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徽宗皇帝のブログ

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戦争の現実
「カレイドスコープ」から転載。

自衛隊が10人死ぬ現場では、自衛隊によって100人が殺されるだろう。

そのうちの5人は敵の兵士であり、5人は友軍に殺される兵士であり、90人は市民なのだ


そういうことである。
クリス・ヘッジスの「本当の戦争」は読むに値する本の一つだが、それによれば戦場の死傷者のかなりな割合が、友軍の誤射によるものである。(イラク戦争ではそれが米軍の死傷者の実に7割であったという笑い話のような話がある。  訂正:今確認したら、「死傷者の」ではなく、「戦車の」、であったようだ。ついでに、この次の記事で、「本当の戦争」関連の過去作品を転載しておく。)そして、市街戦では敵と一般市民の区別などほとんどつかないことは容易に推測できるだろう。相手が女だろうが子供だろうが、「動くものは撃て」である。
現代の戦争とはそういうものだ。もちろん、(上に書いたのは小火器による戦闘が念頭にあるのだが)それに輪をかけてひどいのが無差別に広大な地域を焼き滅ぼし殺し尽くす大量殺戮兵器である。 



「将軍は兵士たちに『殺せ』と命じる。とうに忘れられた理由のために」(サイモンとガーファンクル「スカボロー・フェア」)



(以下引用)



以下は、1967年に大学を卒業してすぐにイスラエルに行ったフォトグラファー、広河隆一氏のツイートをつなぎ合わせたものです。
切断された顔、壁に付着する子どもの髪の毛だった。
兵士の死体はめったに出会わない。

戦争と呼ばれるものの犠牲者ほとんど市民だった。
だから私は自衛隊に死者が出るからと言う理由で、集団的自衛権に反対するのではない。臆病な兵士は優秀な兵士である。動くものを見ると、確かめもしないですぐに引き金を引く兵士である。

自衛隊が10人死ぬ現場では、自衛隊によって100人が殺されるだろう。

そのうちの5人は敵の兵士であり、5人は友軍に殺される兵士であり、90人は市民なのだ。

集団的自衛権は、確実に日本を殺戮者の国にする。
その戦争は、メディアには絶対に流れない、惨憺たる死体が散乱する現場なのだ。

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