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徽宗皇帝のブログ

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AIが今の資本主義を崩壊させる?
「バカ国民帝国日本の滅亡」記事の一部だが、ここに引用されている文章(誤字は引用者のミスだろうと思われる)は、なかなか優れた、今の世界情勢とその未来の考察だと思う。途中に秋水氏の感想も入るので、少し読みづらい。AIが現在の資本主義を崩壊させる、という指摘が面白い。実際、AIによる「秒速の金融取引」が、米国の大きな投資会社を破産させたのはそう昔ではない。

(以下引用)


 


『超限戦』著者による最新作です。


 


『超限戦』発刊後、程なく「9・11」発生で注目を浴びたのですが…


 


 


日本国内では…なんか…「あさって」の方向で議論されていて…


 


いかに世の中、読解力のない連中ばかりなのかと思います。


 


「バイアス」と「知識」の区別のない人ばっかりで、たいくつですわ~


 


 


もう、日本の完全消滅も、ほぼほぼ確定した感じだし…


 


すこしでも骨のあるものを研究してみたい。


 


ブタや蛆虫相手にことばを発しても、私が得るものなどほとんどないしね~


 


 


中国はいま、何を考え、どういう戦略でやっているのか…


 


それでは、はじまり、はじまり…(ブログ用に編集します)


 


 


本書は、イタリア語に続いて、日本語で翻訳出版されることになった。光栄である。


 


本書のテーマは、いうまでもなくアメリカである。


 


 


アメリカは現代版のローマ帝国である。


 


しかし、伝統的な意味での帝国ではなく、領土的な拡張を伴わない。


 


そのかわり、米ドルや資本、金融ツールを用いて拡張しているのである。


 


 


強大な軍事力によって米ドルの覇権を守り、


 


テクノロジーとイノベーションをリードしさえすれば、


 


資本を通して全世界の資源と製造業を牛耳って、


 


永遠に国際社会の頂点に立ち続けられると考えている。


 


 


このアイデアとその仕組みは、第二次大戦終結と同時に始まり、冷戦の終結前に完成した。


 


そして、半世紀にわたって、この戦略のロードマップに沿って自らを


 


資本主義の最終段階…すなわち、金融帝国主義にまで押し上げた。


 


 


だが、そのためにローマ帝国の最終段階のごとくになって自滅し、


 


300年間栄えた資本主義をも崩壊させてしまうかもしれない。


 


 


この半世紀以上の間のアメリカは、米ドルを用いて全世界から利益を得るために、


 


まずグローバル化を主導して、のちに反グローバル化を推進した。


 


自分の利益になるときはグローバル化して、そうでなくなれば、ぶちこわす。


 


アメリカ次第で、グローバル化の成功も失敗も決められた。


 


 


グローバル化の本質はなんだったかといえば、


 


資本が利益を求めて国境を越えることだった。


 


(--)b つまり、「平和のため」じゃない。「ついで」って感じ?


 


 


そのグローバル化の結果は必ず…


 


文化の境界線の曖昧さ…文明の境界線の曖昧さ…国境の曖昧さ…


 


愛国心の衰退、血縁関係の融合をもたらす。


 


 


人類史上において、帝国の拡張は大きな融合と混乱の潮流を引き起こした。


 


秩序から無秩序へ、融合から混乱へ、


 


最初は帝国のコントロール内にあって、すべての秩序は維持されたが、


 


時間的空間的広がりに伴い限界効果が逓増から逓減へ向かい始める。


 


帝国は収入が支出に追いつかなくなり、ポンジスキーム効果が発言し、


 


ますます秩序を失い、混乱に陥っていく。


 


そして、ついには逆転が生じて、忠臣に向かって崩壊していくだろう。


 


(--)b こういう局面で、米国投資というのは、実はとても危うい…


 


⇒ レイ・ダリオ氏、債券は保有したくない-「現金が良い」と語る


 


 


西側社会は1000年にわたってキリスト教的な思想に支配され、


 


(--)思えば、「マルクス主義」もキリスト教的だ。


 


 


理想主義で慈悲深い敬虔な信者も多く、


 


自分は他人を苦難から救えるのだと考えていた。


 


しかし、このような気持ちは、


 


強欲な資産家や成果主義の政治屋たちに利用されてきた。


 


 


「普遍的価値」という旗の下で、


 


すべての非西側国家に対して、国家転覆、侵略、略奪が行われてきた。


 


 


最初は彼らの儲けも大きかった。


 


しかし、「作用反作用の法則」は単なる物理現象以外にも当てはまる。


 


自分たちの行ったこと(国家転覆、侵略、略奪)のツケが回ってきた。


 


移民・難民の波…「ブラックライヴズマター」運動、ヒスパニック系の伸張…


 


元はと言えば、欧米諸国が利益を吸い取るために、手段を選ばず、阿漕をしたからである。


 


カラー革命だの戦争だので非西側諸国の秩序を乱したことで、その動乱が波及したのである。


 


まさに、因果応報なのである。


 


だが、欧米諸国は、このことを、どうも認識できていないようだ。


 


 


たとえば、ウクライナ戦役もすでに半年だが、その理非曲直よりもいまは…


 


この戦争が世界情勢をどのように変えていくについての判断の方がより重要になりつつある。


 


 


ほとんど断定できる。この戦争をきっかけに世界は仁義なき戦いに突入する。


 


冷静後に確立した米ドル主導の国際金融システムと世界秩序も崩壊間近となった。


 


対露制裁は、資本主義の根本である「私有財産の不可侵」原則を破壊した。


 


非同義的な方法で非同義的なものを罰するやりかたは、問題をさらにこじらせる。


 


そして、300年続いた西洋文明は主導権を失い、新しい世界は30年後か50年後であろう。


 


 


世界の至る所で破綻や崩壊が進行しつつある一方、


 


アメリカ主導のITからAIに至る革命は、


 


生産方式から経済モデルに至るまでの革命を引き起こしている。


 


いまや、AIが伝統的な経済の全領域を席巻しており、


 


相容れないものは、変えていくか、淘汰してしまうであろう。


 


 


皮肉にも、この革命をリードしてきたアメリカが真っ先に衝撃を受けた。


 


人種や階級の対立や政治の内紛は表層に過ぎず、深層にある本当の原因は、


 


伝統的な金融経済モデルや政党間の権力闘争に明け暮れるスタイルが、


 


すでに資本主義の新しいデジタル経済モデルに適応できなくなっているところにある。


 


 


そして、これこそが帝国の繁栄から衰退へと向かう放物線(カーブ)の教訓なのである。


 


(退役空軍少将 喬良 2022年8月18日)


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