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徽宗皇帝のブログ

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マルキシズム批判(2)
前回のウィキペディアの記述内容から、議論の対象となりそうな部分をピックアップして番号をつけてみる。

1)人類の歴史は、自由民と奴隷、領主と農奴、資本家と労働者などの、隠然または公然の階級闘争の歴史である
2)近代社会はブルジョワジーとプロレタリアートにますます分裂しつつある
3)プロレタリアートは、自分の労働力を売って生活するしかない多くの人びとである
4)プロレタリアートがブルジョワジーから政治権力を奪取し、生産手段などの資本を社会全体の財産に変えることによって、社会の発展がすすむにつれて、階級対立も、諸階級の存在も、階級支配のための政治権力も消滅し、一人一人の自由な発展がすべての人の自由な発展の条件となるような協同社会がおとずれる
5)(マルクスは)パリ・コミューンを「本質的に労働者階級の政府であり、横領者階級に対する生産者階級の闘争の所産であり、労働の経済的解放をなしとげるための、ついに発見された政治形態であった」と称賛した
6)(エンゲルスは)パリ・コミューンをプロレタリアート独裁の実例とした
7)マルクスは共産主義社会を分配の原則から低い段階と高い段階に区別し、低い段階では「能力に応じて働き、労働に応じて受け取る(英語版)」、高い段階では「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」という基準が実現するという見解を述べた
8)資本主義社会から社会主義社会への過渡期における国家をプロレタリアート独裁とした
9)彼(マルクス)は唯物論的歴史観を次のように説明した。
生産力の発展段階に対応する生産関係の総体が社会の土台である。
この土台の上に法律的・政治的上部構造が立つ。土台が上部構造を制約する。
生産力が発展すると、ある段階で古い生産関係は発展の桎梏(しっこく)に変わる。そのとき社会革命の時期が始まり、上部構造が変革される。
生産関係の歴史的段階にはアジア的、古代的、封建的、近代ブルジョワ的生産関係がある。
近代ブルジョワ的生産関係は最後の敵対的生産関係である。発展する生産力は敵対を解決する諸条件をつくりだす。それゆえ、資本主義社会をもって人間社会の前史は終わる。


9)は「唯物史観」の要約で、長いがひとまとめにしないと意味がないのでそのままにしておく。
次回から、以上の個々の箇条を検討してみる。


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