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徽宗皇帝のブログ

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海外記事の翻訳の問題
「マスコミに載らない海外記事」の文章(翻訳文)の読みにくさを前の記事で批判したが、記事内容が貴重なものが多いことは言うまでもない。しかし、こなれない文章は、読者が読む気力を無くすのである。
もともと他国の言語を日本語に訳すのは困難な作業であり、たいていの海外記事翻訳者は機械翻訳をしてから少し手を入れているだけだと私は推測している。それほど機械翻訳自体の性能は向上しているのだろうが、やはり「日本語としては悪文」であることが多いわけだ。
下の記事は、論旨は聞くべきものがあるが、読みにくい。それは、米国ではよく知られた人物の人名が日本人には未知であったり、その文章のところどころに「カタカナ」のまま表記された言葉が、私などには「曖昧な理解しかできていない」言葉だったりするからだ。
単純な話「アルゴリズム」や「マトリックス」を私は「だいたいこんな意味だろう」程度にしか知らず、調べる気力もないのである。もともと、厳密な日本語化ができないからカタカナ語のまま使って(訳して)いるのではないか。ただ、「アルゴリズムによる検閲」はここでは「(AIによる)自動検閲」「機械検閲」くらいに訳してもいいのではないか。もちろん、「アルゴリズム」の原義は「計算手順」のようなものだろう。だから「検閲のアルゴリズムの変更」は「検閲基準(手順)の変更」となるわけだ。「マトリックス」となるともっと分からないが、これも英語の原義を離れて、映画「マトリックス」で使われた「(現実同様の、あるいはそれ以上の力を持つ)疑似世界」的なニュアンスを持っているのではないか、と思うが、良くはしらない。
まあ、文句があるなら自分で原文を探して自分で辞書を片手に読め、というものではあるが、せっかくの記事が「多くの人に読まれない」のでは勿体ない、ということだ。


(以下引用)

アルゴリズムによる検閲は従来の検閲より遙かに打撃が大きい


2022年1月24日
ケイトリン・ジョンストン



この記事を英語音声で聞く。



 これまで数年、シリコンバレーのアルゴリズム抑制によって目立たない形で息の根を止められる経験、欧米の公式言説に大いに批判的な、あらゆるオンライン・コンテンツ作者にとって余りに身近な警鐘について、ジャーナリストのジョナサン・クックがブログ記事を新規投稿した


 「かつて私のブログ投稿は何万もシェアされていた」とクックは書いている。「ところがアルゴリズムが厳しくなるににつれ、数千になった。今連中は更に私を締め付け、シェアが数百になることも良くある。「急拡散」は遠い昔の思い出だ。」


 「私は禁止されないだろう」と彼は補足している。「近くの恒星が次第に大きく、明るくなるにつれて影が薄くなる夜空の何百万もの星々の一つのように徐々に消えてゆく。人々が気付きさえしない程、ゆっくりと視野から姿が消えるのだ。」


 連中のプラットホームから「ニセ・ニュース」を削除する本格的な言説推進活動は、シリンバレー企業に対して始め、間もなくハイテク企業経営者連中をアメリカ上院聴聞会に引き出し、オンラインで「情報反乱を鎮め」、「不和の醸成を防ぐ」経営方針誓約を考え出せと命じた2016年のアメリカ選挙後に、これが始まったとクックは言う


 私の最新記事:お別れを言うには既に遅すぎるか?皆様が非常に高く評価しているニュー・メディア上の自立した意見も、聴衆が無くなる途端に衰えて紅葉のように朽ちるのだから https://t.co/X6wbmpgHBe
- ジョナサン・クック (@Jonathan_K_Cook) 2022年1月22日


 9月11日と、その直後以来の、アメリカにおける最も重要な政治的瞬間は、民主党と連中に同盟する組織が、ドナルド・トランプ当選は支配体制政治の失敗ではなく、支配体制による言説支配失敗が原因だったと結論した時だったのは、ほぼ確実だ。あの時以来、一貫して、あらゆる戦争について我々にウソをついた同じ報道機関が推進する言説に異議を唱えるオンライン・メディア制作者は、彼らの再生回数や、新しいフォロワーを大幅に削減され続けている。


 2017年半ばまでに、あらゆるイデオロギーの自立メディアが、Googleなど重要な視聴者の源で、アルゴリズムが変化し、突然彼らが報じる話題を検索する人々に対し、彼らのコンテンツを隠蔽し始めていると既に報じていた


 2018年1月「Facebookの抑制がどのように機能するか知りたい方々に申し上げるが、私はそこで330,000人のフォロワーがいるが、連中は多くの人々に私の投稿を見せるのをやめた」とRedacted Tonight司会者のリー・キャンプがツイートした。「フォロワーが週に6,000人増えていた。今は500人で、FBは、人々に、それとは知らせずに受信者リストから外している。だから私の合計人数は決して増えない。」


 2017年、私も同様にシェアや再生回数が急速に減少し、私の新しいFacebookページのフォロワーが突然停滞し、事実上停止するのを見た。メーリングリストを使い、独立メディアに私の全てのコンテンツ再発行の一括許可を与え始めるまで読者は全然増えなかった。


 そして最終的にシリコンバレーは、主流合意から外れる意見を実際積極的に検閲していたことを認めた。エセ右翼言説の誤りを立証するため、Googleは右翼の意見だけ検閲し、Google親会社アルファベットのCEOは、World Socialist Websiteをアルゴリズム的に抑圧していることを、2020年に認めた。昨年、Googleが所有するYouTubeのCEOは、プラットホームは「信頼すべき情報筋」を高め、カイル・クリンスキーのように支配体制にわずかに批判的な中道左派さえ含まれる信頼すべき情報筋と見なされない「ボーダーライン・コンテンツ」を抑制するためアルゴリズムを使うことを認めた。2018年、Facebook広報担当ローレン・スウェンソンは、もしプラットホームのファクト・チェッカー(国から資金供給される言説統制企業である大西洋協議会を含め)がFacebookユーザーがニセ・ニュースを投稿していると判定すれば、モデレーターは「Facebookで、彼らの全てのページ-レベルあるいはドメインレベルのコンテンツ流通を劇的に減らす」と言った。


 Facebookの抑制が、どう機能するか知りたいと望む方々のために。私はそこで330,000人のフォロワーがいるが、彼らは多くの人々に私の投稿を見せるのをやめた。私は週6,000人のフォロワーがいたものだった。今は500人で、FBは本人が知らない間に、人々を受信者リストから外すので、私の全体読者数は決して増加しない。
- リー・キャンプ[Reducted] (@LeeCamp) 2018年1月27日


 論争の的の有名人が、主要ソーシャルメディア・プラットホームから排除されると、どんな場合でも人々は大騒ぎするが、それは正しい。我々はこのような検閲の恥知らずな行為が、当たり前のことになるのを許すわけにはゆかない。狙いは、あらゆる領域で、インターネット検閲を当たり前とすることで、権力者連中は、あらゆる機会に、当たり前化の拡大を推進している。皆様が、特定の日に、プラットフォームから排除される論争の的の人物が嫌いかどうかは全く無関係だ。彼らが問題なのではなく、政府に結びついた独占的言論プラットホームにおいて、インターネット検閲プロトコルを拡大し、当たり前のことにすることが問題なのだ。


 だが、公然の個人検閲よりもずっと遙かに深刻なのは、アルゴリズムによる検閲だ。現実世界における表現の自由と自由な考え方への打撃は、権力者に認められない考え方や情報が、大衆の目から積極的に隠されて個人が沈黙させられる以上大きくはなく、他方権力者の権益に役立つ材料を検索結果で人々が最初に見るのだ。それは、大衆の意識が、支配体制による言説マトリックスに鎖でつながれたままになることを保証する。


 もし誰もあなたが話すことを聞かなければ、あなたが言論の自由を持っていても無意味だ。地球上最も明らかに全体主義政権でさえ、防音部屋なら一人で好きなことが言える。


 それは欧米世界のいわゆる自由民主主義国家が、オンライン言説を規制する努力で発見した最大の逃げ道だ。これら独占的大企業を、皆が情報を求めて行く源になることを可能にして(そして例えばGoogleに対するCIAとNSAによる研究助成金などで、その路線を積極的に手を貸しさえし)反体制派の情報がオンラインに存在していても、誰もそれを見ないするようアルゴリズムを微調整するのが可能なのだ。


 上院商業委員会聴聞会で、ユタ州選出共和党上院議員マイク・リーに、#Googleが検閲している左翼の「目立つ人か組織」の名を一つ挙げるよう問われて、ピチャイは#WSWSを挙げた。https://t.co/Nq4vXN4S4s
- World Socialist Web Site (@WSWS_Updates) 2020年11月4日


 最近、YouTubeで、欧米政府やメディアの公式言説に沿わない映像を検索しようとした経験があれば、皆様は、おそらくこれに気付いておられるはずだ。かつて検索機能は魔法のように機能していた。まるで、あなたの心を読んでいるようだった。今やアメリカ国務省が人々に考えさせたいと思っていることを捜そうとしない限り、探する情報を見いだすのは、ほぼ不可能だ。Google検索もFacebookも同じで、それら巨大プラットホームが、どのような情報を一般大衆に見せるかを決めるので、支配体制の言説に傾斜した、ひどい情報の偏りは、Twitterのような他の対話分野にも、にじみ出る。


 多くの人々に、反体制派の考えや、帝国や戦争や資本主義や独裁主義やプロパガンダに関する情報を自由に共有させるのが私の狙いなのだが、そういうコンテンツを人々が見たり聞いたりするのを益々難しくして、それが一気に広まるのを全く不可能にしている。公然の検閲行為によって、やかましい論争やら、大衆による面倒な綿密な精査を極力避けて、許容しない言説を密かにカーテンの背後に隠しているのだ。クックが言う通り、従順ではない意見を「人々が気付きさえしないほどゆっくり視野から消す」ために。


 現状は、まともに機能していない。我々の生態系は死に瀕しており、我々は核武装した国々間の急速な直接軍事対決の高い危険に近づいているように思われ、我々の世界は不正行為、不平等、圧政と搾取に満ちている。我々がより健全なシステムに向かって大規模攻勢を組織化し始められるよう、大衆が現状の問題に目覚め始めるまで、これは全く変化するまい。そして現状の方法で情報が封鎖されている限り、それは起きるまい。


 言説を支配する人は誰であれ世界を支配する。そして益々多くの人々がオンライン情報源から世界中で一体何が起きているかについての情報を手に入れるので、シリコンバレー・アルゴリズムによる操作は、既に言説支配の最も重要な手法の一つになったのだ。


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画像はレイ・デュマ。Attribution-ShareAlike 2.0 Generic (CC BY-SA 2.0)



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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/01/24/censorship-by-algorithm-does-far-more-damage-than-conventional-censorship/


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 ハイテク企業が議会に引き出され、監視強化を命じられた件については、下記記事が触れている。


World Socialist Web Siteを検閲しているのを認めたグーグル


 日本政府の希な善行を目にした。ブーメラン効果とも言う。


 今日の孫崎氏メルマガ題名


佐渡金山の世界遺産登録問題、当初推薦見送りの方針。推薦へ方針転換。日経「首相、“国内政局”意識。夏の参議院選挙を控えて自民の岩盤層が揺らぐ懸念]。ユネスコは昨年、「世界の記憶」で、加盟国が反対すれば登録されない制度を、日本政府の働きかけで導入


 LITERA


安倍のせいで「佐渡金山」世界遺産は逆に絶望的に! 歴史修正主義宣伝と影響力誇示のためだけに“安倍フォン”かけまくり関係者に圧力


 東京新聞朝刊一面 学校の集団感染 急増


 発端のプリンスダイヤモンド号対応から間違っていた明治日本医療行政、日本丸ごと感染不沈空母で終焉。それでも支持するゾンビ支持者。


 精度の高いPCRでなく、二人に一人見落とす抗原検査に固執する愚。厚生省も医療マスコミも犯罪集団。


 西谷文和 路上のラジオ


Vol.78 上昌広先生に訊く「日本のパンデミック行政の闇」


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