ここ京都の昨日からの冷え込みはひどいもので、野山にはまだ11月だというのに霜がびっしりと下りていた。スノータイヤへの切り替えも急ぐ必要がありそうだ。
京都が寒いからといって「地球温暖化」説を否定するわけではないが、私はもともと「地球温暖化説=詐欺」説である。まあ、石油から原子力にエネルギーの中心を移したい連中の策謀かな、と思っているが、フクシマの大事故があっても平気で原発を推進し続けている日本政府や他国政府の行動を見ても、その疑いにはかなり蓋然性があるのではないか。
もちろん、下の記事でプーチンの言うように、産油国(主にロシア)を締め上げる目的だ、という点もあるだろう。
石油の原価が低下したら、欧米の石油産業も困りはしないか、と言う反論もあるだろうが、原油価格と販売価格は別で、欧米企業は石油の生産者ではなく加工業および仲介業者にすぎない。そして仲介業者は、どのようにしてでも利益は出せるのだ。つまり、最終的には小売業者への販売価格に転嫁させればいい。(笑)政府と結託していれば、どんな悪事も可能である。ただ、末端の小売業者は、そう簡単にはいかないだろう。実際、利益が出せなくて店を閉めるガソリンスタンドは多くなっている、という話も聞いた気がする。
それはともかく、地球温暖化説にプーチンは真っ向から反対し、ロシアの科学者たちもだいたいはその方向であるようだ。この問題に関して世界の論がこうして対立するのはいいことである。それによって温暖化論者(たぶん、その背後にはユダ金がいる。)も好き勝手ができなくなる。
たかが「仮説」にしかすぎない地球温暖化説で、炭素税だとか何だとか、現実生活で庶民に害を及ぼす政策が平気で実行される、ということ自体がおかしいのである。まあ、各国政府ぐるみの「温暖化詐欺」だろう。
(以下引用)
ロシアは国をあげての「寒冷化」説方向へと
今、地球の気象科学界は、
「地球温暖化派」
と
「地球寒冷化派」
というものに、かなりはっきりと分かれてきている感じがします。
「中庸」という意見はあまり聞きません。
故菅原文太さん主演の『仁義なき戦い 代理戦争』(1973年)という映画の中で、小林旭さん演じる組幹部の人物が、組織同士の対立で中立を主張する幹部に対して、
「中立は許さん。 どっちにもつけん言うんじゃったら出ていってくれ」
という台詞がありますが(下の写真)、科学界の仁義なき戦いでも、「中立は許さん」というような雰囲気があるのでしょうかね。
この『仁義なき戦い 代理戦争』は、とても好きな映画ですが、見るたびに、地球温暖化論争のことを思い出します。
さて、そんな殺伐とした「地球温暖化 vs 地球寒冷化」論争のフィールドに舞い降りたひとりの麗しき女性のことを憶えてらっしゃいますでしょうか。
最近、ロシア RT のインタビュー番組で、初めて動くお姿を拝見しました下の方であります。
・RT
彼女こそ、
・精度97%の「2030年までのミニ氷河期突入」予測は、その発表の元となったロシア人女性物理学者の「太陽活動の解析予測の実績」から実現確実な状勢に
2015/07/22
という記事で、「 97%の精度で、ミニ氷河期がやって来る」というシミュレーションを確立した、ロシア・モスクワ国立大学の物理学者、ヘレン・ポポワ博士( Dr. Helen Popova )なのであります。
ポポワ博士の説の結論としては、「次の3つの太陽サイクル(サイクル 25、26、27)に最も気温が低い時が訪れることを示し、これからの約 30年間がその時代に相当する」ということで、ポポワ博士は、寒冷化の頂点が 2030年頃とする自説を持ち、これにはご自身で相当な確信があるようです。
それ以前から、ロシア人科学者たちには、「地球は寒冷化に突入する」という主張をする人が多かったという事実もあります。
最近では、ロシアの天体物理学者ハビブロ・I・アブダッザマトフ( Habibullo I. Abdussamatov )博士という方の主張が様々なメディアで取りあげられたことがあります。
地球は「ミニ氷河期」に=太陽活動が停滞 – ロシア天文学者
ロシアの天文学者、アブドサマトフ天体観測研究所研究員は、太陽活動の停滞から、6~7年後に世界の気温が次第に低下し始め、17~18世紀に続く「ミニ氷河期」に入る可能性があると予測した。ロシア通信とのインタビューで語った(時事通信 2006/02/07)。
そして、わりとつい最近、ロシアのトップであるプーチン大統領が、
「地球温暖化は詐欺だ」
という旨をニューヨーク・タイムスに語ったことが取りあげられていました。
冒頭に貼りました報道もそことを扱ったもののひとつです。
長い記事ではないですので、ご紹介しておきたいと思います。
Russia’s Putin Says Global Warming Is ‘A Fraud’
Daly Caller 2015/10/29
ロシアのプーチン大統領は、地球温暖化は「詐欺」であると語る
プーチン大統領は、地球温暖化は、膨大な石油と天然ガスの埋蔵量を持ち、それを使用しているロシアへの陰謀としての「詐欺」だと確信しているようだ。
プーチン氏は、「地球温暖化というものは存在しない。これは、いくつかの国の産業発展を抑制するための欺瞞だ」と考えていることを、政治アナリストのスタニスラフ・ベルコフスキー氏と共に、ニューヨーク・タイムズ紙に語った。
「ロシアのマスメディアが、地球温暖化という問題を取りあげず、また、ロシアの一般社会でもまったく注目されることのない理由はここにあります」と、ベルコフスキー氏は語る。
プーチン氏は、2000年代の初頭以来、人為的な原因による地球温暖化について疑問を呈し続けてきた。2003年には、国際的な気候温暖化の会合で、
「(温暖化になるならば)ロシアで寒さのために毛皮のコートをあまり着なくてもよく、また、農業専門家は、温暖化によりロシアの穀物生産が増加するという。(本当に温暖化になるならば)神に感謝するばかりだ」
と語った。
というように、「温暖化になるならば、穀物生産が増え、神に感謝したい」というようなことを述べていたプーチン大統領ですが、その逆説として、「ロシアを寒冷化が襲えば、穀物生産などの点で大変なことになる」ということも事実かとも思います。
いずれにしても、ロシアという国家は、全体として、「地球温暖化という概念を持っていない」ことがわかります。
それに比べまして、西側の科学の世界は今でも「温暖化一色」の傾向がありますが、最近、西側諸国に「ロシアと仲良くなれそうな機関」が現れました。
それは、れっきとしたアメリカの政府機関であるアメリカ航空宇宙局( NASA )です。
最近の NASA は、それまでの地球温暖化説の先鋒だったような立場を一転するような発表を立て続けに行っています。
地球「寒冷化」の急先鋒となり始めたNASA
NASA は地球探査においても、衛星などの面で、世界最高の設備とシステムを持っているといっていいと思いますが、冒頭のエクスプレスの記事のように、最近、2009年からの調査の結果として、
「南極は寒冷化し続けている」
という結論を出したのでした。
先月、NASA は、
「南極の氷は減少よりも増加しているほうが多い」
ことを明らかにし、これまで地球温暖化説などで言われていた「南極の氷が溶けることでの海面上昇の脅威」をきっぱりと否定したばかりです。
南極の氷の減少を否定したNASA のニュースリリース
▲ 2015年10月31日の NASA ゴダード宇宙センター NASA Study: Mass Gains of Antarctic Ice Sheet Greater than Losses より。
そして、今回、NASA は、南極の気温そのものが「寒冷化し続けている」というレポートを発表したのでした。
現実には、この気象科学者たちの「仁義なき戦い」の面子の問題よりも、実際にどうなるのか、ということが気になりますが、私自身は、ロシアのポポワ博士の「 97%の確率でミニ氷河期入り」を支持したいと思います。
それでは、エクスプレスの記事です。
ちなみに、確かに「氷は増えているけれど、氷河の融解も進んでいる」という、何ともややこしいことになっているようで、単に「温暖化」とか、「寒冷化」とか、そういうものでもない可能性も感じるものでもあります。
GLOBAL WARMING? NASA says Antarctic has been COOLING for past SIX years
EXPRESS 2015/11/26
地球温暖化? NASAは、南極は過去6年間、寒冷化し続けていると語っている
NASA によると、南極の気温は、過去6年間で冷却化している。
北極と南極のふたつの極地方の集中的な科学研究の結果、2009年から 2015年の間で、南極全体の地域の気温が低下していることがわかった。
NASA のミッション「オペレーション・アイスバーグ」( NASA’s Operation IceBridge )は、極地の氷の調査で、2つの重複する調査運動の結果を確定した。
NASA は、この数週間で、南極と、南極海の氷の全体量が増加していることを明らかにした。
南極でのわずかな寒冷化の最新の発表と相まって、これは、人為的な気候変動説を否定する人々からの意見と論争に燃料を投下している。彼らは、人間の工業化は、地球の気温に大きな影響を持たないと主張する。
NASA ゴダード宇宙センターで働く、米国メリーランド大学の氷河学者クリストファー・シューマン( Christopher Shuman )氏は以下のように述べる。
「南極エリアのデータは、2009年から 2015年の期間にわたり、なだらかな寒冷化が起きてことを示します。NASA の地球観測衛星テラとアクアの、中分解能撮像分光放射計 ( MODIS )によって収集された画像は、より持続的な氷の定着(南極大陸と接続している海氷)を示しているのです」
しかし、シューマン氏は、南極の一部の地域では、わずかな気温低下にもかかわらず、氷河が有意なレベルで融解し続けていることを警告してもいる。
今回のミッションでは、南極半島に位置する2つの氷河の高さの大きな低下を観察した。
2012年に発表された研究では、2006年から 2011年の間に、2つの氷河で、年間最大 25メートルの平均標高の減少を示したこともある。
この紛らわしい2つのこと、つまり、南極の氷は増加しているが、氷河の融解も進んでいるという NASA による新しい詳細は、地球温暖化が極地の氷の溶融を引き起こしていると考えている人たちを煽っているとも言える。
このミッションでは、北極にやーおいても、夏の溶融シーズンの終わりの北極地方の陸と海の氷の状況の多くの必要な測定値を収集している。
北極の結果はまだ公開されていないが、南極、北極を含む全体の極の問題は、今月( 2015年11月)末にパリでおこなわれる気候変動会議で議論されることになっている。
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