部下や後輩を叱責する定番文句として「やる気がないなら帰れ」というフレーズがある。最近はパワハラに関する意識も高まっているので耳にする機会は減ってはいるが、この言葉に触れた1月24日のはてな匿名ダイアリーの投稿が議論を呼んでいる。
投稿主は「やる気がないなら帰れ」という言葉への反応が、「日本の没落を表してる」と主張。部下を叱る方としては、
「『イヤです!』→『ダメだ帰れ!』みたいに続いて最後に『次は無いぞ!』っていう流れ」
を期待しているが、最近の若者は「わかりました。帰ります」と本当に帰ろうとする人もいるので、日本の将来を憂えてしまうのだという。
「要は怒りたいだけ」「頭悪すぎるから全滅して」
もちろん「やる気がないなら帰れ」というキツイ言葉が「ブラック企業を生む」という考え方があるのも理解している。しかし「こういう理不尽から逃げると世の中はどんどん弱くなっちまうぞ」と感じているようだ。
この投稿に対し、現在500近いはてなブックマークが付いているが、投稿主を批判するコメントがほとんどだ。
「そういう七面倒臭い茶番をいちいち要求されるからやる気無くすんだろうよ」
「古い人はバカにされた反発でナニクソと奮起することを期待するんだってね。頭悪すぎるんで全滅してほしいね」
高校時代の部活で、実際にこれを言われたという人もいた。謝って残ろうとしても監督が「帰れって言ってるんだから帰れ!」というので、ある日みんなで本当に帰ってみた。すると、今度は「帰れって言われて帰る奴がいるか!」と言われたため、「要は怒りたいだけなんだよ」と振り返っている。監督はその後、部員への暴力で謹慎処分になったという。
「帰ったら社会人として負け」と踏ん張る人もいるが
そもそも「やる気がないなら帰れ」と言う時点で、マネジメント能力に疑問があるという指摘も多い。やる気を出させるのが管理職の仕事であり、「帰った場合は管理職の責任。管理能力が無いって言っているようなもの」というのだ。
この問題はネットでたびたび議論になっており、ガールズちゃんねるでも同様のトピックスが立っている。こちらでは、帰るかどうかは「理由による」という意見が出ていた。あくまでも自分に非があれば、残って謝るのが適切な対応だという。
「帰りたいけど、帰ったら社会人として負けだと思うから踏ん張ります!」
ただし、そんな物言いをする上司は勘弁願いたいとする書き込みも多い。部下がミスをしたのなら何がいけないのかを的確に説明するべきであり、「帰れ」と言うと「相手が萎縮して余計仕事できなくなってしまう」というのだ。仮に謝ってその場をやり過ごしたとしても、その後も働き続けるのは無理、という意見も出ていた。
「私は帰らなかったけど、その雰囲気だと長くは続かないから結局辞めました」
「『帰れ』と言って部下の反応を見る、そんな人を試すような上司の元では働きたくないな…」
あわせてよみたい:ゆとり世代のせいで「残業=悪になった」と憤る旧世代
コメント
1. cialis lot number 05668 exp11 2022