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徽宗皇帝のブログ

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イギリスと英国王家
3月15日から4月5日までイギリスに視察に(笑)行ってきたのだが、個人的旅行のため、その報告書は出す義理は無いので、旅行の感想などは「酔生夢人」ブログにぽつぽつ書いていくことになると思う。ここで一言だけ言えば、「イギリスという国は英国王室の所有物だなあ」ということくらいだ。
とにかく、膨大な土地が緑の牧草地と広大な公園だらけで、国土のほとんどは羊のためにあるような感じ。王家や貴族の領地というものがまだ膨大に残っているのではないか。そのために自然が豊かに保存されているというプラス面もあるが、庶民は王家と貴族のお情けで生かされている、という印象である。大多数の庶民はロンドンや地方都市のごたごたしたところに押し込められて生活しているのではないか。その一方で、誰も住まない広大な緑の自然がイギリス全土に広がっている。
いわゆる宮殿というものもあちこちにあり(ロンドン市内やその近郊だけで4、5箇所もあるのではないか。)、観光客の参観が許されているが、その富貴の様はあきれるほどで、日本の皇室の質素さとは比較にもならない。まあ、歴史的に、世界の富を収奪してきた英国王室の富貴と日本国内で細々と生きてきた(江戸時代には極貧生活だったという)日本の皇室では話がまるで違うということだ。
今回の英国旅行で私の王侯貴族富豪嫌いはむしろ拍車が掛かったのだが、そうした富貴の偏在によってこそある種の文化も生まれる、ということは言える。つまり、『第三の男』のハリー・ライム風に言えば、「王侯貴族による富の略奪は無数の華麗な宮殿と見事な庭園を生み出した。民主主 義は何を生み出したか。公務員のための巨大な醜い庁舎と駅前の無様なオブジェさ」。

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