国連安全保障理事会は26日、紛争地で新型コロナウイルスのワクチンを接種できるようにするため、停戦を求める決議を全会一致で採択した。決議案を提出した英国によると、各地の停戦が実現すれば、1億6千万人にワクチンを届けられることになるという。
ワクチン分配の偏りは、国際社会が抱える大きな課題となっている。決議は停戦のほか、発展途上国にもワクチンが行き渡るように国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」に資金を提供すること、難民ら社会的に弱い立場の人々も行政による接種の対象とすることなどを定めた。
この決議は計112カ国が「共同提案国」に名を連ねた。英国によると、「安保理決議においては過去最多だと考えられる」という。
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