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徽宗皇帝のブログ

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頭の中身が非文化的であることを野蛮と言う
レイ・ブラッドベリの「華氏○○度」(数字は忘れた。紙が燃え上がる温度らしい)は、権力による禁書によって世界から(あるいはその国から)本が無くなる、という話のようだが、今の趨勢で行けば、この世界全体から紙の本が無くなる日がいつか来るかもしれない。
では、電子データさえあれば紙の本は不要か、と言えば、私はそうは思わない。何よりも、子供が文字や絵に接する最初の機会は紙の本であるのが普通だろう。子供自身が電子機器を操作できるのは、ある程度年齢が行ってからの話だろうし、しかも、それは親が子供に絵本や童話をプレゼントするのとは違って、子供にふさわしい本(電子データ)であるとは限らない。いきなり幼児がサドやマゾッホの本に接することさえあるだろうwww そうでなくても、いきなり難しい内容に触れて、文字を読む意欲さえ無くすかもしれない。
まあ、要するに、紙の本が世界から無くなるというのは、人類にとって案外大きな悪影響があるかもしれない、ということである。
最低でも、ひとつの自治体に必ず書店と図書館がひとつはあるべきである、と私は思うし、そのためなら補助金を出すくらい政治はやるべきだと思う。なお、私の今住んでいるところには書店も図書館も無い。まったく非文化的な土地である。こういう場所を野蛮と言うのである。自然ときれいな空気には恵まれているから住んでいるのだが。






(以下引用)


書店ゼロの自治体も…兵庫・西播磨地区で書店衰退進む





 兵庫県の西播磨で書店のない町が増えている。神河、市川町では既に店舗がなく、上郡町で最後の店舗が18日に閉店する。同町の住民は「インターネットが普及し、書店を利用する機会が減っていた」と振り返り、「本を手に取る楽しみが失われる」と惜しんでいる。


 閉店するのは、播磨地域でチェーン展開する書店。上郡町では、JR上郡駅前の「相生書房」が2000年末に、同町大持の「上郡書房」が09年3月に閉店し、この1店舗だけが残っていた。


 地元の上郡中学3年男子生徒(15)は「剣道を習っているので専門誌を買っていた。学校で読む小説を選ぶのも楽しかった」と頻繁に利用し、「町内の高校に進学するので書店の無い生活が考えられない」と落胆した様子だった。


 主婦(34)は「就学前の息子たちには、ご褒美に本を買うことが多かった。子どもが本を選ぶ機会が減る」と残念がった。インターネットを使うのが苦手という主婦(58)は「読みたい本を相談するとネットで探してくれたり、店員さんが親切だったのにさみしい」と話した。


 上郡書房を経営していた女性(73)は「電子辞書やネットが現れて、事典や辞書が売れなくなった。電車で読むための本を買う人も減った。活字離れと人口減で経営が立ち行かない」と書店撤退の要因を語る。


 同町で多数の本に触れる数少ない場となる町立図書館は「蔵書を増やしてほしいという利用者の要望に応えたいが、費用面で限界がある。県内のほとんどの図書館の本や雑誌を借りられるネットシステムの活用を案内したい」としている。(敏蔭潤子)








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