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徽宗皇帝のブログ

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人道的援助もまた政治に利用されること
一日に何度も投稿するのはあまりいいことではないが、先ほど読んだブログの中に看過できない記事があったので、転載しておく。
私がNPOやNGOの多くは世界支配層の下部組織だと思っていることは前から書いているが、「国境なき医師団」はもしかしたら本物の「非政治的組織」かな、とも思っていた。実際、そう信じてそこで働いている医者も多いだろう。だが、下記の記事ではどうやらそれも「政治的組織」にすぎないようだ。世間の人間の人道的感情を利用して政治的目的を遂げる、こういう手法ほど悪質なものはないと私は思っている。もちろん、「国境なき医師団」自体は非政治的組織で、それが外部から政治的に利用されているだけなのかもしれないが、欧米から発信された国際ニュースは欧米の利益擁護目的のニュースであることが多いのは確かである。
記事は藤永茂博士の「私の闇の奥」から。


(以下引用)


 2010年12月16日の日付で、フィデル・カストロは『クリントンの嘘(Clinton’s Lies)』という覚え書きを発表しました。同年1月12日のハイチ大地震の少し前、クリントンはハイチの経済改善のための国連特使に任命されました。震災後はハイチのことを一手に牛耳っているのがスリック・ウィリー・クリントンです。震災の復興事業が殆ど何も進まないハイチにコレラの蔓延が追い打ちをかけました。そのさなかの12月14日、隣国ドミニカ共和国でハイチ復興に関する国際会議が開催されました。出席者約80名、援助金拠出を約束した諸国の大使たち、アメリカ政府、ハイチ政府代表のほかにクリントン財団の役員が多数(numerous)出席していました。ハイチとドミニカ共和国の要請でキューバの代表一人も出席したのですが、午後5時半から始まって真夜中まで続いた会議中、ほとんどクリントン一人が喋り続け(for almost all the time)、キューバ代表は石像の出席者のように唯のひと言の発言の機会も与えられなかったそうです。スリックには「べらべら口先うまく喋る」という意味もありますから、クリントン、まさに本領発揮です。この会議はハイチ情勢の真相を隠蔽するための欺瞞工作であったのですが、そこでクリントンがついたあまたの嘘の中でも、カストロが腹に据えかねたのは、10月にハイチで発生したコレラ患者の10万人の収容加療を「国境なき医師団(Doctors Without Borders, Médecins San Frontière, MSF)」が行なったと言明したことでした。この地区のWHO(世界保健機構)の責任代表者レア・グイド博士は12月11日までに 患者数が104918人に達したと報告しています。実際の状況は、前回のブログにも出ていたハイチの医学校出身の医師、キューバやドミニカから支援に赴いた千人をこえる医師たちがハイチ全国にわたってコレラ患者の手当に昼夜を分かたず尽力し、彼らこそが患者の過半数のケアを行なっているのです。クリントンはそれを全く無視して、欧米的大NPOであるMSFの全面的な手柄にすり替えてしまったのでした。カストロによれば、12月15日の一日間にキューバからの医師団はコレラ患者931人に加療し、その内2名が死亡したそうです。死亡率0.215%とは見事な成果です。

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