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徽宗皇帝のブログ

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ウクライナはもはや無法地帯か
「ロシアの声」から転載。
日本では安倍政権による日本破壊が着々と進行していて、私自身、外国のことに目を向ける心の余裕もあまり無いのだが、戦争状態・内乱状態に無いだけ日本はまだましか、という気分だ。ウクライナ東部・南部の人々は、自分たちがなぜこんな状態になってしまったのか、今でも信じがたい気持ちだろう。
国家が、自分たち国民を攻撃し、殺戮しているのである。シリアなどの場合は、対テロリストという名目もあったが、ウクライナ東部・南部の人々はテロリストではない。国家から平和裏に独立したい、と願っただけである。(独立の意思があるとは言え、今はまだウクライナ国民だ。政府は自国民虐殺を行っているのである。)逆に、今のキエフ政府こそがテロリストの巣窟と言うべきだろう。
もちろん、今のキエフ政府自体がクーデターによって不法に政権を盗んだ違法政権であり、その中心にネオナチと傭兵集団がいることは幾つもの情報で既に分かっていることだが、彼らがこれほど暴虐なテロ行為をするとまでは予測した人は少なかったのではないか。
そして、おそらく、こうした状況は西側マスコミではほとんど報じられていないだろう。非欧米マスコミ(あるいは情報源)とのパイプが日本にも絶対に必要な所以である。
そして、毎度言うことだが、軍隊は自国民を守らない、ということがまたしても立証された、ということだ。軍隊が守るのは時の政権とその背後の人々、すなわち権力者だけである。



(以下引用)

ウクライナという先例

ウクライナという先例

  国際的な法システムは、縫い目が音を立ててはじけるように、まさに崩壊しようとしている。国連安全保障理事会の欧米のメンバーらが、キエフにおけるロシア大使館襲撃事件を非難するのを斥けたという事実が、それを裏付けている。実際上、この拒否は、外国代表部に対する攻撃が今後許されることを意味している。



  ウクライナでは、新たな国際法違反の先例が、毎日のようになされている。キエフ当局の指示によって、軍や治安諸機関は、国の南部・東部で懲罰作戦を展開し、砲撃隊や爆撃機が都市や村落を攻撃し、住民が飲料水や食料、医薬品の欠乏に苦しんでいるにもかかわらず、人道回廊が作られていない。しかしこうしたすべての事に対し、欧米の側からは何の非難もなされない。西側の各種社会団体、政治家、人権擁護組織などは、かつてユーゴスラヴィアやイラク、リビアなどで、平和的に暮らす一般住民擁護というスローガンを高らかに掲げ、軍事作戦に賛成したが、ことウクライナに限っては目をつぶっている。そこでは軍隊を握っている国家活動家達が、自国民に銃口を向けても罰を受けない。住民の頭上には戦闘機が飛びかい、ジュネーヴ条約で禁止されている、民間施設には使用不可と決められているリン爆弾(白リン弾;充填する白リンが大気中で自然燃焼すると吸湿して透過性の極めて悪い煙を発生させることを利用した発煙弾)を投下している。しかしこれについて、欧米は見て見ぬふりをしている。


  そして今度は、世界の世論を、ウクライナ当局が自分の国の南部・東部住民に対し行っている無法行為に向けようと努力しているロシアを、暴力で黙らせようとの行動が起こされた。14日、土曜日、ウクライナの首都キエフのロシア大使館が暴漢らに襲われたのだ。彼らは、建物に投石し、ペンキ缶や爆竹を投げつけ、ロシアの旗をポールから引きずりおろし、大使館員らの車を傷つけた。


   この暴力行為は数時間続いたが、ウクライナ警察は、これを止めなかった。アヴァコフ内相代行も、またデシッツァ外相代行も、攻撃を止めさせる措置を何ら取らなかった。そしてその後、国連安保理事会の西側メンバー国は、ロシア大使館に対するキエフでの挑発行動を非難する文書への支持を拒否したのだった。


  ロシアの政治学者ヴャチェスラフ・ニコノフ氏は「(外交関係に関する)ウィーン条約に違反しているにもかかわらず、何の罰も与えられずに済んだ」と指摘し、次のように述べた―


   「西側は、ウクライナ指導部がしていることを何も非難しない。南部・東部における懲罰作戦についても、一般市民殺害に関してもそうだ。そして今回、全く論争の余地のない件に関しても非難の声は上がらなかった。戦争中でさえ、外交使節団及びその職員に対する不可侵の原則は効力を持っているのにである。今回明らかに国際法に違反する行為がなされた。この事が意味するものはただ一つ、ウクライナは、西側政治家の目から見て、国際法の規範から除かれており、したい事は何でもできるのである。」


  キエフ当局がどんなことをしようが、実際、お咎めなしという例は、これまでもあった。今年2月、欧米支援のもと、ウクライナで軍事クーデターが行われた。その後、国にはヤヌコヴィチという合法的に選ばれたた大統領が存在するにもかかわらず、任期満了前の大統領選挙が実施された。より正確に言えば、国内の一部で実施された。当時南部・東部地域では戦闘が行われていたし、それは今も続いている。しかし西側、欧米は、それでも選挙は成立したとみなし、大富豪のポロシェンコ氏を合法的な大統領と認めた。そして今や、キエフの新政権は、したい事をやり放題だ。西側は、その行動を批判も検討もしていない。さて、こうした先例ができてしまったウクライナの今後は、一体どうなるのだろうか?

続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/2014_06_16/273586260/



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