「東海アマ」氏の記事の一部だが、組織論についての思考素としてメモしておく。
私は「構成員全員が何でもできるようにする」という思想には反対である。たとえば、手の無い人間や足の無い人間に荷物運びを強制することはできないだろう。つまり、最初からそういう者は排除するのだろうか。「専門化が権力を生む」というのも短絡的に思える。
要は、縁故集団(類縁性に基づく集団)が利益集団化することが組織腐敗の根本だというにすぎないのではないか。最初から利益集団である組織の腐敗は別のメカニズムがあるのであり、そういう組織は最初から権力の存在が当然の前提だろう。つまり、「権力は腐敗する。絶対権力は絶対に腐敗する」という奴だ。(私は「ゲゼルシャフト」と「ゲマインシャフト」のどちらがどちらか覚えていない。中学校時代に社会科にはまったく関心が無かったのだ)
(以下引用)
「組織は大きくしてはならない」が、私の信条だ。人間集団は、20名前後が手頃であり、それ以上大きくなると、必ず分業による効率化と権力が発生する。
分業の効率化が起きると、「専門職」が成立し、権力が発生する。それが、人間性の硬直化を招くのではないかと思う。
共同体に参画する人間は、あらゆる仕事をみんなが同じようにこなし、専門化すべきではない。介護や、食事など、効率的やれば経費も安くあがるし、良いことづくめのように思えるが、その分野の専門家になり、権力を得た瞬間から、共同体の崩壊が始まるような気がする。
私は、すべての人が、すべての問題を共同して解決にあたるという前提で、「なんでもできる人」を育てることが大切だと思う。
共同体が変質して、ファッショ化してゆくという問題は、恐ろしい本質的問題だ。
例えば、ヤマギシ会に似たイスラエルのキブツも、農業共同体だったものが、今では軍需産業の一角に腰を下ろしている、モサドというスパイ組織のメンバーも、キブツからたくさん出ているらしい。
ヤマギシ会も、もしかしたら、キブツの二の舞になるのかもしれない。農業法人だったものが、だんだん工業化し、やがて資本の論理に侵されて、防衛産業にまで、手を伸ばしてゆくのかもしれない。
必要なことは、強い生産力を持つのではなく、弱いが、参加者の笑顔を原動力にして動く共同体を作り出すことだ。
「金の論理」に振り回されて、人を愛する原点を失ったなら、子供たちを家畜のように管理する発想に陥ってしまう。
それには、参画者が必要以上に強くならないことが大切であると思う。
私は「構成員全員が何でもできるようにする」という思想には反対である。たとえば、手の無い人間や足の無い人間に荷物運びを強制することはできないだろう。つまり、最初からそういう者は排除するのだろうか。「専門化が権力を生む」というのも短絡的に思える。
要は、縁故集団(類縁性に基づく集団)が利益集団化することが組織腐敗の根本だというにすぎないのではないか。最初から利益集団である組織の腐敗は別のメカニズムがあるのであり、そういう組織は最初から権力の存在が当然の前提だろう。つまり、「権力は腐敗する。絶対権力は絶対に腐敗する」という奴だ。(私は「ゲゼルシャフト」と「ゲマインシャフト」のどちらがどちらか覚えていない。中学校時代に社会科にはまったく関心が無かったのだ)
(以下引用)
「組織は大きくしてはならない」が、私の信条だ。人間集団は、20名前後が手頃であり、それ以上大きくなると、必ず分業による効率化と権力が発生する。
分業の効率化が起きると、「専門職」が成立し、権力が発生する。それが、人間性の硬直化を招くのではないかと思う。
共同体に参画する人間は、あらゆる仕事をみんなが同じようにこなし、専門化すべきではない。介護や、食事など、効率的やれば経費も安くあがるし、良いことづくめのように思えるが、その分野の専門家になり、権力を得た瞬間から、共同体の崩壊が始まるような気がする。
私は、すべての人が、すべての問題を共同して解決にあたるという前提で、「なんでもできる人」を育てることが大切だと思う。
共同体が変質して、ファッショ化してゆくという問題は、恐ろしい本質的問題だ。
例えば、ヤマギシ会に似たイスラエルのキブツも、農業共同体だったものが、今では軍需産業の一角に腰を下ろしている、モサドというスパイ組織のメンバーも、キブツからたくさん出ているらしい。
ヤマギシ会も、もしかしたら、キブツの二の舞になるのかもしれない。農業法人だったものが、だんだん工業化し、やがて資本の論理に侵されて、防衛産業にまで、手を伸ばしてゆくのかもしれない。
必要なことは、強い生産力を持つのではなく、弱いが、参加者の笑顔を原動力にして動く共同体を作り出すことだ。
「金の論理」に振り回されて、人を愛する原点を失ったなら、子供たちを家畜のように管理する発想に陥ってしまう。
それには、参画者が必要以上に強くならないことが大切であると思う。
PR
コメント