ロシア通貨)は80%の暴落、国内の物価が急騰、ハイパーインフレの懸念が出てきている。
(欧州に輸出している天然ガスと原油はウクライナ侵攻以来増えているので高いユーロの流入が続き、インフレは収まる)
一方、ロシアの国債はルーブルとドルの交換が出来ないことから3月の返済分7億3,000万ドルがデフォルト(返済不能)になる可能性が高くなっている。(ドル市場では不渡り、ユーロ市場では決済される)
3月の最初の支払日3月16日分から返済不能になることが確実になったと騒がれているが被害を受けるのはアンリカだけ。
プーチンにしてみればまだ不渡りをしていないのにドル口座の強制閉鎖を受けたのと同じだから、今後期日がやって来る国債はドルベースの債権者には一切払えないし払わないだろう。
ロシアは既に人民元基軸のCIPS(Cross-Border Interbank Payment System)に加盟しているので外国とロシアとの間の国際取引決済に支障はきたさない。
(国・地域別のCIPS参加銀行数、日本は最大の取引高)
国・地域別のCIPS参加銀行数_20220311
バイデンは中国にも人道問題で制裁を掛けているので、中国は中国と取引をしている国にCIPSに加盟することを促している。SWIFTを通して取引決済をするとすべての取引情報がマンハッタン(NY)のコルレス(中継銀行)に知られることになるので、アメリカ以外の参加銀行は、アメリカに制裁されるので口には出さないが不満がたまっている。CIPSの加盟国は毎年80%のピッチで増え、SWIFTの加盟国は減り続けている。
ドル基軸を支えているSWIFTが斜陽化することはドルの衰退に繋がる。
ロシアの国債(手形)はSWIFTの口座なら返済不履行(不渡り)、CIPSなら履行。
プーチンと習近平の願いは、ドル覇権体制を破壊し、人民銀行と世界の全銀行を直結させることである。
バイデンはロシアのみならず、何かにつけ二言目には制裁をちらつかせているが、結果的にはプーチンと習近平を喜ばせ、自ら(ドル)の首を絞めることになることが分かっていないようだ。
トランプは、「プーチンは天才、バイデンは老骨」と言ったが、うなずけないことはない!


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