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徽宗皇帝のブログ

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トランプというジョーカー
「株式日記と経済展望」記事のほんの一部だけ転載。
他の部分は安倍総理擁護のくだらない文章だが、下に抜き出した部分は米政界と米経済界の現在の状況のポイントを的確に見ていると思う。田中宇の「トランプは隠れ多極主義だ」よりは納得できる。要するに、トランプは米経済界と米政界(共和党)主流のどちらからも嫌われている、ということで、今回ティラーソンを更迭したのもティラーソンがトランプの対立陣営に近い人物であることを明白に意識するようになってきたからだろう。
まあ、今後トランプがどういう方針を取りどういう行動に出るかは分からない(予測しても無意味な気がする)が、彼の大統領就任時に書いたとおり、ヒラリー・クリントンが大統領になるよりはるかに良かったという私の意見は変わらない。
彼の武力誇示は「プロレス」であり、レスラーが筋肉を誇示するのと変わらないと私は見ている。プロレスラーは、どこまでやれば命にかかわるかを知っているからプロレスという「ショー」ができるのである。つまり、外部の人間が思うより理性的だ、ということだ。トランプの行動がそういうものだと思えば、何も心配するには及ばない。
軍人もまた同じであり、真の軍人は冷静な計算で動くものだから、かえって武力行使に慎重なはずだ。(これは近代の軍隊の話で、日本軍はその例外だったかもしれない。)つまりトランプと軍隊上層部は似たところがあり、「威嚇」と「実力行使」の分岐点をきちんと考えて慎重な行動を取るだろうと私は思っている。
さらに言えば、トランプが前言を翻して日本にTPPを押し付けてくるようなら、それこそ在日米軍を撤退させる好機になるだろう。ただし、安部政権下ではそれはまずあり得ないと思う。今の保守系政治家の中で「日本の真の独立」を目指す政治家が誰もいないというのがこの属国の惨めさを表している。
トランプをジョーカーにたとえたのは、彼は52枚の正規の札ではない(職業政治家ではない)が強大な力を持ち、持つ人の利益にも不利益にもなりうる、という意味である。彼の存在(彼が大統領になったこと)自体がジョークじみている、という意味も含んでいる。名前自体が「トランプ」だし、ジョーカーには縁がある。



(以下引用)


トランプ大統領とアメリカの共和党保守本流とは対立関係に有り、共和党保守本流は日本に対してもプラザ合意を仕掛けたり、アジア通貨基金構想を潰してきた。日本を弱体化させて中国を超大国化させてきたのもキッシンジャーなどの共和党保守本流なのだ。だから安倍総理に対してもトランプ大統領と手を組んだことが面白くない。

中国・北朝鮮に対する政策でも、強硬派の安倍総理とトランプ大統領は意思疎通を図っていますが、共和党保守本流は中国とは融和を図っていきたい。経済の結びつきを考えれば中国を敵に回せない。それに対してトランプ大統領はラストベルトから選ばれた大統領であり、鉄鋼アルミなどの関税でも中国を狙い撃ちしたものだ。

アメリカでも経済界とマスコミは一体のものであり、トランプを辞めさせようとしている。

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