最近の「徽宗皇帝ブログ」は他記事の引用だらけで、自分の考えは付け足しだけだったが、少し頭の体操として自分でも考えてみたい。
73のコメントが言っている「デフォルト上等!」の考えは、私も同意見である。もっとも、私はデフォルトというのは「債務不履行」だと思っているので、政府がデフォルトして何の害が当該政府にあるのか、よく分からない。まあ、企業の債務不履行なら商売続行不可能と周囲に認識され、倒産となるだろう。だが、アルゼンチンなどはデフォルトして政府が倒れたか? そもそも、デフォルトの対象となる債務は「国債」だろう。企業なら株だ。で、株が紙屑になって損をするのは株主であるわけだから、国債だって同じだろう。ロシアがデフォルトして損をするのはロシア政府に投資していた金融家たちにすぎないわけで、ロシアという国自体は、それを笑って見ていればいいのではないか。しかも、DSの中核である世界金融組織は現在の中央銀行制度を廃止する可能性が高いわけで、その際に過去の債権と債務はすべて「チャラ」にするのではないか、と私は想像している。そのための「グレートリセット」だろう。世界的金融家や金融会社の債権と債務、特に債務は天文学的数字に膨れ上がっていると聞いた記憶がある。また、ドルの発行額も巨大なもののはずだからドルは基軸通貨であるから生き延びているにすぎない。つまり、ロシアは現在の世界経済システムから離脱することで受けるデメリットは何もないわけで、せいぜいが西側諸国との貿易が難しくなるくらいだろう。そんなものは企業の問題であって、ロシア政府にはたいした問題ではない。すなわち「デフォルト上等!」である。かつての日本の鎖国とは違って、中国やその他の非西洋国家の協力もある可能性も高い。
まあ、政府にとってのデフォルトの意味について私が無知な部分はたくさんあるだろうが、現在の感想はそんなものだ。
75のコメントは以上の考えに対立するもので、マスコミなどでの主導的な考えだろう。経済問題の知識に詳しい人物が書いたコメントのようだ。
そして、「ロシアの貧困」を主張する記事やコメントはほかにも見る。だが、それは本当に貧困なのかどうかだ。単に、ロシア経済をドル換算して「貧困だ貧困だ」と言っているだけではないか、という気がする。西側マスコミとしては、そうした情報を流すことでロシア大衆に政府への不満感を醸成するのがDSからの命令でもあるだろうからだ。(プーチンとしては、国内でのそうした「気分」こそが一番の問題で、おそらく今後、「自由化」デモや「反プーチン」デモが続出し、それへの弾圧も当然生じるだろう。そして「プーチンは独裁者だ、ヒトラーだ」、という意見が世界中に溢れるわけだ。だが、あえて言えば、そういう「弾圧」はロシア国民のために「必要だ」と私は主張する。弾圧されるのが嫌ならその手の活動やSNSへの投稿をしなければいいだけだ。まあ、天安門事件でデモを煽った連中が当局の弾圧が始まる直前にアメリカに逃亡した事例を考えればいい。扇動されて踊らされる馬鹿が一番馬鹿である。)
ただ、ロシア産業がほとんどエネルギー資源だけに依存しているというのは事実だろう。
そこで、「ウクライナ奪回」である。かつて「世界の穀倉地帯」と言われた農業適地であり、ロシアには少ない高度産業もあるようだ。そうした「金蔵」を手に入れることはロシアの今後に多大なメリットであり、それはウクライナ国民にとっても西側傀儡としてEUやDSに奉仕させられるより大きなメリットなのではないか。
(以下引用)
>>69だけど >>ロシアのデフォルト、あと少しだそうで。 それで結構。合法的な踏み倒しだ。「資源」と「労働」の裏付けのない「紙幣」など紙切れだ。 | ||
わたすも、ロシアに祝砲! | ||
ロシア経済は戦争前からかなり悪い。 総人口数1億45,80万人。日本よりやや多い。しかし、生産性は高くない。 人口減少に加えて、頼るのは石油、天然ガスなどあまり多くない。 ロシア連邦統計局は、同国の人口が2021年に100万人以上減少したと発表した。減少幅はソビエト連邦崩壊以後で最悪となった。 ロシアで長年続く人口減少傾向は、新型コロナウイルスの流行によっても悪化した。統計局によると、国内初の感染者が確認されて以降、66万人以上が新型ウイルスで死亡。 新型ウイルスによる死者は、過去30年間続く低出生率と平均寿命の短さによる人口危機を悪化させている。 出生率低下の背景には、現在子ども持ち始めている世代が、ソ連崩壊後の経済不安で出生率が急落した1990年代生まれであることがある。 経済規模は日本の3分の1以下。米国の10分の1以下で、世界で12位。ひとりあたりのGDPはさらに低い。 G7各国より低いのはもちろん、韓国をも下回る。 石油と天然ガスは、ロシアの国力そのもので、輸出量で天然ガスは世界1位、石油は世界2位。国家財政のほぼ半分を、石油と天然ガスが支えている。 天然資源があるから、安泰だ。じゃなく、逆にこれに頼り過ぎている。 日本も石油・天然ガスともに1割近くをロシアに依存してるから影響は受けるね。 石油・天然ガスに頼り過ぎるのは、ロシアの弱点でもある。 1991年のソ連崩壊は、85年から86年にかけて起きた原油価格の急落が引き金を引いたと指摘されている。 エリツィン政権時代も安値が続き、98年には債務不履行(デフォルト)に追い込まれた。 それが、2000年のプーチン政権の誕生と機を同じくして価格は上昇に転じ、ロシアは瞬く間に債務国から債権国になった。 だが、その後もリーマン・ショックなどによる原油価格下落のたびに、ロシア経済は大きく揺らいだ。 大量の天然資源が、必ずしも経済安泰とは成り得ない訳だ。 米国発のシェールガス革命は、天然ガスでのロシアの独占的な立場を脅かす。 輸出先として期待する中国は中央アジア諸国からも輸入しており、ロシアの資源を安く買おうと揺さぶりをかける。 石油と天然ガスは、ロシアにとって「諸刃の剣」と言われている。 ロシアが経済低迷している理由として「重工業ばかりを重視し、軽工業をないがしろにしてきたから」と中国の専門家が指摘している、 先日も「ロシアは生産業が弱い」と7デイズでやってたな。 ひとたびエネルギー輸出が途絶えてしまえば経済が崩壊する危機に直面する可能性がある。 この点で、さまざまな分野や階層に分かれている欧州や日本の経済構造とは非常に大きな違いがあると言われている。 また、ロシアは自給率が高いとされるが、国土面積こそ広いものの、その大部分は極寒のシベリア地域であり、農作物の栽培に向いている場所が多くないそうだ。 戦争前から、ロシア国民の八割は生活が苦しいという。実際、国民の15~20%は貧困層。制裁を受けたらさらに悪化するだろう。 プーチン不支持は戦争反対よりも、ロシア国民の生活苦から増加するかもしれない。 |
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