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徽宗皇帝のブログ

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英国が香港返還時に仕掛けた時限爆弾
「逝きし世の面影」記事の一部だが、本文では説明しきれていない部分(天安門事件のことなど)がコメント欄で説明されている。
この回の論説は宗純氏らしい鋭い内容で、(例によって「猫騙し」にこだわりすぎる感はあるが、それが思考の基本姿勢だろう。)全文及び読者コメント欄での読者への返答まで読む価値があるが、下に引用した部分だけでも読者の目が開けるだろう。銀英伝の一挿話ではないが、味方陣地を敵に引き渡す時には「時限爆弾」を仕掛けておくものだwww さすがに英国は国際政治のプロ(植民地支配のプロ)である。なお、日本の「米国支配(占領状態)からの独立」の際にも、米国は政治システムの中に(自民党という政党や検察などを初め)幾つもの爆弾を埋め込んで現在まで実効支配を続けている。

(以下引用)


植民地独立(返還)時の宗主国の義務を無視した1997年のイギリス(サッチャー首相の新自由主義的暴挙)



我が日本国の頭が空っぽで目が節穴のネトウヨによる恥ずかしい「嫌韓」ヘイトですが、「在日」の全員が実は大日本帝国の臣民(元日本人)であった事実を忘れているのである。(★注、同じように大英帝国の植民地の香港は1997年以前は名目的に中国人住民の全員が英国市民との建前)



植民地経営の長い歴史があるイギリスやフランスでは植民地が独立した時には必ず宗主国の義務として、植民地の人々に対して全員自国の国籍を与えていた。(★注、植民地経営に協力すれば、独立後に正誤や善悪が逆転して売国奴として処刑される危険性があり、責任上脱出を望む人々を全員、例外なく本国に引き取った)それでフランスにはサッカーのジタンのようなアルジェリアなどアフリカ系のフランス市民が、イギリスにはインド系の英国市民がたくさん住んでいる。



「一国二制度」を決めた36年前(1984年)の英中共同宣言(天安門事件の5年前)

植民地帝国のイギリスが1997年の香港返還時だけは大原則を放棄して「名誉英国人」(英国籍の中国人)の英国への移住も労働も制限したBNO旅券でお茶を濁して誤魔化した。なぜ香港返還時だけ別だったのかの謎ですが、極端に中国系英国市民が増えることを恐れたのか、それとも米中の何かの思惑の裏取引「密約」があったのかは不明。

出稼ぎや亡命者の街だった特殊な香港

そもそも香港は(水や電力、食料などを大陸に依存する)出稼ぎの華僑や中国共産党支配や戦乱を嫌った難民や亡命者の街なので、他の普通の英国植民地以上にイギリス本国への移住希望者の比率は多かったと思われる。
返還時に香港では条件付き普通選挙が提案されたが、いわゆる香港「民主派」が英国本土と同じではないとして断固拒否して現在に至っている。(最初は条件付きで普通選挙を実施して実績をつくり改善する方が現実的。香港の民主化を拒んだのは「民主派」だったとのパラドクス)



アングロサクソン5カ国のスパイ網ファイブ・アイズ

それにしても今回の英国ボリス・ジョンソン首相の対策が悪名高い世界的スパイ網ファイブ・アイズとは恐れ入る。これは話が逆さまで、イギリスのBBCやジョンソン首相は中国の習近平を叩くと思わせて、逆に、全面的に応援していることになる。



1997年の香港基本法で決められていた中国が反体制活動を禁じる「国家安全法」(★注、23年間サボって、先送りされていただけ)



一国二制度の高度な香港の自治は内政だけで、外交や防衛などは中央政府の専決事項。(★注、欧米や日本の抗議の方が筋違い。中国(習近平)の方が少しも間違っておらず正しかった)



そもそも現在でも香港の裁判官の9割は中国人ではなくイギリス人が占めているのですから植民地状態は連綿と続いていたことになる。(米中双方が変化ではなく現状維持を望んでいたらしい)



難波の葦は伊勢の濱荻



去年の天安門事件30周年の節目に台湾の殺人犯引き渡し法案に関連して起きた香港「民主派」の抗議行動(中国系銀行や商店の焼き討ち。中国系市民や旅行者への暴行などの反中国暴動)は1年も続いたが摩訶不思議な「新型コロナ」で呆気なく終息する。(まさに「神カゼ」である)
香港とは対照的に、アメリカでは「新型コロナ」の都市封鎖で痛めつけられた黒人層や「民主派」一般市民による反差別の抗議行動が、文字どおり燃え上がって各地で放火や略奪、全土に暴動が起きて内戦一歩手前の危険な状態になる。



似ているようで香港「民主派」とアメリカ国内の抗議行動は180度逆さま

欧米や日本が支持する香港「民主派」の最大の特徴とは中国人(大陸人)や大陸からの移民に対する過激な差別意識なのですから驚くばかり。今頃、中国に対する差別用語の「シナ」などと恥ずかしげもなく平気で使うのは日本のネトウヨと香港「民主派」ぐらい。(★注、日本の極右国粋主義者の使う「支那」を香港「民主派」が真似たらしい)世界中で他には何処にもいない特殊な例外なのである。「名誉英国人」だった香港市民が英国旗や星条旗を掲げて中国系だけを選別して襲撃しているのも世界にない特殊な例外。

不思議のすべてはイギリスの海外市民旅券(BNO)のピースを一枚加えるだけで簡単に謎が解ける

正しく広東語が喋れない香港市民や北京語(中国の標準語)の旅行者に対する暴行や商店の焼き討ちが頻発。少しも民主的でない香港「民主派」には未来が無いので、ジョンソン首相の今回の発言が本気なら万々歳。狂喜乱舞していると思われるが、イギリス(ジョンソン首相)が1997年に取り消した香港市民の英国籍を復活させる見込みは薄い。(★注、BBCの摩訶不思議、失礼なジョンソン談話の語尾の「?」が示すように香港市民数百万人の英国市民権の復活「英国移住」の可能性はほぼゼロ)



31年目の節目に出てきた驚きの天安門事件ビデオ映像



今回のボリス・ジョンソン首相談話(数百万人の香港市民に対し英国旅券交付)といい、31年ぶりに出てきた天安門事件を象徴する「たった一人で戦車隊の前に立って抵抗する白いシャツの男」のビデオ映像の「驚きの続き」といい、(もし一つでも事実なら、歴史的な転換点。正誤や善悪が逆転する分水嶺になる)明らかに対「中国」問題は、誰一人気が付かないうちに密かに全く新しいフェーズに突入していたらしいのである。
★注、
新型コロナで停滞していたが、2018年の歴史的なシンガポール「背後から死が忍び寄る島」でのトランプ大統領と北朝鮮の金委員長による米朝首脳会談開催「70年ぶりの朝鮮戦争の終結」の最終段階かもしれない。(それなら新コロ騒動とは「猫だまし」だったことになる)

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