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『大蔵省極秘情報』の続き。
大蔵「アメリカとの話が出てきたでしょう。そこは非常にダーティな部分であって、最近陸上自衛隊は多連装ロケットというのを装備した。それはさっきいわれた90式戦車よりずっと高いわけです。多連装ロケットというのは何かというと、パトリオットって話題になったでしょう、全然当らないやつ。あれ実は湾岸戦争で1発も当らなかったんだよね。最近明らかになったんだけど、1発もイラクのミサイルを落としていないんです。それでいてむちゃくちゃ高いわけです。当らないのはアメリカ陸軍もよくわかってるわけ。当らない、高いとわかってて、大蔵省は予算をつけて買った。なぜか。日米の黒い関係なんです、政治レベルの。要するに『アメリカだから黙って買いましょう。こんなものは駄目なんだけど買いましょう』ということがあるわけ。だから国民がアホな点はここにもあって、日米安保条約があるから日本は軍備しないで済んでいるんだ、とね。アホいうな。どこが安上がりなのか。1発も当らないものを値段の根拠もわからずに、大蔵省はおかしいといっても政治の圧力で買わなきゃいけない。本当に日本が国産で開発したらいくらかかるか計算したこともないんだから。すべては国民の無関心から出ているんです。」 (*下線部は徽宗皇帝による。)
*例の検察対民主党の問題で官僚が批判されることが多いが、大蔵省(今は名前が変わったが)の役人も、なかなか大変な立場のようである。「すべては国民の無関心から出ているんです」というのは、まったくその通りであるが、しかし、その無関心な国民を教育とマスコミによる洗脳で作ってきたのもアメリカと、その手下の日本の官僚ではないか、という気もする。PR -
政治に興味のある読者へのサービスとして、テリー伊藤の『大蔵省極秘情報』からの抜書き。
*テリー伊藤は、最近はあまり評判が良くないが、かつては『お笑い大蔵省極秘情報』や『お笑い外務省機密情報』などで、官僚の実態を赤裸々に炙り出した功績のある人間である。それらは官僚の実態や政治の実態を教える貴重な資料として、故宮本政於の幾つかの本とともに、日本人全体の必読書と言うべきだろう。そして、こうした本は時々目を通して、記憶を新たにするのが良い。というのは、我々は日々の情報の洪水のために、真に有益な情報を忘れてしまうからである。ついでながら、日本の政治的実体を暴露する仕事をした人間は不審な死に方をすることが多いようだが、彼がいまだに無事にテレビに出ていられるのはめでたいことである。
*引用文中の「大蔵」とは匿名の大蔵官僚のことである。
大蔵「これははっきり言わせてもらうけれども、大蔵官僚ほど裏金を作らない人間はいないんですよ。残業代をまともにもらえない官僚はめちゃくちゃ裏金を作る。外務省も防衛庁も全部そうです。大蔵省の役人はほとんど作らない。作り方を知らない。(中略)ところが防衛庁プロパーの幹部というものは豪邸が建つ、裏金づくりを知ってるから。」
テリー「防衛庁は何か裏金作れそうだね。」
大蔵「もちろん作れますよ。防衛産業、つまり軍需産業がバックにいるんだから。(中略)今の防衛産業は、例えば三菱重工というのはどれくらい利益を得ているか。(中略)FSXというのは日本がこのあいだ作った新しい支援戦闘機、正式名称はF2になりましたけど、1機140億円で三菱重工製。ところが、あれに似たような性能の米軍機F16は1機20億円。7倍ですよ。三菱重工はボロもうけ。だから防衛産業は防衛庁に裏金をいくら渡したって全然屁でもないわけ。1機140億円ですよ。10機で1400億円。」
テリー「……。」
大蔵「1機140億円というのはどういうお金かというと、例えば老人ホームでいったら、高級なのが50ぐらいは軽くできる。幼稚園だって100以上できる。それが1機売るだけで入ってくるんだから、むちゃくちゃうまみがあるわけです。だから防衛官僚というのはいくらでも金がもらえるわけ。しかも国民が一切知らない。なぜ知らないか。はっきりいわせてもらうけど、国民がアホだからです。」
*途中を省略しても長くなってしまうのでこれくらいにするが、日本の政治がアメリカからの指示で動いていることを匂わせる発言など、ここよりも面白い部分は沢山ある。まだ本屋に出ているなら、買っておくべき本である。
*普天間の米軍基地移設問題が迷走しているのも、早い段階で一部の人間がすでに名護の移設予定地を購入してしまったからだろう、というのは誰でも想像できることである。政治の中心は常に金の取り合いの問題だ、というのはすべての人が常識とするべきことだろう。最初から国民の洗脳が目的の新聞やテレビなどから事実をつかもうとするのは馬鹿げた行為である。もっとも、そういう批判の目で見れば、報道の裏の真実が浮かび上がってくることもあるが。 -
例によって、名詩の日本語訳のそのまた現代語訳である。
過去の訳詩が文語であっても、変えようのないものもある。たとえば、上田敏によるカール・ブッセの「山のあなた」やブラウニングの「春の朝」などは、もともとの詩よりもすぐれているのではないか。それほど知られてはいないが、森鴎外訳の「トゥレの王」や「物見に生まれて」なども、動かしようの無い訳だ。それ以外の翻訳者をおとしめる気はないが、現代人にはとっつきにくい訳もたくさんある。難語や雅語を駆使した苦心の訳も、今ではただの骨董品になっているのである。
屋上屋を重ねるような無駄な作業には見えても、そうした訳詩を再度訳すのは、無意味な仕事だとは思わない。
で、今日は「虎よ、虎よ!」などで知られるウィリアム・ブレイクの「蝿」という、あまり知られていない詩である。
蝿
あわれな小蝿よ
私のこころない手が今
お前の夏の戯れがうるさくて
打ち払ったのだ
だが私も
お前に似た小蝿の身ではないだろうか?
お前もまた
私に似た人の身ではないだろうか?
私も飲み、踊り、
また歌いはするが、最後の日には
十把一絡げに打ち払う闇の手が
私の翼を打ち払うだろう
思慮や判別こそが
命であり力であり
思慮しないこと、判別できないことが
死であるならば
それならば私の身は
実に幸いに満ちた小蝿であろう
生きるにせよ、死ぬにせよ
それはどちらでもいいことだ
(ウィリアム・ブレイク) -
私がよく見るホームページに「迷スカウトニュース」というものがある。これは、全国のアマチュア野球選手を観察して、そのプロ野球選手としての可能性を考えるというサイトである。いわば、知的なお遊びなのだが、実は、このホームページは本物のプロ野球のスカウトも参考にしているらしい。岡目(傍目)八目と言うが、業界の内部にいる人間よりも外部の人間が、専門の人間よりも素人の目の方が物事の真実を見抜けることも多いのである。
もちろん、実際にその仕事をやることと、その仕事について論じることは別の技能であり、株式投資アドバイザーが自分で巨万の富を得たという話はほとんど無いし、ビジネスアドバイザーが自分の企画した仕事で大成功したという話もほとんど無い。あるのは、偶然的に成功した人間が、その経験をもとにしてアドバイザーに転身したという例くらいのものだ。
「いい仕事がありますよ」「いい投資がありますよ」という誘いへの一番有効な拒絶は、「そんなにいい話なら、自分でやれば?」である。
「迷スカウトニュース」に話を戻すが、そのサイトの管理人、つまり主な記事の書き手である「蔵建て男」氏の眼力の素晴らしさを証明する事実がある。彼は、自分が見たアマチュア選手のプロ選手としての可能性をミシュラン風に星の数で表しているのだが、彼が星をつけなかった選手でプロ入りした選手も沢山いる。そして、それらの選手の中で成功した選手はほとんどいないのである。プロのスカウトたちは、この事実の前に恥じるべきだろう。もちろん、プロ入団前の評価と、その選手が大成するかどうかには多くの要素、たとえば球団としての育成体制の良否などもあるが、結果だけを見れば、蔵建て男氏とプロスカウトの眼力勝負は、おそらく7対3以上で蔵建て男氏の勝ちなのである。
で、この話の結論は何か。長い間、その業界で飯を食っているからといって、その業界のすべてについての能力があるわけではない。選手としての能力は監督やスカウトとしての能力とは別である、ということだ。これは野球界だけのことではなく、すべての業界に言えることである。
たとえば、辻正信は、下士官的能力はあったようだし、議論にも強く、度胸もあった。しかし、作戦参謀としての能力はゼロであった。そういう人間が日本軍全体の戦争作戦を支配していたというのが、前の戦争の敗北の一大要因であった。ああいう人間は軍曹程度でいればよかったのである。 -
例によって、外国語の詩の日本語訳のそのまた現代語訳である。
ボードレールの「秋の歌」だが、これには名訳も多々あって、今更訳する必要も本当は無い。だが、やはり古風な文章での訳が多いので、それを少し変えてみることにする。元になったのは永井荷風の訳である。第二節はあまりいいとは思わないので、第一節だけを訳すことにする。
現代口語というものにはロマンティックさが欠けているので、この詩に関しては文語体のほうが似合うとは思うが、詩に馴れない人のために、まずは意味を優先させようという意図で訳している。もちろん、その「意味」も私が恣意的に作った部分がある。
「秋の歌」
私たちはすぐに寒さの闇の中に陥るだろう。
短かった夏の光よ、さようなら。
私を驚かすあの音は、中庭の敷石の上に
誰かが投げ込む薪の音。
ふるえながらその音を聞けば
それは、まるで断頭台を築く音のようだ。
頑強な戦士の槌の一撃に
倒れる城の物見の塔か、私の胸は。
その物憂い響きに混じり
どこかから聞こえる、棺に打つ釘音のような音。
それは過ぎた夏を葬る声であり
秋が来たと告げる声。
その声はまるで死者を送る弔鐘のようだ。 -
昨日の来訪者は、このような無名ブログの平日の数としては多かったのだが、それは検察対民主党という時事的問題に関わる記事があったせいだろうか。
昨日紹介した森田実氏の本は、細川内閣誕生とその崩壊の頃に出されたものだから、ジャーナリスティックな意味では古い本のはずだが、そういう本を今読み返すと、新しい発見もあるし、当時は分からなかったことが、今になって意味を持つということもある。
官僚が新しい法律を作る時には、その中に、何食わぬ顔で官僚の利益になる要素が入っているというのは多くの人が知っているが、政党助成法という、まったく政党のためのように、あるいは政治浄化のためのように見える法律でさえ、実は官僚による議員支配のためのものでもあったというのは、驚きである。
事のついでに、現在の世界情勢と今後の進展についての私の基本的な考えを書いておく。
私は、アメリカの覇権は近いうちに終わると見ている。その理由は、アメリカが完全に石油に依存した社会であることだ。そしてアメリカの軍事力も石油に支えられている。軍艦にせよ飛行機にせよ戦車にせよ、石油を燃料としているのである。原子力空母のようなものもあるが、それは少数だ。となれば、石油が枯渇すれば、アメリカの軍事力は機能しなくなるということである。
だからこそ、アメリカは9.11事件を起こし、それをきっかけとして一気に世界を支配しようとしたのだろう。もちろん、イラクの石油を奪えば、しばらくはアメリカの石油事情を好転させることができる。
アメリカが世界の覇権を失ったときに、日本はどうなるのか。それについては、ここで言う必要も無いだろう。
では、中国が次の覇権国家になるのか? そうとも限らない。中国はこれから繁栄していくだろうという予想はできるし、中国との関係は日本にとって重要なものになるとは思う。だが、石油の枯渇で軍事力が意味を失うのは他の国にとっても同じなのである。つまり、軍事力による世界支配という事態はもはや起こらないというのが私の見通しだ。たとえば、大陸弾道弾で相手国に原爆を打ち込んで、相手国を消滅させることは石油無しでもできるだろう。だが、そうした行為に何の意味があるのか。放射能に汚染された利用不可能な土地を手に入れて、どうしようというのか。
だが、金による支配、情報による支配はこれからいっそう大きくなっていくだろう。中国がグーグルを拒絶したのは、グーグルの背後にある存在を見抜いていたからだろう。ある意味では、非常に賢明な行為である。(私自身、グーグルを利用することは多いのだが、それを通じて自分の情報がどんどん流出しているのは、よくわかっている。インターネットは支配者にとっても支配される側にとっても両刃の剣なのである。) -
今日の分の「メモ日記トゥディ」は先にアップしたが、先ほど目にふれた文章の中に、重要な情報があったので、備忘のために書いておく。
現在、検察が政治を壟断していることが大きな問題になっているが、その遠因が「政党助成法」にあったというのが、森田実の1994年の著作から分かったのである。
森田実は、言うまでもなく小泉改革に反対してマスコミから追放された硬骨の政治評論家だが、似た名前の政治評論家「大森実」と混同している人も多いだろう。その森田実の「官僚とマスコミ大批判」という副題を持った著書『日本をダメにする二つの守旧派』に、現在の政治状況に関わる情報がある。全部引用すると長くなるので、その概略を書く。
(政党助成法は)日本の政治に深刻な矛盾を引き起こす危険がある。
第一に、政党助成金は国民の税金によってまかなわれるため、政党に不祥事が生じた場合は行政府の会計検査院の検査を受けねばならない。
第二に、政党そのものが、これまた行政府の検察当局の追及を受ける対象になる。
従来は(政治家個人の不祥事は別として)政治家の集団である政党そのものは、破壊活動防止法などの例外はあるが、基本的に行政府にとって不可侵の存在であった。これが政党助成法によって行政府に従属的な側面を持つことになる。これは国会を国権の最高機関であるとする憲法の規定に矛盾する。
さらに、政党助成法は、政党の党内民主主義を破壊するおそれが強い。政党助成金を一手に握ることができるボスの独裁が成立しやすくなる。
また、企業献金が禁止されていないのは、この法律自体が政治浄化のために作られた意図と矛盾する大きな欺瞞である。
大意、以上のようなものだが、現在の検察による民主党破壊工作とともに、民主党内の「小沢独裁」をも予見していたような見事な洞察ではないか。もっとも、「小沢独裁」は、現在の民主党の脆弱な基盤を維持する過渡的な状態としては排斥も批判もする必要は無いと私は思っているが。
少なくとも、自民党(+公明党)が国民の批判を受けて退場し、民主党が国民の信託を受けて政権党となったことは確かである。その民主党が自民党の腐敗政治の後始末をするまでは、米国の一部の人間の指示によると思われる検察の日本政治破壊活動を許すべきではない。 -
*私の持っている白鳳社の「名訳詩集」の中にはいい詩がたくさんあるが、その中には、文体が古すぎて、現代人には良さがわからないものもまたたくさんある。かつての名訳も、現代人には「訳の訳」が必要な時代になってきたということだろう。そこで、そうしたかつての訳を私が更に現代風に変えて訳してみる。原詩はもちろん読めないから、誤訳になる可能性も高いが、なに、名詩が少しでも多くの人の目に触れることの利益にくらべたら、ささいなことだ。私の訳が不満なら、誰でも訳し直せばよいだけである。
「町に雨が降るように」 (ポール・ヴェルレーヌ)
町に雨が降るように
俺の心にも雨が降る。
心の底ににじみ出る
この寂しさは何だろう。
大地に、家の屋根に降る
雨の音のひそかさよ。
寂しい心に響く
雨の音、雨の歌。
悲しみと愁いに満ちたこの心に
理由もなく雨が降る。
恨みの心があるわけじゃない、
嘆きの理由があるわけじゃない。
恋も憎しみもないのに
どうして俺の心が
こんなに苦しいのか
それがわからぬのが、俺には苦しいのだ。
