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徽宗皇帝のブログ

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「きれい言」と「きれい事」
「東海アマ」ブログ記事の前半で、引用部分より後はアマ氏の独断と偏見に満ちた思考だと私には思えるので省略する。で、ここに引用する記事も実は今回の記事の主眼ではない。ただ、統一教会機関誌である「世界日報」には有能なライターがいるなあ、というだけだ。表面だけ見れば、ケチのつけようのない、合理性のある文章だ。まあ、安部派議員である杉田水脈を擁護するだけが狙いだろうが、論理性を好む人間ほど頷きそうな内容だろう。
で、私が問題に死体、じゃなく、したいのは、統一教会はなぜ「平和」と「家庭」をキャッチフレーズにするのか、ということである。
結論から先に言えば、「家庭」は統一教会の永遠の搾取先だからだろう。独身信者は死ねば終わりだが、家庭を持ち子供が生まれれば、次の献金者になるわけだ。
では、「平和」はどうなのか、と言えば、もちろん、有無を言わさず誰でも承服する言葉だからだ。「俺は戦争がしたい、人を殺したい、周辺の国を消滅させたい」という思想には敬遠する人たちも、「平和」という言葉は受け入れるに決まっている。私自身が強固な平和主義者であることは何度も書いている。要するに、平和であれば、現状がそのまま維持でき、社会上層部も安泰であるから、両班(上級国民)的思考から言えば、まさに「平和」は望ましいのである。もちろん、下層階級にも「奴隷としての平和」は保証される。
結論だが、すべてのキャッチフレーズにご用心ということだ。きれいな言葉はただの「きれい事」である場合が多いだろう。
ほかに、「結婚の意義」「家庭の意義」の現代における変異と今後についても論じたいが、これは別の記事にする。

(以下引用)


 統一教会問題を調べていて、4年ほど前に書かれた統一教会機関誌「世界日報」に、自民党の極右女性で、統一教会原理研出身と噂されている杉田水脈を擁護する記事が出ていたのを見つけたので紹介する。

 まずは杉田水脈議員の2018年7月の発言。
 https://www.asahi.com/articles/ASL7R4SB9L7RUTFK00L.html

 自民党の杉田水脈衆院議員が月刊誌への寄稿で、同性カップルを念頭に「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」と行政による支援を疑問視した。人権意識を欠いた記述だと批判が上がっている。

 寄稿は18日発売の月刊「新潮45」が掲載。「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題して、「『常識』や『普通であること』を見失っていく社会は『秩序』がなくなり、いずれ崩壊していくことにもなりかねません」などと主張した。

 SNSで「優生思想だ」といった批判が広がると杉田氏は22日、自身のツイッターで、先輩議員から「間違ったこと言ってないんだから、胸張ってればいいよ」などと声をかけられたとし、「自民党の懐の深さを感じます」と投稿した。

 しかし、党内からも批判が相次ぐ。武井俊輔・前外務政務官は19日、寄稿を念頭に「劣情を煽るのは政治ではなくて単なるヘイト」とツイッターで指摘。橋本岳・同党厚生労働部会長は朝日新聞の取材に「生きづらさを抱える人たちが、自分らしく生きられるようにするための福祉行政全般を否定していると受け止められかねない」とした。

 当事者団体も23日、抗議声明を発表した。LGBT法連合会は「LGBTに限らず広く人権の観点から、『生産性』を引き合いに出す主張は疑問」と指摘。LGBT理解増進会は「重大な懸念」を表明し、自民党本部に善処を申し入れた。

 杉田氏は23日、月刊誌の発売後に「ゲイだと名乗る人間」から殺害予告のメールが届いたとして赤坂署に被害届を提出し、関連するツイートを削除。その後、朝日新聞の取材には「コメントできない」と語った。

 杉田氏は2012年に初当選し、2期目。元次世代の党で、自民党が昨年の総選挙で比例中国ブロックに、比例単独候補としては最上位の17位で擁立した。
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 引用以上

 次に、杉田水脈発言を支持する統一教会機関誌(世界日報)の記事

 同性カップル「生産性」、杉田氏の方が常識的だ 2018/8/10
 https://sub.worldtimes.co.jp/politics/88730.html

 同性カップルに「生産性」がないとした月刊誌への寄稿をめぐり、杉田水脈衆院議員(自民党)に対するバッシングが続いている。
 性的少数者の権利拡大を絶対善とし、反対論を封殺するLGBT(性的少数者)至上主義の広がりと、その危険を感じる。

 寄稿の中で、特に問題となっているのは次の部分だ。「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」
 冷静に読めば分かるように「生産性がない」とは同性カップルからは子供が生まれないという意味だ。LGBTであること自体に生産性がないということを言っているのではない。

 つまり、有性生殖という生物学上の事実を指摘し、それを前提にした「夫婦」の関係と、自然には子供ができない同性カップルの関係を、行政が同等に扱おうとする動きがあることに疑問を提起したのだ。
 子供を生むことを「生産性」という経済用語で言い表すことが適切かどうかという点については議論があってもいい。寄稿にはもう少し丁寧に説明すべきだったと思われる部分もある。

 たとえそうであっても、家族法の専門家たちが子供を生み、育てることを「再生産(リプロダクション)」という言葉を使って言い表し、その機能については「再生産機能」と呼んでいることを考慮すれば、杉田氏に対するバッシングは異様である。

 毎日新聞は「性的少数者のことを『生産性がない』などと主張し、厳しい批判を受けた」(8月6日付社説)と書いた。武井俊輔衆院議員(自民党)はツイッターで「一部の特殊な犯罪者やテロリストを除けば、生産性のない人間などいません。劣情を煽るのは政治ではなくて単なるヘイト」と批判したが、論旨を無視した言葉狩りではないか。

 卑劣なレッテル貼りもある。杉田氏は寄稿で「もし自分の男友達がゲイだったり、女友達がレズビアンだったりしても、私自身は気にせず付き合えます」と述べているにもかかわらず、朝日新聞は「歴史的に少数者を排除してきた優生思想の差別的考えとどこが違うのか」(7月25日付社説)とした。「ナチスの優生思想」という言葉を使って攻撃した国会議員もいる。劣情を煽っているのはどちらなのか、冷静に判断すべきである。

 多様性を認める社会とは、違った意見に耳を傾ける寛容な社会である。LGBT支援運動も多様性を尊重する社会の実現を標榜している。その大義名分と真逆の排他的姿勢を容認することはできない。

 「婚姻障害」除去の危険性
 LGBT支援派と反対派の主張の違いを突き詰めれば、子供が生まれる可能性のある男女の関係を、他の関係よりも特別な関係、つまり「夫婦」として保護する現在の婚姻制度を続けるのか、それとも、“性的多様性”を前提に、「同性婚」をはじめ民法が現在設ける「婚姻障害」を取り除くのか、ということに行き着く。そこには「近親婚」の是非も入るであろう。その危険性を指摘した杉田氏の方がむしろ常識的なのである。
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 引用以上

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